七つの魔剣が支配する(ななつま)のネタバレ解説・考察まとめ

『七つの魔剣が支配する』とは、宇野朴人による電撃文庫のファンタジーライトノベルおよび、2023年7月から放送された魔法と剣が交差する世界を舞台にした異世界ファンタジーアニメである。独特の美学と複雑なキャラクターが特徴で、主人公たちの成長と冒険を描く。魔剣を巡る戦いと友情の物語は、多くのファンを魅了している。アニメは小説の魅力を色鮮やかな映像で表現し、緊張感あるストーリーラインが視聴者を引き込む。

カルロス「あなたを笑顔にしてあげられなかった」

第15話「聖歌(ラストソング)」におけるオフィーリアの結界内でのセリフ。
魔に飲まれたオフィーリアを救うため、自身も力を解放したカルロスが、彼女を抱きしめながら「あなたを笑顔にしてあげられなかった」と告げる。悲劇的な結末を予想させる名ゼリフである。

『七つの魔剣が支配する』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「ニトロプラス」「小川一水」『ハリー・ポッター』等から影響を受けた作品作りの考え方

宇野の作品『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』が完結した際、次作の予告がされ、最終巻の巻末には新作の試し読みが掲載された。宇野は『アルデラミン』の執筆中盤から次作の構想を練り始めていたという。『アルデラミン』が戦記物であり、舞台が頻繁に変わるため人間関係の描写に制約があった。なので1つの場所を基盤とすることで人々の関係性を深く描き出し、さらに展開させることができると考えたそうだ。また宇野は先輩・後輩・教師といった多層的な人間関係を表現したいと望んでいた。宇野は、ルールや制約の中での戦い方や立ち回り方を重視しており、このアプローチは「ニトロプラス」の作品から影響を受けた。さらに、本作の生態系の描写や魔剣のロジックなど、SF的な要素は小川一水の作品からの影響を受けている。内容に関しては、「児童文学ではない『ハリー・ポッター』」と表現していた。物語の構築にあたり、宇野は初期段階から「魔法学校」と「東方から来たサムライ少女」という二つの要素を念頭に置いていた。主人公は、サムライ少女との対比を意識して「地元出身の少年」として設定される。キャラクター設定では、相性の良いキャラクターや面白い組み合わせを逆算して考えながら作り上げていったと述べている。剣戟の描写においては、宇野は細部を伝えることよりも迫力と面白さを伝えることに重点を置いた。読者が「とても面白い」と感じることが最も重要であり、例えば「魔剣を書くシーンでは時空を切り裂くような感覚を前面に出し、ロジックで補強して説得力を持たせる」という方法で書いているとのこと。このように、宇野は読者に強い印象を与える物語作りを心がけているのである。

『キンバリー魔法学校のゆかいな日常』というミニアニメ

『キンバリー魔法学校のゆかいな日常』 はYouTubeで公開されている全36本からなるミニアニメで、「ナナオ編」「ナナオの水垢離編」とアニメに登場する各要素の補足説明というスタンス。デフォルメされたちびキャラたちがコミカルな寸劇を繰り広げる。

Blu-rayBOXには書き下ろしの後日談が付属

『七つの魔剣が支配する』のBlu-rayBOXには、52ページのボリュームの第15話の後日談となる書き下ろしノベルがブックレットとして付属してくる。

『七つの魔剣が支配する』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):夢見クジラ feat. みみずく & ふくろう「剣花」

TVアニメ『七つの魔剣が支配する』のオープニングテーマは「剣花」で、アーティストは夢見クジラ feat. みみずく & ふくろうである。この曲は、始まりには一時的な美しさを感じさせ、クライマックスには熱意と活力を映し出す。オーケストラの演奏は、その卓越した技巧で聴く者を魅了する。アニメの第2弾PVで初公開され、多くの視聴者の注目を集めた。

ED(エンディング):夢見クジラfeat. つむぎしゃち (from キミのね) 「アイム」

TVアニメ『七つの魔剣が支配する』のエンディングテーマは「アイム」で、オープニングに引き続き夢見クジラが担当した。アニメの物語を情感豊かに彩り、視聴者の心に深く響く楽曲になっている。この音楽は、物語の感動的な展開を美しく際立たせ、視聴者が登場人物の感情に共感しやすくなるように作られている。

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