七つの魔剣が支配する(ななつま)のネタバレ解説・考察まとめ

『七つの魔剣が支配する』とは、宇野朴人による電撃文庫のファンタジーライトノベルおよび、2023年7月から放送された魔法と剣が交差する世界を舞台にした異世界ファンタジーアニメである。独特の美学と複雑なキャラクターが特徴で、主人公たちの成長と冒険を描く。魔剣を巡る戦いと友情の物語は、多くのファンを魅了している。アニメは小説の魅力を色鮮やかな映像で表現し、緊張感あるストーリーラインが視聴者を引き込む。

CV:日野聡
キンバリー魔法学校の5年生にして学生統括を務めるリーダー然とした雰囲気をまとう。彼は平和な環境を好むという信条のもと、1年生の時から自警団活動に励み、その団体は現在の生徒会の基盤となっている。
他の生徒たちからはその圧倒的な魔法の火力で「煉獄」と称されるほどの魔法使い。魔法剣においても学校全体でトップクラスの実力を持ち、ナナオを含む多くの生徒を震え上がらせるほど。しかし彼の魔法は制御が難しく、過去には自らの腕を傷つける事態も発生しており、その治療はオフィーリアが専門的に行っていたとされている。

カルロス=ウィットロウ

中世的な風貌と美しい声を持つ5年生の青年。彼はオフィーリアの幼馴染であり、生徒会の古株として「聖歌」という二つ名で知られている。ピートの特異な体質を見抜き、彼と同じような境遇の生徒を支援する役割を果たしてきた。ゴッドフレイとは長い親友関係にあり、「アル」という愛称で呼び合っている。カルロスは「去勢歌手(カストラート)」という特殊な魔声を持ち、これは少年期に男性機能を除去することで得られる能力なのだ。その声は性に基づく魔術に対抗する力を持っており、オフィーリアの暴走を抑制するため、また彼女が魔に呑まれた際に止めを刺すための盟約の下で使命を負っていた。しかし、カルロス自身はオフィーリアの幸福を願い、そのために自分の命を使うことを決意していた。オフィーリアが魔に呑まれ絶界を展開した際、カルロスは封印を解いて全力の魔声を使い、彼女の魔法を相殺する。その反動で身体が崩壊しながらも、彼女を抱きしめ、共に絶命することを選んだ。

レセディ=イングウェ

左からカルロス、アルヴィン、レセディ、ティム。

CV:芳野由奈
生徒会の古株で、自分にもにも他人にもストイックなドレッドヘアの人物で2年生。生徒会のお目付け役としてキンバリー学園の秩序を保つ重要な役割を果たしている。

ティム=リントン

CV:玉城仁菜
長めの髪の1年生。彼は「毒殺魔」という異名で知られ、その小さな体からは想像もつかないほどの短気と好戦的な性格を持ち合わせている。しかしその厳しい外見の下には、後輩たちへの深い愛情があり、彼らのためにいつも最前線に立つ姿が見られる。ゴッドフレイに対しては特別な感情を抱いており、その気持ちを表現するために時折女装を楽しむこともあるが、彼の性自認は男性。オフィーリアとはかつて恋のライバルでありながらも、自警団の一員として互いに支え合う関係だった。毒薬の製造においては類まれな才能を持ちながら、解毒薬を含む他の魔法薬の作成には苦手意識があり、そのことで錬金術の教師ダリウスからもため息をつかれるほど。

シャノン=シャーウッド

CV:渡部紗弓
キンバリー魔法学校の5年生で、柔らかな雰囲気と強い意志を持つオリバーの従姉。彼女はシャーウッド家において、始祖の血を強く受け継ぐ者として知られており、その血統は家族の中でも際立っている。戦闘能力は特筆すべきものではないが、技術力は非常に高く、領域魔法を用いた繊細な治癒呪文を遠距離で動く対象にも正確に施すことが可能。さらに、霊体から情報を読み取る能力や、魂を扱う秘術にも長けている。シャノンはシャーウッド家の重い使命を背負いつつも、オリバーが直面する困難に対して深い共感を抱いており、彼を支えるために尽力している。また、特定の事情によりオリバーとも深い関係を持ち、彼女の人生は複雑な感情と運命に彩られていく。

グウィン=シャーウッド

CV:石毛翔弥
言葉少ない青年で、オリバーの従兄弟にあたる。彼はキンバリー魔法学校の5年生で、カルロスとは長年の友人。カルロスの音楽会では、コントラバス奏者として彼を支えていた。彼の特技は、愛用のビオラを使って敵の呪文を無効にする「詠唱妨害(スペルジャミング)」。この能力により、魔法戦において重要な役割を果たしている。シャノンとともに、オリバーが率いる「同志」の集団の中心的存在として活動しており、彼らの目的を支える。シャーウッド家の長男としての責任を、より若く外部から来たオリバーに全て負わせてしまったことに対する罪悪感を抱えており、彼の負担を軽減したいと願う。

オフィーリア=サルヴァドーリ

CV:芽野愛衣
自らの子宮にキメラを宿す妖艶な雰囲気の魔女で生徒会の古株。自らの意思とは無関係に、男を惑わす「惹香(パフューム)」を振り撒く体質の持ち主で4年生。子宮にさまざまな種類のキメラの胤を仕込み、それを呪文を使って成体のキメラとして生み落とし、使役して戦う。1年生時点のオリバーとナナオを同時に相手取って軽くいなしたミリガンからは「自身より二回り上」、死霊術の分野で多大な功績を残しているサイラスからでさえ「天才」と評されるほどの実力を持つ。その才能と実力から4年生ながら魔道の一つの到達点とされる絶界詠唱(グランドアリア)・「子宮殿(パラーテイウムアニマールム)」に至っている。淫魔の血を引くサルヴァドーリ家の出身で、その家系は多様な生命の子種を組み合わせて新たな生命体「合成獣」を生み出す。しかし、その生き方に迷いがあったため、淫魔は絶滅した。オフィーリアはこの運命を受け入れつつも、自身が単なる道具として扱われることに反発を感じている。幼馴染のカルロスとは、彼女が魔道を極めるまで守るという盟約を結んでおり、彼女は「リア」と呼ばれ親しまれていた。学校に入学して間もない頃、カルロスはオフィーリアが周囲から孤立しがちであることを心配し、ゴッドフレイに彼女を紹介した。自警団の一員としてゴッドフレイらと行動を共にするうちに、彼への感情は恋愛感情へと変化していく。ティムとは恋のライバルでありながらも、助け合う関係だった。しかし自警団の規模が拡大するにつれて、オフィーリアに対する反感を持つ生徒たちとの間に軋轢が生じ、最終的には内部の争いに発展する。その後、彼女は迷宮の第三層に籠もり、カルロスの説得を拒否した。彼女はゴッドフレイの仲間たちを攫い、自らの魔道の犠牲とし、ゴッドフレイとの決別を選んだ。4年生の時魔に呑まれたオフィーリアは多くの男子生徒を攫い、彼らの魔力を利用して絶界詠唱を行い、自身の魔道を完成させた。オリバーたちを追い詰めたが、カルロスの去勢歌手によって絶界が相殺され、彼女はカルロスと共に命を落とす。2人の遺体は残らず、美しい白い砂だまりができた。迷宮の住人となった後も、オフィーリアは食堂のかぼちゃパイを好んで食べ、彼女の棺にはゴッドフレイの指示で花の代わりにかぼちゃパイが供えられた。ミリガンやティムを含む同学年の生徒たちは、彼女の悲しい結末を惜しんでいる。

サイラス=リヴァーモア

CV: 伊丸岡篤
髭を蓄えた死者の骨を操る死霊使い。彼はキンバリー魔法学校の5年生で、好戦的な性格を持ちながらも義理堅く、根が優しい。オフィーリアが魔に呑まれた際、彼女を守るためにゴッドフレイとカルロス以外の者が近づけないように尽力した。

ケビン=ウォーカー

CV:竹田海渡
迷宮美食部の部長を務める4年生で、冒険者らしい格好をしている。彼は半年間の迷宮での遭難から生還し、「生還者」として校内で名を馳せた。その間に行方不明となっていたため、合同葬儀が行われ、授業の遅れから留年の状況にある。ケビンは生存技術に優れており、オフィーリアからも厄介な相手として認識されている。後輩思いの彼は、オフィーリアの工房があるとされる迷宮第三層を単独で探索し後続のために地図を作成するなど、自発的に行動した。またゴッドフレイたちが下級生だった頃から面倒を見ており、ガイが指導を求めた際には個人的に快く教えるなど、頼れる先輩としての一面も持ち合わせている。

パメラ=ゴートン

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