ゴダイゴダイゴ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴダイゴダイゴ』とは、日本の漫画家・コウノスケによるアクションバトル漫画。集英社のWeb漫画アプリ『少年ジャンプ+』のインディーズ連載枠で、2021年から2024年にかけて連載していた。「次に来るマンガ大賞2022」のWebマンガ部門では10位を獲得している。
30年前、突如空から巨大な怪獣が飛来し始めた。怪獣と戦うのは巨大ヒーロー達。巨大ヒーローの後醍醐ダイゴは、30年間怪獣と戦い続けてきたベテランだが、若い巨大ヒーローの台頭で今や世間では忘れ去られる存在となっていた。

巨大ヒーロー同士のプロレスなどがエンターテインメントとして人気を博し、実際の怪獣退治もいかに華々しく怪獣を退治するかなどが評価される時代。後醍醐ダイゴの怪獣との戦闘は、そんなエンターテインメントからかけ離れたものだった。何度も繰り出した拳はグローブなどつけていなくても鉄のようにかたく、その拳で怪獣が風船化するまで殴り続ける姿は、見ていてややエグい。両腕が使えなくなったら、怪獣に噛みつき、身体の使えるもの全てを使ってダイゴは戦う。それは人々が今まで受けてきた痛みを思ってのことだった。

東京は怪獣被害で大きく傷つき、たくさんの人々が疎開して東京を出ていった。しかしそれでも東京に残ってくれている人達はいる。日々働いている人もたくさんおり、そんな東京に戻ってきてくれる人もいる。そんな人達のことを思うとちょっとやそっとの痛みで立ち止まっている場合ではない、巨大ヒーローが最初に諦めるわけにはいかないのだ。ダイゴはその思想のもと、諦めず粘り強く戦い続ける。この精神は多くの巨大ヒーローに受け継がれているのだった。

後醍醐ダイゴが怪獣の心に触れた瞬間

後醍醐ダイゴは若い時、怪獣と戦うことに躊躇はなかった。それは怪獣に心がないと信じていたからだ。しかしある時、ダイゴは怪獣の心に触れてしまう。それは怪獣を殺してしまった時だった。サメのような見た目をした怪獣は、ダイゴとの戦いで瀕死になっても風船化せずに戦い続けた。結果、ダイゴは町を守るためにその怪獣を殺してしまった。怪獣を殺してもダイゴの心は動かなかった。後処理をどうすればいいのか、そんな事務的なことを考えていると、空から別の巨人が飛来した。続けての戦いかとダイゴは身構えたが、やってきた巨人はダイゴに見向きもせずに仲間の元へと駆け寄る。そして仲間の死体を担いでそのままジェットパックのようなもので去っていった。その時ダイゴは怪獣に心があるのを見た。仲間を心配し、死を悼み、亡骸を回収していくその姿を見て、ダイゴは怪獣も人間とあまり変わらない生き物だとわかってしまった。それ以来、ダイゴは怪獣のことも思いやり、二度と怪獣を殺さないと誓うのだった。

『ゴダイゴダイゴ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者のコウノスケはTRPG(テーブルトークRPG)の分野で有名

他のヒーロー漫画とは異なる路線の世界観や設定が繰り広げられる『ゴダイゴダイゴ』の作者・コウノスケは、本作が漫画デビュー作である。新人の漫画家がこの不思議な世界観や設定を保ちつつ連載を続けていけるのか、インターネット上ではそんな心配をする読者の声があった。しかし一方で作者がコウノスケであれば大丈夫という安心を語る声もあった。それはコウノスケがTRPG(テーブルトークRPG)の分野で、シナリオ制作者としてもGM(ゲームマスター)としても数多くのファンを獲得している人物だからである。

コウノスケがTRPGで手掛けたシナリオは、20世紀に創作された架空の神話「クトゥルフ神話」がベースになっているものが多い。「クトゥルフ神話」は、邪神が存在する理不尽で不可解な世界であり、ハッピーエンドに終わるケースはほとんどない。それでもコウノスケは、プレイヤーたちが納得する結論に辿り着かせる物語を数多く作り上げてきた。その実績と信頼が、『ゴダイゴダイゴ』という作品は、品質が保たれたまま続いていくだろうという読者の信頼に繋がっている。

作者コウノスケはVTuber源元気の生みの親

『ゴダイゴダイゴ』の作者コウノスケは、VTuber(バーチャルYouTuber)源元気(みなもと げんき)の生みの親である。源元気は業界初の本格派男性VTuber。高露出で筋骨隆々な男性であり、男らしいくっきりした眉毛に坊主頭が特徴的である。2018年1月7日にYouTubeで動画が公開され、後追いでニコニコ動画でも動画が公開されている。「世界線リセマラ男」という異名を持っており、毎回世界観の設定が違う内容の動画が話題になっていた。

作者・コウノスケはキャンピングカー横転のメンバー

2020年1月8日、キャンピングカーが横転する衝撃の瞬間を捉えた動画がYouTubeで公開された。再生数は800万を越えており、この動画は有名なものとなった。この事故を起こしたメンバーには、『ゴダイゴダイゴ』の作者であるコウノスケが含まれている。

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