吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)のネタバレ解説・考察まとめ

『吸血鬼すぐ死ぬ』とは、2015年から『週刊少年チャンピオン』で連載している盆ノ木至原作のコメディ漫画、およびそれを原作とするアニメ作品。主人公の吸血鬼退治人ロナルドがひょんなことからすぐに死んでは復活する不死身の吸血鬼、ドラルクの城を破壊してしまい、同居することになるという吸血鬼退治人と吸血鬼コンビのドタバタコメディを描いている。ハイテンションでスピード感のある怒涛のギャグが魅力の作品。

『吸血鬼すぐ死ぬ』の概要

『吸血鬼すぐ死ぬ』とは、2015年から『週刊少年チャンピオン』で連載している盆ノ木至によるギャグ漫画、およびアニメ作品。「吸死」の略称で親しまれており、独特のハイテンションで繰り出される怒涛のギャグの数々が魅力の作品。2021年と2023年にマッドハウス制作で2度アニメ化しており、2023年には舞台化もされた。「AnimeJapan2018」の「アニメ化してほしい漫画ランキング2018」では第4位にランクインした。
埼玉県の郊外にある吸血鬼が棲む城の噂を聞いた吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)のロナルドは、城へ行ったきり帰ってこない子どもを助けるために城へ向かった。しかしそこにいたのは、不死身ではあるものの異常に脆く、すぐに死んで塵になる奇妙な吸血鬼ドラルクだった。ロナルドが不注意でドラルクの城を壊してしまったことから、ドラルクは新横浜にあるロナルドの事務所に居候することになる。さらに成り行きでコンビを組んだ2人は、次々に現れる変態吸血鬼と戦ったり、クソゲーをプレイしたりすることになるのだった。

『吸血鬼すぐ死ぬ』のあらすじ・ストーリー

不死身のザコ吸血鬼ドラルク

埼玉県伊奈架町の郊外には、不死身の高等吸血鬼が暮らすと言われている城があった。吸血鬼退治人のロナルドは、城へ行ったきり行方不明になった子どもを探す依頼を受け、城へ向かう。しかしそこにいたのは、不死身ではあるものの、ドアに挟まれるだけで死んで塵になってしまうザコ吸血鬼ドラルクだった。また、行方不明だった子どももドラルクに捕まっていたのではなく、ドラルクのゲームで勝手に遊んでいただけだった。しかし安心したのも束の間、子どもはまだ帰りたくないとキックボードで逃げ出してしまう。さらに、ロナルドの不注意で城に設置されていた対侵入者用のビーム兵器である「メビヤツ」が作動してしまい、城が爆破されてしまった。このような経緯で家を失ったドラルクは、使い魔のジョンと共にロナルドの事務所に転がり込み、居候をすることになる。

吸血鬼退治人と吸血鬼の凸凹コンビ誕生

ロナルドの事務所で居候しているドラルクだったが、そこへロナルドの担当編集であるオータム書店のフクマから電話がかかってくる。その日はロナルドが執筆している自伝小説『ロナルドウォー戦記2』の原稿の締め切りだったが、ロナルドはすっかり忘れていた。ロナルドとドラルクは2人で逃走を図るが、そこへ原稿回収のためにフクマが迫りくる。結局逃げることができなかったロナルドは拘束され、ロナルドとドラルクのコンビもの路線で執筆することになるのだった。その後、吸血鬼退治人ギルドに訪れた2人はギルドからもコンビとして認識されるが、吸血鬼を調教することを趣味にしている調教師のシーニャにドラルクが気に入られてしまい、ドラルクを賭けた勝負が行われる。そしてドタバタの末に、ロナルドはドラルクの所有権を勝ち取るのだった。

吸血鬼ゼンラニウム登場

夜の新横浜には、さまざまな変態吸血鬼が現れる。初めて2人の前に現れた吸血鬼ゼンラニウムは、股間にゼラニウムを生やしており、ゼラニウムのツタや種などを自由自在に操る吸血鬼だった。隙あらば眷属を増やそうとする吸血鬼ゼンラニウムに襲われ、ロナルドや他の吸血鬼退治人達は全裸にゼラニウムを生やした姿にされてしまう。退治人ギルドの仲間達と協力し、何とかゼンラニウムを捕らえることに成功したロナルド達。そしてVRC(吸血鬼研究センター)に送還されたゼンラニウムは、パートのおばちゃんたちに股間のゼラニウムをむしられる羽目になるのだった。

吸血鬼対策課のヒナイチと半田

ある日、ロナルドの事務所に神奈川県警の吸血鬼対策課のヒナイチがやってくる。危険な吸血鬼だと言われているドラルクの監視を任されているヒナイチは、ドラルクの調査のためにやってきたのだった。ドラルクとヒナイチを合わせるのは危険だと考えるロナルドだったが、意外にも紳士的な態度でヒナイチに接するドラルク。ドラルクの態度に照れてしまったヒナイチは、日を改めると言って帰っていった。その後は、吸血鬼対策課の半田もロナルドの事務所にやってくる。半田は吸血鬼と人間のハーフであるダンピールで、ロナルドの高校時代の同級生だ。表向きは視察のためだという半田だったが、真の目的は『ロナルドウォー戦記』の読者でロナルドのファンである自分の母親の目を覚まさせるため、ロナルドの弱みを掴むことだった。慌てているロナルドの様子を面白がったドラルクは、興味本位で半田の手伝いをすることにする。半田とドラルクはクローゼットに鍵が掛けられていることを発見したが、そこにあったのはロナルドの弱点ではなく、半田の母からの大量のファンレターだった。

凶悪吸血鬼・辻斬りナギリ

辻斬りナギリは全国で指名手配されている吸血鬼だ。ナギリは自身の血液を刃にして人を襲う吸血鬼で、魂を肉体から分離させて人形に納めることで、不死の力を得ている。ロナルドが吸血鬼対策課と協力してナギリを追う一方、ドラルクはジョンの散歩の途中で妙な人形を見つける。それはナギリの魂が込められた人形で、ドラルクが偶然破壊してしまったため、ナギリは弱体化してしまった。ドラルクに復讐を誓うナギリだったが、打倒ナギリを誓う吸血鬼対策課のカンタロウにたびたび遭遇してしまい、振り回される羽目になる。

吸血女帝・月光院希美の誕生

ある日ロナルドは、人間の女性である月光院希美(げっこういんまれみ)にストーカーされて困っているという美形の吸血鬼、アダムに出会う。ロナルド達に助けを求めるアダムだったが、トラックに撥ねられそうになったところを希美に庇われたことから、自ら彼女の血を吸って命を救う。希美は偶然にも強力な吸血鬼になる素質を持っており、アダムに吸血されたことで吸血女帝・月光院希美となったのだった。そして真の姿になった希美とアダムは、無事に吸血鬼カップルとして交際することになるのだった。

ドラルク一家の登場

ドラルク一族の新年会に誘われたロナルドは、吸血鬼退治人として吸血鬼を監視するために新年会に参加することになる。ドラルクは家族に城が破壊されたことを隠していたため、ロナルドのことも友人のポールダンサーだと紹介した。新年会には多くの吸血鬼が集っていたが、そこへドラルクの祖父である御真祖様もやってくる。御真祖様は双六大会を開催するが、賞品の中にはロナルドが書いた『ロナルドウォー戦記』があった。『ロナルドウォー戦記』を読まれればすべてがバレてしまうと焦ったロナルドとドラルクは双六に参加するが、それは命がけの恐怖の双六だった。散々な目に遭いながらも双六を1番にクリアしたロナルドだったが、結局ドラルク城が破壊されていたことが知られてしまい、ドラルクに罪を擦り付けられる形で自分が退治人であることまでバレてしまう。しかしその場で『ロナルドウォー戦記』を読んだドラルクの父は、ドラルクがロナルドと共に悪い吸血鬼を退治しているという内容を信じ、感動していた。城を破壊したことも「些細なこと」だと話は丸く収まったが、ここまでの努力が全て無駄になったロナルドはドラルクを塵にするのだった。

吸血鬼Y談おじさん登場

ある日、ロナルドの事務所にヴァミマの店長が下ネタを叫びながら駆け込んでくる。同時に子供の叫び声が聞こえたためロナルドが外へ出ると、謎の吸血鬼が子ども達を追っていた。この吸血鬼は、相手に猥談しか話せなくなるという恐ろしい催眠術をかける吸血鬼、Y談おじさんだった。Y談おじさんの強力な能力によって、ロナルドを含めた退治人達は喋るたびに下ネタを叫んだり、性癖を暴露したりすることになってしまう。吸血鬼Y談おじさんの能力に苦しみながらも、Y談おじさんを止めるために奔走するロナルド達。しかし最終的にはヒナイチやジョン、街中の人間までもがY談おじさんの能力にかかり、カオスな状態になってしまうのだった。

吸血鬼野球拳大好き登場

ある時、新横浜に吸血鬼野球拳大好きがやってくる。吸血鬼野球拳大好きは、女性に強制的に野球拳をさせ、服を脱がせることを好むスケベな吸血鬼だった。野球拳大好きの結界の中に入ると、勝負を拒否することはできなくなる。退治人たちは次々に吸血鬼野球拳大好きに敗北し、脱がされていく。さらに吸血鬼野球拳大好きは、バー「新横浜ハイボール」で1人で店番をしていたマスターの娘、コユキに野球拳をさせようとする。しかし成り行きで彼女の強烈な手料理をごちそうになる羽目になり、帰宅したマスターにぼこぼこにされてしまうのだった。

吸血鬼マイクロビキニ登場

ロナルドや退治人達は、海の家のオーナーからの依頼で「何か変なの」がいるという海へやってくる。そこにはビーチバレーをしている人々がいたが、急に上着を脱ぎ捨ててマイクロビキニになってしまった。彼らは吸血鬼マイクロビキニの催眠術により、マイクロビキニ姿にされてしまったのだった。次々にマイクロビキニのマイクロ波を浴び、マイクロビキニ姿にされてしまう退治人達。しかしマリアは豊満なバストのおかげで催眠にかからなかったため、吸血鬼マイクロビキニに勝利することができたのだった。

謎の美女アラネラ

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