あさドラ!(浦沢直樹)のネタバレ解説・考察まとめ

『あさドラ!』とは日本の漫画家・浦沢直樹が描くヒューマンSF漫画。2018年10月から小学館の漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載が始まった。戦後の名古屋・東京を舞台に、主人公の少女浅田アサが飛行士としてたくましく成長していく姿が描かれている。また、突如現れた巨大怪獣の謎を追うというストーリーも絡んでくる。タイトルはNHKの連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」に由来している。タイトルの別表記は『連続漫画小説あさドラ!』である。

新東京女子プロレスリング

銀子が主催する女子プロレスリングの団体。

日刊エヴリー新聞社

調布飛行場の倉庫を事務所にしている新聞社。
スクープを取ることを第一目標にしていることから、ガセネタを報道することが多い。
巨大怪獣の記事も噂だけで報道し、世間からは色眼鏡で見られている。

野間陣マリリン

ヨネちゃんの芸名。
マリリン・モンローの本名である「ノーマ・ジーン」からつけられている。

1968年編

ベトナム戦争

1955年〜1975年の間に、インドシナ半島で起きた戦争。
元々は北ベトナムと南ベトナムの内戦だったが、アメリカやソビエトが参戦し、資本主義VS社会主義の戦争とも呼ばれている。
最終的には北ベトナムの社会主義国家が勝利し、アメリカはベトナムから撤退した。

日本ではベトナム戦争反対の風潮が強く「ベ平連(ベトナムに平和を市民連合)」などがデモを行ったり、アメリカから来た脱走兵を匿ったりしていた。
アサが出会ったリバー・エスリッジもそんな脱走兵の1人である。

『潮騒の踊り子』

ヨネちゃんの初出演映画。その厳しさから「オニヤンマ」と呼ばれている山松幸吉が監督している。
映画会社肝いりの青春映画である。

『あさドラ!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

浅田アサ「どえりゃーでかんわ」

アサの口癖。
なにかすごいものを見た時に「どえりゃーでかんわ」と叫ぶ。
意味のニュアンスとしては「すごすぎて駄目だ」に近い。

浅田アサ「ビコーズアイラビュー」

アサが小学生の時にラジオから流れてきた曲。
すっかりアサのお気に入りの曲になり、何かと「ビコーズアイラビュー」と口ずさんでいる。
特に飛行機に乗っている時に歌うと集中力が増すらしい。
1巻から登場しているが、7巻までタイトルは判明していなかった。
8巻のラストで作中のキャラクターであるリバー・エスリッジが作詞作曲した、『It's because I love you』という曲であることが明かされた。

春日晴夫「空の勇者だ」

第2次世界大戦中に陸上攻撃機のパイロットとして従軍していた春日は、仲間の命を託されて数々の激戦の中必ず生還してきた。
それを誇りに思う春日は「俺は空の勇者だ」アサに言い、飛行機での台風の被災者救援に向かう。
春日の誇りが伝わってくる名セリフである。

浅田アサ「この飛行機がほしいって思ったわ」

操縦不能になった春日の代わりに、アサは飛行機の操縦を任される。もちろん初めての経験なのだが、アサは「ずっと前から操縦していたような」と春日に話す。
その日が自分の誕生日だったことを思い出したアサは、生まれて初めての誕生日プレゼントに「この飛行機がほしいと思ったわ」と独り言を言う。
小学生のアサが早くも自分の人生をかけられるものを見つけた、感動的な名セリフである。

きぬよ「人生大事に生きることだけは徹底的に教えるよ」

アサたちの母親代わりとなったきぬよ

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@crab10257

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