ちいかわ（キャラクター）とは【徹底解説・考察まとめ】

ちいかわの来歴・活躍

「さすまた購入」編

友人であるハチワレの家に訪れていたちいかわは、「青いさすまた」があることに気づく。ハチワレによると、作中に登場する怪物「たまにくる怖いやつ」を追い払うために、コツコツ資金を貯めて購入したとのことだった。ハチワレが勇ましくさすまたを扱ってみせると、その姿に感動したちいかわは、自身もさすまたを手に入れたいと望むようになる。
この時、同型商品で色違いのピンクが販売されているという情報得たちいかわは、草むしり等の業務に従事し資金を得る。念願のピンクのさすまたを手に入れたちいかわは、ハチワレに成果を報告した。
自身もさすまたを得るために努力したハチワレは、ちいかわを労った。
後日、ハチワレの自宅で過ごしていた2人の目の前に「ギチギチ」と鳴く虫型の怪物が現れる。ちいかわもハチワレと共にさすまたで応戦しようとするが、一歩早くハチワレがギチギチ虫を捕らえてしまう。活躍の場を得られなかったちいかわは、怖気づいていた自分の不甲斐なさに涙した。

「なんとかバニア」編

ちいかわは「なんとかバニア」という、自分たちとそっくりな見た目をした人形をハチワレにもらう。あまりにそっくりだったことで気分を良くしたちいかわは、ハチワレと共に大はしゃぎでうさぎに見せに向かう。しかしそれは魔女がちいかわたちの姿を奪うために用意したものであった。この人形を渡されたうさぎの身体に、人形の着用している衣服と同じものが現れ、3人は戸惑う。すると3人の元に、その変化は自分の魔法によるものであると主張する魔女が現れた。驚いて逃げるちいかわ達3人の意識を小さな人形に封じ込た魔女は、3人の元の身体を担いで逃亡しようとする。人形になったことでぎこちない動きしかできなかった3人は、状況に悲嘆するも涙も出ない。しかし、3人の中で1人だけ、少しではあるが自由の利くハチワレが、落ちていたペットボトルの蓋を転がす。このペットボトルの蓋により魔女が転倒し、ちいかわ達3人は無事身体をとりもどすことができた。
ハチワレだけ魔法の効きが弱かった理由は作者によって明言されていないが、人形の模様が若干違っていたためだとされている。
この時得られなかった「なんとかバニア」をちいかわは気に入っており、ハチワレに同じものを贈りたいと決意し、後の「草むしり検定」受験につながった。

「穴」編

ちいかわがいつものように「草むしり」アルバイトしていたところ、道に迷って大きな深い穴を見つける。この穴には「討伐」の最中にうっかり落ちてしまったハチワレがおり、自力での脱出も困難を極め、1人絶望していた。
友人の危機にちいかわは、穴を降りてハチワレを救出しようとする。しかし、ハチワレは2人で落ちたら登れなくなる、とちいかわを制止する。自身が降りることで事態を悪化させることを理解したちいかわは、周辺から、繋ぎ合わせて長くし大木に縛り付けたツタを持参してくる。このちいかわの機転にハチワレは感嘆し、ちいかわが投げ入れたツタを伝って穴壁を上り脱出を試みる。
このときハチワレは、討伐に持参していた青いさすまたを穴の底に置き去りにしていった。さすまたを手に持っていてはツタを掴むのに邪魔であったためである。
ハチワレがさすまたを放置しているのに気づいたちいかわは、ハチワレにこのことを伝えようとするが、身振り手振りではうまく伝えることができなかった。一念発起したちいかわは、穴に飛び込む。身の安全のためさすまたを置いていくようにとハチワレは諌めるが、ちいかわは口に拾ったさすまたを銜え、バランスを失いグラグラと左右に揺れながらも、ハチワレの後からツタを登った。
2人は無事に穴から脱出を果たすと、ちいかわはハチワレに「自身だけでなく大切にしていたさすまたも取り戻してくれたこと」を感謝され、満足げに微笑んだ。

「杖」編

ちいかわがハチワレと踊って遊んでいると、うさぎがリサイクルショップで手に入れた杖でケーキを出して堪能していた。この杖は望み通りのものを出現させる魔法のような杖であり、ハチワレはこの杖を借りて予てより望んでいたカメラを手に入れる。念願のカメラを手に入れて大喜びのハチワレだったが、早速花や木など周辺の物を撮影すると、その被写体はことごとく消えてしまった。実は、このカメラは撮影したものを消失させてしまう恐ろしいカメラであった。さらに、念願を成就させるためにこの杖を使用した者は、異形の姿へと変貌してしまうという効果があった。杖を使用していたうさぎは徐々に赤く大きな怪物になり、ハチワレも耳が1つの三つ目の緑色の毛むくじゃらの怪物へと変貌してしまう。2人の変化に恐怖を抱いたちいかわは、原因が杖にあると気付きこれを折ろうと奮闘する。そんなちいかわに対し、怪物に成り果て徐々に感情を抑制できなくなったハチワレとうさぎが、杖を害すのを阻もうと襲いかかる。ちいかわが襲ってくる2人を前になんとか元凶となった杖をへし折ると、2人は元の可愛らしい姿へと戻った。理性を取り戻したハチワレとうさぎが、元の姿に戻ったことを喜ぶ傍らで、ハチワレが杖によって得たカメラも消失してしまった。望んでいたカメラを失ったハチワレは、少々落ち込みながらも、頑張ってお金を貯めて自力で購入すると胸に誓う。

「郎」編

「郎」というラーメン屋に憧れていたちいかわとハチワレは、ラーメン屋での作法に不安があり暖簾をくぐることができなかった。ハチワレの家で「茹でたもやしをかけたチャルメラ」を食べてイメージトレーニングをし、さらに2人はインターネットカフェで「攻略方法」と称した作法を調べる。その中には現実社会の「二郎系ラーメン」さながらに、「チャーシューのことを豚と言う」「ニンニクカラメとコールする」など覚えることが多数あった。2人は改めて烏龍茶を持参しラーメン屋に挑む。店員からニンニクの要不要と問われると、ハチワレは緊張しながらも「ニンニクカラメ」と攻略法通りに回答できたが、同じように尋ねられたちいかわは、緊張して答えられずにいた。シャイで大きな声を発するのを苦手とするちいかわをハチワレがフォローし、2人は要望通り「郎」でラーメンを食べることができた。
その後、テーブルを拭く・退店時に会釈するなどの作法を果たすと、2人は事前に調べていた通りに実践できたことを喜んだ。これ以降度々ラーメンを食べに2人で訪れるシーンがある。

「草むしり検定」編

自宅にハチワレを招き漫画を読んでいると、ハチワレが「草むしり検定5級」の問題集があることに気づく。ちいかわは1人報酬アップをめざし資格を取るために勉強していたのである。ハチワレはちいかわの影なる努力を褒め称えると、出題内容の膨大さに頭を悩ます。その後もちいかわは、日々勉強に勤しんでいた。実はちいかわは、「なんとかバニア」を改めてハチワレとうさぎにプレゼントすることを夢見て、資格取得を目指していた。この目標に発奮し、ちいかわは挫けそうな時もひたむきに勉強に取り組んだ。
試験当日、1人で5級に挑むちいかわは緊張を顕にしていた。そこへ、ハチワレが登場する。実は、ハチワレはちいかわにも内緒で自身も受験勉強をしていたのである。ハチワレの気遣いに励まされたちいかわは、喜んで試験に臨んだ。
試験から数日の間、結果が気になるちいかわは、しばらく憂鬱に過ごしていた。結果は残酷にもハチワレは合格したものの、ちいかわは不合格となった。不合格を突きつけられショックを受けているちいかわは、とぼとぼと帰路につく。ハチワレはそんなちいかわを心配し「次がある」と励まそうとするも、合格した自分が何を言うこともできない、と言葉を濁した。さらに2人はラーメン屋の前を通り過ぎる。実は結果の発表以前にちいかわは、落ちてても受かってても帰りにラーメンを食べよう、とハチワレと約束していたのである。しかし実際のところは茫然自失となり、ラーメン屋を通り過ぎたことも気づかない有様だった。

翌朝、ため息とともに目覚めたハチワレの元に、ちいかわがモジモジと気恥ずかしそうに訪れる。ちいかわは、自身が不合格の身で相当のショックを受けていたにも関わらず、無事合格したハチワレを気遣うために訪れたのである。お祝いと称してハチワレによく似た猫の形をしたクッキーを手渡すと、ハチワレは大喜びし、感謝を伝える。さらに1人合格してしまったことを謝罪すべきか迷い、言葉を詰まらせる。
ちいかわはそんなハチワレを気遣い、次の受験のため自身の勉強を手伝うように依頼した。ハチワレは快くこれを受け入れ、ちいかわに問題を出すなどして協力した。実はこのときハチワレは、変わらず接してくれるちいかわの気遣いに、感動で泣いてしまっていた。これは、1人合格したことで、2人の友情に亀裂が入ったのではないかと一晩不安の中にいたためである。ハチワレは涙で濡れた顔を問題集で隠し、2人の友情が変わらないことを喜んだ。

「三ツ星レストラン」編

大きなモニターのある食事処で焼きそばを食べていたちいかわとハチワレは、モニターに映し出される「三ツ星レストラン」の紹介に胸を躍らせる。
ある日、「討伐」の仕事を終えたちいかわは、「草むしり」のアルバイトを終えたハチワレと偶然出会う。5級取得により報酬があがったかなど聞きたいこともあったちいかわは、ハチワレと昼ご飯をともにしようと仕事の斡旋所をあとにする。
行き着いた先には「三ツ星」と書かれた看板を雑に打ち付けたかのような建物があった。2人はこの店に見覚えはないとしながらも、店先に出されているメニュー表には手頃な価格設定の食事ばかりであったため、意を決して入店する。
すると、中の壁に3人の流れ星が乱暴に打ち付けられており、その流れ星の表情は苦悶に満ちていた。「三ツ星」の意味を考えあぐねている2人に対し、緑色の巨体の店員が入店を歓迎する。ハチワレが戸惑いながら食事を注文しようとすると、店員はハチワレの注文を遮り風呂を勧めた。さらに保湿と称してオイルを塗布し、おまじないと称して塩コショウをふりかける。最終的に2人はトルティーヤに巻かれ、『注文の多い料理店』さながらに調理されていた。ちいかわは自身がまさに捕食の危機にあることを察すると、イマイチ状況に気づいていないハチワレに逃亡を喚起する。トルティーヤから脱出した2人は、得たばかりの報酬とちいかわのさすまた、さらに流れ星たちを捨て置けず葛藤する。店員の足元を潜りさすまたを手に入れたちいかわは、恐れおののきながらも、武器を突きつけ店員を威嚇する。ハチワレはその間に報酬の奪還と流れ星の解放を果たすと、2人と3人は店から無事脱出した。
これにより、流れ星たちは2人に深く感謝し、お礼として巨大オムライスを出現させ空へ去っていった。2人は後からオムライスの匂いにつられてやってきたうさぎとともに、お礼のオムライスを堪能した。

「すき焼きキャンペーン」編

友人たちにすき焼きを振る舞いたかったちいかわは、「むちゃうまプリン」の応募券を集め、「すき焼きキャンペーン」に応募する。
見事当選し自宅に届いた「すき焼きセット」を2人にみせると、ちいかわは2人を自宅に招くことにする。上機嫌ですき焼きの歌をうたいながらちいかわの家を目指す3人の前に、鎧さんが現れる。鎧さんが3人にすき焼きのレシピを知っているか確認すると、3人はようやく誰もが作り方を知らなかったことに気づく。気を回した鎧さんは3人にレシピを伝授し、3人が上手にすき焼きを作り上げるのを監修した。
お礼にとちいかわ達は鎧さんにもすき焼きを進めるが、鎧さんは遠慮してそれを断った。

「再・草むしり検定」編