GUILTY GEAR XX(GGXX)のネタバレ解説・考察まとめ

『GUILTY GEAR XX』とは、アークシステムワークスが2002年に制作しサミーが販売した2D対戦格闘のアーケードゲーム。同年12月にPlayStation 2でも発売された。前作『GUILTY GEAR X』の続編である。ディズィー騒動の数週間ほど後、「終戦管理局」が「ロボカイ」を使い、各地の戦士たちの調査、捕獲、抹殺に動く。その動きに気づいた「スレイヤー」はこのことを戦士たちに伝えるべく各地を移動する。「あの男」に仕える「イノ」は彼の計画を邪魔する存在の排除に動きだす。

準主人公

カイ=キスク

真面目で正直な性格。正義をこよなく愛し、弱きを助けるその姿勢は誰が見ても模範的人間である。しかしその反面、規則や秩序を乱すものに対して過剰なまでの嫌悪感を抱きやすく、それをおもてに出してしまうという意外な脆さを持つ。それは自由にたいするコンプレックスなのだが、本人は気付いていない。繊細。

元聖騎士団団長(16歳という若さで聖騎士団団長就任)であり、大戦後の現在でも、たぐいまれな才能を用いて国の治安維持に貢献している。

新キャラクター

スレイヤー

ダンディズムを貫き、出会う人に対してはどんな人間だとて紳士的に接する。趣味はHAIKU(俳句)、勝負事。勝負といっても生死をかけた戦いは好まない。ただ勝ち負けとして優劣を決することに対して生きがいを感じる。吸血鬼ではあるが「人間らしい生き方」を模索している。他人と自分をはっきり区別しており、他人の言動に対して積極的に関わろうとはしない。

いにしえより闇の中に生きてきた吸血鬼、その末裔「スレイヤー」。吸血鬼は人外の身体能力ゆえに武具を使わずとも屈強な戦士たちとも渡り合える。しかし、生存維持には人の血がなくてはならないうえに、人間と比べ圧倒的に数が劣る吸血鬼は人間との戦いに敗れ、次第に闇とともに消滅することになる。そして「スレイヤー」は世界で唯一の個体となってしまう。彼は生き残るため「アサシン」という暗殺組織を創設し、組織の暗躍の恩恵として血を得ていた。そんな中「スレイヤー」は吸血をしても不死の女性「シャロン」と出会う。「スレイヤー」は組織を抜け、「シャロン」とともに隠遁の暮らしを選ぶことにしたのである。

イノ

エロティシズムを極めし悪女。自己中心的でなおかつ残虐的な本性を持っている。生を受けた時から自由に時間移動できる能力保持者であり、それゆえに他人に対して自身の圧倒的優位性を感じて、他人の苦しみを理解しようとすらしない。助け合いなどもってのほか。生物兵器「ギア」を製造した「あの男」を狂信している。興味があることに関してはかなり行動的。

ザッパ

(ザッパ)世界中に数多くいるであろう特段個性を持たない、いわゆる普通の若者。気が弱く、いつもビクビクしている。(S子)恋人の裏切りにより、失意から滝つぼに身を投じ、そのまま怨霊となった。たまたま恋人と似ていた「ザッパ」を見つけ憑依する。恋人に対して非常に強い恨みを持ち、それは世界中の人間全てにもあてはめた。他人の幸せが己の苦痛を感じ、全てを苦しみに満ちた世界に変えたいと考えている。

ブリジット

明るく愉快な性格で、おっとり天然な面も数多く見られる。血液型O型ゆえかおおざっぱでもある。性別は男なのだが、生い立ちから女の子として育てられた。そのため話す口調は少女とたがいない。人の見ていないところで男らしくしてみたり、趣味のヨーヨーは幸せぶりをアピールする理由からも健気な面を持つ。

前作からのキャラクター

メイ

いわゆる明るくおしゃべりで活発な女の子。自分を拾ってくれた快賊団リーダー「ジョニー」に想いを馳せる恋愛暴走系女児。しかしながらその外見から似つかわしくない怪力の持ち主であり、自分と大きさが変わらないイカリをスイスイ振り回す。

小さい頃孤児となった彼女を快賊「ジョニー」が拾う。そして彼女は「ジョニー」に「メイ」と名付けられる。優しい「ジョニー」に激ラブになり、彼中心の人生が始まる。

ミリア=レイジ

物事に対して損か得かで全てを判断する。口数が少なく冷たい。暗殺組織の世界で育ったため、女性である自分を意識したことがない。しかし、人間としての感情が残っていたため、暗殺者としての自分と本来の自分の感情の間で悩み苦しむ。

幼き頃に孤児となった「ミリア」は、暗殺組織に引き取られ、暗殺術を身につける。暗殺者として任務を遂行する傍ら、自分の中に残っていた善の心と暗殺者として形成されたマインドとで葛藤を生んでいた。そして暗殺者としての自分を捨て組織を脱退、組織から追われる身となる。「ミリア」は組織と対峙することを決め、最凶の生物兵器「ギア」である「ジャスティス」の企てた大会に参加する。そこで組織のリーダーである「ザトー」との闘いにより、「ミリア」は組織の壊滅に成功するのであった。

Nana7152
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@Nana7152

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