よつばと！（Yotsuba&!）のネタバレ解説・考察まとめ

『よつばと！』の概要

よつばと！（Yotsuba&!）は、あずまきよひこによって2003年から連載されている日常漫画。作品のキャッチコピーは『いつでも今日が、いちばん楽しい日。』。ある町に引っ越してきた5歳の女の子・小岩井よつばと『とーちゃん』こと小岩井葉介の二人は、新しい町で出会う様々な人と交流を深めていく。基本的に一話につき一日を、時系列順に描く。
連載10年が経過しても作中の時間は半年と流れていない。子ども特有の言い回しや勘違いなどへの共感や癒やし、あたたかい笑いを持つ本作は国籍を問わず子どもから大人まで様々な読者層を持っている。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。文化庁日本のメディア芸術100選選出。前身は同著者の作品集『あずまんが2－あずまきよひこ作品集』掲載の『Try!Try!Try!』。作中に登場する、夏休みの自由研究で作ったダンボール製のロボット『ダンボー』は、フィギュアやモバイルバッテリーなど様々なグッズとなっており非常に人気がある。

『よつばと！』のあらすじ・ストーリー

夏休みの前日、5歳の女の子・小岩井よつばと『とーちゃん』こと小岩井葉介の二人はとある町に引っ越してくる。とーちゃんの友人の『ジャンボ』こと竹田隆と共に荷解きをしている最中、よつばは蝶々を追いかけて迷子になってしまう。迷子になったよつばを見つけてきたのは隣家に住む綾瀬家の三姉妹、あさぎ・ふーか・えなだった。天真爛漫なよつばはすっかり彼女らと打ち解け、綾瀬家に遊びに行ったり自宅に招待したりと家族ぐるみの仲良しになる。えなの小学校の友達・みうらや、あさぎの友達・とら、とーちゃんの学生時代からの友人・やんだやジャンボたちといった、町の人たちと触れ合い、一緒に虫取りをしたり海に行ったり、よつばは楽しくてかけがえのない日々を過ごしていく。

主な登場人物・キャラクター

よつば （小岩井 よつば）

本作の主人公。本人曰く「ひだり、ずーっとひだり、さいごちょっとみぎ？」から引っ越してきた5歳の女の子。過去にとーちゃんによって海外で拾われた。四葉のクローバーのように四方に分かれた特徴的な緑色の髪型をしている。幼稚園や保育園には通っていない。天真爛漫で自由奔放、いつでも全力でいつでも元気。非常に好奇心が強く、興味を持ったことには周りの人々を巻き込んで全力で突き進んでいく。
色々な人と触れ合ったり、テレビを見たりして覚えた難しい言葉を使って言い間違いをすることもしばしば。好きなものはとーちゃんの作るカレーとソーセージ丼、アイスクリーム。苦手なものはとーちゃんに怒られることと田んぼの鳥避け風船。大切なものはとーちゃんに買ってもらったテディベア『ジュラルミン』。

とーちゃん （小岩井 葉介）

過去に海外でよつばを拾った独身の男性。世界各地を旅していた経験があり、現在は在宅で翻訳家をしている。普段は落ち着いた雰囲気だが抜けているところも多く、よつばと遊ぶときは全力で一緒に騒ぐ。下の名前は長らく不明だったが、コミックス13巻87話にて明らかになった。

あさぎ （綾瀬 あさぎ）

よつばの隣家に住む綾瀬家三姉妹の長女で大学生。身長165cm、モデル並みの容姿を持つ美女。よつば曰く「かみなげーきれーなほう」。今まで男性にフラれたことがない。いたずら好きでよつばをからかうことも多いが、面倒見が良くよつばのことを丸め込むのも上手い。

ふーか （綾瀬 風香）

綾瀬家三姉妹の次女で高校生。よつばの良きお姉さんとして面倒を見てあげており、町内会でもその性格は評判が良い礼儀正しい女の子。その一方で天然でお調子者な面があり、行動といい服のセンスといい本人は真面目なつもりでも人とずれていることが多く呆れられることが多い。片思いの相手がいたが告白前に失恋。その出来事はよつばの発行した『よつばしんぶん』にて家族全員に知らされた。

えな （綾瀬 恵那）

綾瀬家三姉妹の末っ子で小学4年生。真面目でしっかり者、大人にも物怖じしないツッコミ役。よつばと年齢が近いこともあり最も親しく、一緒に遊ぶことも多い。ぬいぐるみで遊ぶことが好きで、『アン』『ジュリエッタ』『ゼペット』と名付けたテディベアを大事にしている。

ジャンボ （竹田 隆）

身長210cmを誇るとーちゃんの学生時代からの親友。ジャンボの愛称で親しまれる。その風貌とは裏腹に繊細で恥ずかしがり屋涙もろい人情家。実家の花屋『フラワージャンボ』で働いている。あさぎに一目惚れし、花をプレゼントしたり遊びに誘おうとしたりとアクションを起こす。しかし、大半が空回りしており、本人には気付かれてすらいない。アウトドアな趣味が多く、よつばととーちゃん、綾瀬家やみうらを誘って出かけることが多い。