忍たま乱太郎（落第忍者乱太郎）のドクタケ忍者隊まとめ

『忍たま乱太郎』（『落第忍者乱太郎』）の概要

『忍たま乱太郎』とは、尼子騒兵衛が執筆した漫画『落第忍者乱太郎』を原作としたアニメ、および他メディアの派生作品の事である。1986年1月から2019年12月までの33年間にわたり、『朝日小学生新聞』に4月から6月、10月から12月の季節限定で、毎日3ページずつ漫画が掲載されていた。コミックスは全65巻である。

乱太郎、きり丸、しんべヱという3人の忍者のたまご「忍たま」を中心に、忍術を学ぶための学校「忍術学園」の内外で起こる様々なエピソードを描いたギャグテイストの作品。時代設定は室町から戦国初期頃であるが、自動販売機や腕時計などといった現代のアイテムが唐突に登場することもある。一方で忍術や兵法は史実に基づいたものが紹介されているほか、実在した有名な忍者が登場することもある為、歴史を楽しく学ぶのにも役立つ。

ほのぼのとしたストーリーが中心だが時には城同士の激しい戦のシーンが描かれていたり、「忍術学園」の最大のライバルである「ドクタケ城」との緊迫した攻防戦が登場するなど、ギャグもシリアスもどちらも楽しめる魅力的な作品となっている。

ドクタケ忍者隊とは

「ドクタケ忍者隊」とは、作中で「戦好きの悪い城」として登場する「ドクタケ城」が擁している忍者集団の事である。ドクタケ城の城主・木野 小次郎 竹高（きの こじろう たけたか）の命令に基づき、忍者隊の首領・稗田 八方斎（ひえた はっぽうさい）が中心となって忍者たちを率いている。

ドクタケ忍者隊の特徴

「ドクタケ忍者隊」は赤い忍び装束とサングラスがトレードマークであり、一部の例外を除いて名前に「〇鬼」のように「鬼」という字が使用されている。忍者としての実力は幹部クラス以下はそんなに高いわけではなく、どこか抜けていて失敗も多い。やる気がない忍者がほとんどだが、給料は他の忍者隊と比べて格段に高い為に忍者隊を辞める者はほとんどいない。

ドクタケ忍術教室

「優秀なドクタケ忍者を育成する」という目的で設立された忍者学校で、男女共学。校長は忍者隊首領の八方斎で、講師2名が授業を行っている。制服は高級な唐木綿を使用しており、着心地が良い。
生徒の実力は「忍術学園」の一年は組と大差なく、乱太郎、きり丸、しんべヱらと共に活動することもある。「ドクタケ城」と「忍術学園」がライバル関係の為普段は張り合う事も多いが、ピンチの場面ではお互いに協力し合うなどそこまで険悪な仲ではない。

フリーの忍者集団

ドクタケ忍者の顔が知られすぎてしまった為、フリーの忍者を集めて創設された集団。駐在所は武家屋敷にカモフラージュされており、所長は大黄奈栗野木下 穴太（おおきなくりのきのした あなた）が務めている。

ドクタケ忍者隊の所属忍者

ドクタケ忍者隊首領

稗田 八方斎（ひえた はっぽうさい）

ドクタケ忍者隊首領と「ドクタケ忍術教室」の校長を兼務している。悪事を働くときや褒められた時など「がーはっはっはっ」と胸をのけぞらせて高笑いする癖があるが、非常に頭が大きく重みがあるため、バランスを崩して頻繁に頭からひっくり返っている。その際は「起こせ～～」と部下たちに命令するのが定番のギャグとなっているが、稀に転ぶ前に部下が後ろに回り込んで頭を支え、転ぶのを防ぐこともある。
長い割れ顎が特徴的で、漫画では顎の部分の枠線が伸びていたり、割れているケースがしばしばみられる。髪型は頭頂部は剥げているものの顔よりも長いストレートヘア。作中で行われていた「サラサラストレートヘアランキング」で第3位にノミネートされた際は、くノ一教室の生徒たちが衝撃を受けていた。

よく名前を間違えられており、「冷えた（冷めた）チンゲンサイ」「冷えた（冷めた）ザーサイ」「温かい麻婆豆腐」「パーポーサイ」「冠婚葬祭」「発泡酒」など様々なパターンがある。間違えられた際は「八方斎じゃ～～！」と怒りながらツッコミを入れるが、時折り正しく名前を呼ばれると残念そうな顔をしている。

「戦好きの城」の忍者隊首領にふさわしく様々な悪事を働いているため、最大のライバルである忍術学園のほか、周囲の城や町の人々からも嫌われている。作中では暗殺者によって命を狙われていることもあった。城主である竹高に対する忠誠心は高いが、稀に無茶な命令ばかり下されることに対してボヤくこともある。「ドクたま」達には基本的に優しく接しており、将来を期待して目をかけている。

アニメ版の設定では既婚者で、婿養子。稗田 西瓜（ひえた すいか）という、美人で周囲の人間には優しいが、夫に対しては非常に怖い妻がいる。妻に追いかけられた際には普段の態度とは一変して低姿勢になり、乱太郎たちに対してフレンドリーアピールを行ったが、彼らからは「気持ち悪い」と不評だった。

先代お頭／上月佐助（こうづきさすけ）

八方斎よりも1代前のドクタケ忍者隊首領。残忍な性格をしており、部下が失態を犯すと平気で鉄拳を振るっていた。年齢を理由に引退し、その後は焼き物職人として新たな生活を行っている。名前の由来は実在した有名な忍者。

ドクタケ忍者隊幹部

大黄奈栗野木下 穴太（おおきなくりのきのした あなた）

ドクタケ忍者隊部隊長。うっかり者で乗せられやすい性格をしており、ミュージカルが大好き。歌に乗せて呼びかけられると「穴太だ～わたし～」と返事をしている。重要な秘密を歌に乗せて喋ってしまうという失敗が多く、そのたびに部下に怒られていた。原作初期ではドクタケ忍者隊を率いて頻繁に登場していたが徐々に出番が減っていく。後に忍者の駐在所の所長となった。

キャプテン達魔鬼（キャプテンたつまき）