ソラソラ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ソラソラ』とは、2000年から2001年まで漫画雑誌『りぼん』にて槙ようこが連載した少女漫画である。初連載の作品であり、この作品から連載を抱えるりぼん作家となった。主人公の及川空子(おいかわそらこ)が同じ日に転校してきた野木空緒(のぎそらお)に恋をし、親友という関係から一歩踏み出すために様々な困難を乗り越える青春恋愛物語である。少し態度の悪い空子の関西弁や考え方、立ち振る舞いなどが魅力的な作品だ。

『ソラソラ』の用語

ソラソラ

空子と空緒のコンビ名。作中にこの名前で呼ばれている描写はなく、作品タイトルのみの記載である。

ひやかし軍団

空子と空緒の同級生で、いつもソラソラコンビの問題児っぷりをひやかしている女子2人、男子1人の3人組。名前は登場しないため不明であるが、女子2人は空子とよく話している。

『ソラソラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

空子「あんた人間小さいねん」

「正々堂々ぶつかって空子にかなうわけない」と話す結季に対して放った一言が「あんた人間小さいねん」だ。正義感が強く曲がったことが嫌いな空子にとって、勝手なことを言ったり、裏でコソコソと嫌がらせをする結季の行動は相手にするのもバカらしいと感じてしまうものだった。「告白できないからずっと友達のまま」と結季に言われ、図星で悔しさから出た発言でもあるが、結季よりも大人な考えであることがよく分かるシーンだ。

空緒「泣くなんて空子らしくねーんだよ」

空子が結季によって濡れ衣を着せられ、精神的に追い詰められている時に空緒がかけた一言が「泣くなんて空子らしくねーんだよ」である。空子の変化にいち早く気づき、一番の理解者であることがよく分かるセリフである。この言葉によって空子の心は軽くなり、精神的にも安定する。

『ソラソラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

番外編で空緒が「がり勉」に変身

『ソラソラ番外編 これで本当に終わりですよ編』では、問題児扱いされていた空緒が期末試験に向けて急に勉強をし始めたことで、ソラソラコンビに不穏な雰囲気が立ち込める。空緒に勉強の邪魔だと言われてイライラする空子。しかし「期末試験で平均60点以上取って遠足の班を一緒にしてもらう」と担任と約束したことが理由であることが判明し、空緒は見事その条件をクリアする。2人のために勉強していた空緒に空子は心から嬉しさがこみ上げ、2人の絆は更に固いものとなった。
空緒が何も言わずに行動してしまうところは変わっていないが、いつも空子のためを思って行動していることがよく分かるストーリーで、本編にはなかった2人が抱き合うシーンなども盛り込まれている。

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