よつばと!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『よつばと!』は、あずまきよひこによる日本の漫画作品。『月刊コミック電撃大王』にて、2003年3月号から連載している。「いつでも今日が、いちばん楽しい日」というキャッチコピーの通り、主人公の小岩井よつばは無邪気で元気な5歳の女の子。ごく当たり前の日常も幼いよつばにとっては初めての体験と感動ばかりである。そんなよつばに、周囲の大人たちは優しく共感し、時には真摯に叱ることもある。あたたかさが滲む本作には、ほっこりとする名言や、思わずクスリと笑える名シーンが詰まっている。

『よつばと!』の概要

『よつばと!』は、あずまきよひこによる日本の漫画作品。『月刊コミック電撃大王』にて、2003年3月号から連載している。「いつでも今日が、いちばん楽しい日」というキャッチコピーの通り、無邪気で元気な5歳の女の子、小岩井よつばが、ごく当たり前の日常を楽しんだり、感動する物語である。
2006年に「第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を受賞。2016年には「第20回手塚治虫文化賞マンガ大賞」、「Amazonランキング大賞2016上半期のコミック部門第1位」を受賞している。
舞台は紫陽花市という人口20から30万人くらいの架空の町となっている。

夏休みの前日、紫陽花市に自由奔放で元気な女の子よつばと、その父が引っ越してきた。誰にでも人懐っこいよつばは、隣の家に住む、綾瀬家の3姉妹とすぐに打ち解け、事あるごとに綾瀬家に遊びに行く仲となる。また、時々訪ねてくる父親の友人たちにも心を開いている。綾瀬家と交流をするうちに綾瀬家の友人たちとも仲良くなり、物語を通して、よつばの交友関係は広がっていく。天真爛漫で突拍子も無いよつばに対し、周りの人たちは同じ目線でよつばに向き合いながら、時に楽しく、時に真面目に、よつばの成長を見守っている。そんなよつばが、当たり前の日常の中に見つける「楽しい」と「感動」にはたくさんの名言や名シーンが詰まっている。

小岩井よつばの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「はー?なにさまですか?」

自宅に新聞の勧誘が来た際の言葉。よつばは「どちら様ですか?」と言うつもりだった。幼いよつばならではの言い間違いだが、結果的に勧誘を煽る言葉となっている。

「いきーているからつらいんだー」

レンタルビデオ店に、とーちゃんと一緒にやってきたよつば。ご機嫌で歌を歌っているよつばだが、「いきーているからつらいんだー」と歌詞を間違っている。悲しい歌詞にも関わらず大声で歌っているため、周りの人は思わず笑ってしまっている。

「ばあちゃんはまだいきてるの?」

よつばは花屋であるジャンボから大量のお花をもらった。とーちゃんはよつばに「お隣さんとかに花を配ってこい」と提案する。しかしお隣の綾瀬家はお盆で祖父母宅へ外出中だった。早速行く当てを無くしたよつばだが、花を配るためにたくさん人がいるところに行こうと思いつく。人通りの多い街中で、おまわりさんに花をあげたり、ティッシュ配りに紛れて花を配り歩くよつば。カゴいっぱいに持っていた花が無くなりかけた頃、よつばはとある公園に立ち寄った。そこには高齢の女性がベンチで一人座っていた。よつばは女性の隣に座り「ばあちゃんはまだいきてるの?」と聞く。突然の質問にあっけにとられる女性。「お盆は死んだおじいちゃん、おばあちゃんが帰ってくる日」と教わったよつばにとっては、純粋な疑問だったのだ。そんな無邪気なよつばに女性は笑顔で会話を楽しむのだった。

「よつばはいまからおこられますか?」

よつばは一人で遊んでいると、家の中でペンキを見つける。ぬいぐるみのジュラルミンに「ほんだなとかぬってきれいにするもの!」とペンキの使い方を説明する。そしてよつばは実際にペンキをテーブルに塗りはじめる。よつばがペンキをテーブルに塗っている間に、刷毛から垂れたペンキが床やよつば自身など、いたるところに付着してしまうがよつばは気に留めない。ペンキでテーブルを塗り終えるころには家中、全身がペンキだらけになっていた。上機嫌で手についたペンキを洗い流そうと手を洗うよつばは、そこではじめてペンキが落ちないことに気が付いた。周りをよく見ると、零したペンキや足についたペンキで床がペンキまみれになっていることに気付くよつば。仕事を終えて2階から降りてきたとーちゃんと鉢合わせたよつばは真っ青になり「いまからおこられますか?」と聞く。勝手にペンキを使ったことで、家中を汚してしまい怒られることを覚悟する。また、よつばは洗っても取れないペンキに、どうすれば良いかとーちゃんに助けを求めるが「勝手に使うからだ」と言われ絶望する。とーちゃんの言うことを真に受け、一生ペンキが取れないと思い込み泣き出すよつばに、思わずとーちゃんは笑いが込み上げてしまうのだった。

「おもしろいとしかいいようがない!!」

仲の良い人たちと一緒にキャンプに行くことになったよつば。しかしよつばは、とーちゃんの友達であるやんだがいることに納得をしていなかった。やんだは事あるごとによつばをからかうので、よつばはやんだのことが嫌いだったのだ。移動中の車内では「よつばのえがおはもううしなわれた」と言い、やんだを拒絶する。やんだは怒っているよつばを見て、まぶたに油性ペンで目の絵を描く。それを見たよつばは大笑いする。「もう笑わねーんじゃねーのかよー」と言うやんだに、よつばは「おもしろいとしかいいようがない!」と反撃する。

「せかいいちおいしい」

よつば、とーちゃん、やんだの3人は家電量販店に買い物に来ていた。やんだは自分で洗うのが面倒くさいという理由で、小岩井家にミキサーを買って欲しいとお願いする。とーちゃんは必要ないと突っぱねるが、やんだがよつばに「ミキサーで作ったバナナジュースは世界一おいしい」と説得する。乗り気ではなかったとーちゃんだが、よつばがバナナジュースを飲みたそうにしていたため購入することになった。
帰宅後、さっそくやんだのレクチャーでバナナジュースを作る3人。はじめてのミキサーの轟音によつばは驚いた。やんだはよつばに「ミキサーが爆発する!!」と脅し、よつばは慌てて床に伏せた。何も起きないことに不思議に思ったよつばは「ばくはつしなかったか?」とやんだに聞く。やんだに「爆発するわけねーじゃん」と言われたよつばはからかわれたことに気付き激怒する。そんなよつばをなだめるためにやんだは出来上がったバナナジュースを飲むように勧めた。怒りながら口にしたバナナジュースを、ゆっくり飲み込んだよつばは「せかいいちおいしい」と言った。

「きょうはなにしてあそぶ?」

よつばは、とーちゃん、ジャンボ、やんだ、恵那、みうらの6人でキャンプに出掛ける。釣りや焚き火などキャンプならではの体験に、よつばは終始を心を躍らせる。1日遊んで疲れ、誰よりも先に眠りに就いたよつばは、夜明け前にひとり目を覚まし、テントを抜け出す。夜の暗闇から徐々に日が上がっていく様を物珍しく眺めるよつば。月と太陽が同時に見渡せる景色に感動をする。すっかり日が昇りきって明るくなると、よつばは今日という日のわくわくを溢れさせ、みんなに「きょうはなにしてあそぶ?」と問いかけるのだった。

とんとん
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@tonton

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『あずまんが大王』とは、あずまきよひこによる4コマ漫画およびそれを原作とするアニメ作品。メディアワークスの『月刊電撃大王』に1999年から2002年まで掲載された。日常の中に潜むユーモアと心温まるエピソードが魅力の空気系・学園漫画・4コマ漫画である。10歳で高校に飛び級入学した天才少女・美浜ちよを中心に、彼女のクラスメイトの春日歩や滝野智、榊、水原暦、神楽たちの日常生活を描いている。2001年には映画化、20020年にはテレビアニメ化もされた。

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