今日からマ王!(まるマシリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『今日からマ王!』とは喬林知によるライトノベル『まるマシリーズ』をアニメ化した作品である。原作は2000年11月から刊行され、主人公が異世界で魔王として活躍するファンタジー作品となっている。2004年からアニメ放送が開始されると翌年に『月刊Asuka』にて漫画の連載も始まった。漫画のタイトルは『今日からマのつく自由業!』となっており、ライトノベルで挿絵を担当していた松本テマリが漫画を描いている。コメディあり、感動ありと様々な要素が盛り込まれている。

創主(そうしゅ)

謎が多い存在で、人の負の感情が集まったもの。異世界を破壊し尽くした。
4000年以上前に、眞王と魔剣モルギフの力によって封印された。
その後禁忌の箱が開き、創主が出てしてしまうが、有利達によって倒される。

禁忌の箱(きんきのはこ)

眞王が創主を封印した箱のこと。「風の終わり」、「地の果て」、「凍土の劫火(ごうか)」、「鏡の水底(みなぞこ)」の4つがある。
創主を封印した後魔族が管理していたが、長い年月の間にどこかへ消えてしまった。
3つの箱は異世界にあったが、最後の一つは地球にあった。
それぞれの箱には鍵があり、鍵はある一族の体の一部である。
鍵がなければ、ただの箱である。

『今日からマ王!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

有利とコンラートとの対決シーン

左が有利、右がコンラート。

有利は禁忌の箱を手に入れるため、大シマロンで行われる天下一武闘会にカロリア代表として参加する。そして有利の対戦相手は、大シマロンの代表として参加していたコンラートだった。
行方不明となっていたコンラートがなぜ自分の目の前に敵として現れているのか、理解できない有利。コンラートは有利を傷つけたくないため、負けを認めるように説得する。当然有利は受け入れない。
戦いたくない二人が戦わなければならない切ないシーン。

ウェラー卿コンラート「自分の道をまっすぐ歩けるように、何者にも負けない強い輝きを持った物。 全ての者の太陽となりますように」

次の魔王の魂を届け、守るためにコンラートは地球を訪れる。
魔王となる有利の魂に、コンラートは「自分の道をまっすぐ歩けるように、何者にも負けない強い輝きを持った物。 全ての者の太陽となりますように」と祈りを込めた。
これから生まれてくる魔王に希望を持っていることが分かるシーンである。

渋谷有利「時間はかかるかもしれない。それまでに、より多くの戦いを繰り返し、より多くの誤解が、悲しみが生まれるかも。 それでもいつか、みんなが分かり合える日が来るって、俺は、そう信じてる」

小シマロンのマキシーンが禁忌の箱の一つ、「地の果て」を手に入れて開けようとしていた。
箱が開けられたら人間も魔族も滅んでしまう。それでもいいのかとアーダルベルトに問う有利。アーダルベルトは「どうせ憎み合うのならば、一緒に滅んでしまった方がいい」と言った言葉に対して有利は「時間はかかるかもしれない。それまでに、より多くの戦いを繰り返し、より多くの誤解が、悲しみが生まれるかも。 それでもいつか、みんなが分かり合える日が来るって、俺は、そう信じてる」と言った。
有利の前世のスザナ・ジュリアも似たような言葉を言っており、二人が重なり、スザナ・ジュリアの元婚約者のアーダルベルトがハッとする表情が印象的なシーン。

フォンヴォルテール卿グウェンダル「お前は一度ここで死んだ。 そのあとをどう生きようと、お前の勝手だ。 恩義を感じるなら、そこの魔王陛下に忠義を尽くせ」

魔笛(まてき)を探すという名目で国外追放されたゲーゲンヒューバ。有利は魔笛も見つかったし、ゲーゲンヒューバが苦しんでいるのを見て、罪を許し、眞魔国へ戻ってもいいと言う。
そんな有利の必死の態度を見て、グウェンダルがゲーゲンヒューバに「お前は一度ここで死んだ。 そのあとをどう生きようと、お前の勝手だ。 恩義を感じるなら、そこの魔王陛下に忠義を尽くせ」と言った。
その言葉により、死にたいと思っていたゲーゲンヒューバは生きようと気持ちを改める。ゲーゲンヒューバの苦しんでいた日々がようやく終わった感動的なシーン。

フリン・ギルビット「種族など関係ありません。 人間の中にも、心に魔を宿した者はいます。 魔族の中にも、美しい心を持った人たちがいる、あなたたちにはそれがわからないの?」

禁忌の箱が開けられた被害が、フリン達が住んでいるカロリアにまで及んでいた。建物は崩れ、怪我人が多く出た。
有利達はカロリアの怪我人や建物の下敷きになっている人々を助ける。
グウェンダルとギュンターが物資も持って来て、有利達はカロリアの人々に配ろうとするが、カロリアの人々は魔族を恐れる。
そんな時、フリンがカロリアの人々に向けて「種族など関係ありません。 人間の中にも、心に魔を宿した者はいます。 魔族の中にも、美しい心を持った人たちがいる、あなたたちにはそれがわからないの?」と言った。
フリンの言葉に、カロリアの人々は魔族の援助を受け入れた。ここからフリンは有利の心強い味方となる。

『今日からマ王!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作者の喬林知も西武ライオンズファン

『今日からマ王』の原作者、喬林知はお酒、映画、文庫本、犬が好きだが、大の西武ライオンズのファンでもある。
主人公の有利と共通しているため、原作者の趣味を主人公に反映されたのかもしれない。
また読者にはよく男性と間違われ、おまけに外国人にも間違われるらしい。

声優は様々な役を担当

『今日からマ王』の声優は、1つの役だけではなく、様々なキャラクターを演じている。
渋谷有利役の櫻井孝宏はモルギフ、コンラート役の森川智之とグウェンダル役の大塚明夫はエンギワル鳥、ヴォルフラム役の斎賀みつきは竜の子供のポチ(リースエール)、フランシア王・アントワーヌ・ジャン・レピエール役の浪川大輔は砂熊を担当した。

青年時代のグウェンダルの声を出すのに苦闘する大塚明夫

グウェンダル役の大塚明夫は、監督の西村純二から、グウェンダルの青年期も演じてほしいと頼まれる。しかし若い頃のグウェンダルの声を出すのに苦闘し、「声優人生で最大のピンチ」と言っていた。それでも見事に演じきっている。

『今日からマ王!』の主題歌・挿入歌

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