吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死

『吸血鬼すぐ死ぬ』とは、2015年から『週刊少年チャンピオン』で連載している盆ノ木至原作のコメディ漫画、およびそれを原作とするアニメ作品。主人公の吸血鬼退治人ロナルドがひょんなことからすぐに死んでは復活する不死身の吸血鬼、ドラルクの城を破壊してしまい、同居することになるという吸血鬼退治人と吸血鬼コンビのドタバタコメディを描いている。ハイテンションでスピード感のある怒涛のギャグが魅力の作品。

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吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死のレビュー・評価・感想

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
9

何も考えずに何度も観れるアニメ

1期、2期合わせてどちらもノリとテンポがいい。1話完結なので気軽に観れる。キャラの一人ひとりにちゃんと個性があり、キャラごとの回もあってファンを飽きさせない魅力がある。主人公以外のキャラにもちゃんと設定があり、回を増すことに味が出ていい。
ファンタジー要素があるのに新横浜が舞台で、たまにディスったり地域ネタがあり所々でわかる人にはわかるネタが面白い。ほぼ日常ギャグなのに、たまにあるシリアス展開も最後はちゃんとオチがあって安心して見れる。
吸血鬼、ハンター、幽霊なんでもありなのにちゃんとまとまっているのが凄い。作者の努力の成果だと思う。話がが進むごとにキャクターが増えるけれど、置き去りにせず、位置付けがしっかりしている。

1話の吸血鬼(ドラルク)とハンター(ロナルド)の出会いから同居までの流れも面白く、話を重ねるごとに友情が深まって、お互いに思い合って行動する姿を見てどんどんキャラに情が出てきます。
そこから周りがどんどんドラルクとロナルドに集まってくるのだが、吸血鬼ゆえにドラルクの少し孤独な過去も忘れてしまうくらい賑やかな生活をしていくのもいい展開。
アルマジロのジョンが毎回可愛いく癒される。ドタバタ劇に巻き込まれるジョンも、コスプレにモノマネにノリの良さが可愛いさを増していっている。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
10

言葉のセンスがいいギャグ漫画だが、それだけでは終わらない!

吸血鬼と言えば不死というイメージを持ちがちですが、この作品の主人公である吸血鬼ドラルクはドアに挟まれては死に、虫を見ては死に、舌打ちをされては死にます。その死にっぷりがテンポよく、非常に面白いです。
吸血鬼でありながら吸血鬼退治人のロナルドと同居しており、死にやすいけれど、すぐに蘇るが故に死ぬことを怖がらず、様々なトラブルに首を突っ込んでは死んでいます。ツッコミとボケのテンポが良く、舞台である新横浜のことをしょっちゅう何もない街だと貶していて、火口に行った方がマシだのここで買えるものは大抵東京でも買えるだの言いたい放題ですが、嫌味は決してなく見ていて気分を害しません。
声に出して笑ってしまうことも多いので、電車の中で読むことはおすすめしません。そんな大爆笑必死のギャグ漫画ですが、細かい伏線とシリアスな場面も見どころの一つです。ドラルクはすぐ死んでは蘇るが故に死の本質を理解できません。「一度死ぬってそんなに怖いかねぇ」と発言しており、隣にいた科学者から死の恐怖とは喪失だと言われていますが、首を傾げるだけでした。ドラルクに時間の有限さを伝えるため、ドラルクの祖父は「人間の友人を大事にな」と言っており、喪失の痛みを教えることになるのはロナルドだろうとあちこちにほのめかされていて、どのような決着が付くのかが楽しみでもあり、切なくも感じています。そんな助言をしたドラルクの祖父にもかつては人間の友人がいました。今は剣を依り代に霊として復活していますが、祖父はそのことを知らず、友人も記憶を失っています。いつ記憶が戻るのか、いつ再会できるのかが見どころとなっています。また、マッドサイエンティストであるヨモツザカという男にも愛の話があり、死なせてしまった愛犬のために研究をし、愛犬を蘇らせようとしていることが徐々に明らかになっていきます。その蘇らせる手段がぞっとするものだと22巻のカバー下で判明しました。本編だけでなく、カバー下や巻末のシリアス風になっている予告(通称嘘予告)も楽しめるように工夫が張り巡らされており、読み進めるほど面白くなる作品となっているので、ぜひ見てみてください。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
10

ギャグとシリアスの狭間を描くハイテンションギャグ漫画

ハイテンションでテンポの良いギャグマンガが好きな方におすすめできる作品です。
タイトルの名に恥じない驚異のひ弱さを誇る恐るべき吸血鬼・ドラルクと、顔は良いのに中身は5歳児ゴリラの吸血鬼退治人・ロナルドを中心に新横浜で起こるドタバタ珍事件の数々が描かれているのですが、とにかくキャラクターのインパクトが濃いです!
凄まじい威力の催眠術を、人々に猥談をさせることにしか使わない吸血鬼・Y談おじさんや、優秀なエリート警察でありながらロナルドに嫌がらせをすることに全力を注ぐダンピール(人間と吸血鬼のハーフ)・半田桃など、吸血鬼という耽美なイメージからはかけ離れたキャラクターばかりが次々と出てきます。
そして彼らの間で飛び交う個性豊かな罵詈雑言とボケツッコミの数々。個人的にどんどん口が悪くなっていくドラルクが好きです。
しかしそんな楽しいギャグの裏側には、かつての人間と吸血鬼の確執や得体のしれない『なにか』などシリアスな空気も漂っています。そのギャップに気づいた時、きっともっとこの作品のことが好きになるでしょう。
ちなみに作者である盆ノ木至先生のTwitterでは頻繁にキャラクターたちがアカウントを乗っ取って、裏話や裏設定じみた内容が語られたりするのでそちらの方も楽しんでいただけるとさらに面白くなると思います。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
10

吸血鬼すぐ死ぬ

「吸血鬼すぐ死ぬ」は漫画家盆ノ木至の作品。
すぐ死ぬ吸血鬼ドラルクと、ひょんなことからドラルク城を爆破した吸血鬼退治人ロナルドが新横浜で同居をするドタバタコメディーです。
この作品では昨日の敵は今日の友に、以前出てきたチョイ役のモブが再登場する確率がとても高いところに好感が持てる。
同じ街で暮らしているので、たまに巡り会ってしまうこともあるのでしょう。
その中でも特にお気に入りなのが、吸血鬼おポンチ三兄弟。
吸血鬼野球拳大好き、吸血鬼マイクロビキニ、吸血鬼下半身透明。
それぞれ拳、ミカエラ、透という名前の吸血鬼で、あざなが示す通り、
野球拳をこよなく愛する長兄、マイクロビキニをこよなく愛する次兄、そして下半身が透明になる能力を持った末弟の三人組です。
この三兄弟は作中では自分の欲望に素直に大暴走をしている姿にスポットライトが当たることが多いのですが、
作者がTwitterで『本編では書けないような重い過去がある』ことが示唆されているところが、魅力のひとつだと考えています。
本編ではなにも書かれていないものの、母親との確執、次兄だけ他の二人とは系統が全く違うミカエラという名前、
次兄が兄・弟とは顔が似ていないことをコンプレックスに思っているとの情報があり、今後の展開が楽しみでもあり恐怖でもある三人です。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
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温故知新のギャグの連打

吸血鬼とみると、またかと思ってしまった最初の自分を殴りたい。既存の吸血鬼作品とは全然違う。かといって、新しすぎる設定も、このアニメならではの用語も少ない。誰もがわかる用語で新しい構成がなされている。そこが魅力と感じる。
アルマジロのジョンに癒されては、ドラルクのダメさに笑わされる。ただずっと笑って何を見ていたか忘れるような作品ではなく、あの内容のあそこよかったなと後から笑顔が押し寄せるようなギャグがたくさん詰まっている。
Y談おじさんなど、よく考えたら下ネタの塊みたいな登場人物が多いが、決して下品ではない。どちらかといえば、小学校低学年の可愛いらしい下ネタから抑え気味の淑女の下ネタにステップアップしたみたいな程度の下ネタだ。縮めると、排泄物や18禁を思わせる内容はほぼない(ただ、一部フェチに関する発言が出てくるので、そこだけ苦手な人は気を付けたほうがいいかも?)。きっと小さい子が見たら喜ぶし、親御さんも安心して見られる。
あと、アルマジロのジョンが可愛い(二回目)。また、女子キャラのビジュアルが魅力的でもある。私のイチオシはヒナイチくんだ。有能だけれど、どこかチョロい。男性好みのしっかりしたヒロインだ。触覚で感情を表し、小さい体で吸血鬼をばったばったと切り倒す。男女ともに好かれるヒロイン像で見ていて気持ちがいい。
吸血鬼のドラルクと吸血鬼退治人のロナルドの漫才の面白さと、アルマジロのジョン、ヒロインのヒナイチくんの可愛さで、日ごろの疲れをぜひとも癒してほしい。おすすめ。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
6

馬鹿になりたい時にぴったり

週間少年チャンピオン連載中。吸血鬼ドラルクと吸血鬼ハンタードラルクによる、だいたい一話完結たまに何話か続いたりするコメディマンガ。
特に何も考えたくない時に読めば楽になります。いろいろな視点から馬鹿話が展開しているので、子供から大人まで誰でも楽しく読めるでしょう。たくさんの登場人物が織りなすギャグと、ペットのジョン(アルマジロ)がとにかく読んでいてかわいいのです。すぐ死んで灰になってしまうドラルクがとにかくウザく、読んでいてワンパターンのオチに飽きてくるかもしれませんが、たまに違うオチもあり。ツンデレキャラも結構います。結構話数もあるので(200話以上)とりあえず暇な時間があれば読んでみてもいいかもしれないです。
結構他の作品からパロディ要素もあったり、バキから烈海王が登場したり、バトル要素もあり、ライトなお色気もあり。あと作者は他にもいろいろな漫画を書いておられるので、ここから違う漫画にとんでもいいかもしれません。働く事に対してモチベーションが上がらない時に読んでみてもいいかもしれません。少し気が楽になりモチベーションが上がるかも。ゆとり世代にぴったりの漫画に仕上がっていると思います。

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
10

電車で読めない!必笑マンガ

そのまんまの内容のマンガ。虚弱体質で精神攻撃でもすぐ死ぬ吸血鬼ドラルクと、有能でイケメンだけど、なんだか残念な吸血鬼ハンターのロナルドを中心としたギャグ漫画です。
本当に題名のままドラルクがすぐに死ぬ。1巻の1ページ目をめくったら死んでる。そんな出オチギャグ漫画かと思いきや(実際出オチではあるけど)それだけではない。主人公2人以外にもこのマンガのマスコット的存在、アルマジロのジョンをはじめ、色々なタイプのキャラクターが出てきて毎回毎回笑いの密度が高い。
光線を人に当てて猥談以外喋れなくする催眠術をあやつる「吸血鬼Y談おじさん」や、股間から生やしたゼラニウムを自在に操る「吸血鬼ゼンラニウム」など、作者の頭がどうかしてるんじゃないかと思う吸血鬼たちと、それに負けず劣らず印象的な吸血鬼ハンターや吸血鬼対策課(この世界の吸血専門の警察みたいな組織)、オータム書店(ロナルドが自伝を書いている出版社)の面々が毎回大暴れです(私は吸血鬼退治人の「マタギ[熊殺し]のマリア」とバトルアックスを使う敏腕編集者のフクマさんが好きですw)。
ぶっ飛んだキャラクターのぶっ飛んだ話もあれば、ロナルドの事務所の中だけで話が進んだり、アルマジロののジョンの1日とか小規模な話でもめちゃくちゃ笑いを取りに来るので油断できません。また日常の細かいあるあるネタや、コマの端や小さなツッコミなど読み返すと気づくポイントがあったり飽きません。
個人的に今アニメ化してほしいマンガナンバーワンです!

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