脂肪と言う名の服を着て(やせなきゃダメ!)のネタバレ解説・考察まとめ
『脂肪と言う名の服を着て』とは安野モヨコが『週刊女性』にて1996年6月から1997年9月まで連載した、過食やダイエットを題材にした漫画である。タイトルが連載時の『やせなきゃダメ!』から単行本化の際に改題された。自信がなく食べることに安心感を得ている肥満体型のOL・のこは、恋人の浮気から過食に陥ってしまう。テレフォンクラブで出会った謎の「デブ専老人」からもらった大金を手に、エステに通い痩せて行くのこは幸せになれるのか。美しさとは何なのかを問う、女性の心の闇を描いた問題作。
のこの次に地味な同僚。メガネとそばかす、欠けた前歯が特徴。アーシュレイを信仰して宇宙とか波動といった類の話や、オカルト、陰謀説などを信じているようだ。
マユミが嫌いで社内をこそこそと調べて回って常に録音しており、マユミを貶める画策をしている。
キヨ
スパースリムセンターのエステティシャンであり経営者。厳しい言動だが、過食嘔吐を疑いのこを心配している。裏で藤本と繋がっていて、のこを痩せさせるなと頼まれていた。キヨは断っていたが、のこが痩せてしまったため藤本に店を潰されてしまった。
レズビアンで、ともという嫉妬深い彼女がいる。
松原 千夏(まつばら ちなつ)
のこの同僚でマユミのマユミの取り巻き。子どもっぽく、付き合っている高校生の彼氏にもバカにされる。仕事のミスも泣くばかりで自分で解決できない。
川原 ヨーコ(かわはら よーこ)
のこの同僚でマユミに取り入っている。マユミを心底には信頼はしておらず、秘密クラブを作ってると信じている。
斉藤の母
夫に逃げられた後はひたすら息子にいちゃもんをつける日々を過ごす。ヒステリックで斉藤をいつまでも子供扱いしている。
三島(みしま)
地下室にいる。太っているオタクで、会社で同人誌を書いている。上司をバカにして高見と一緒に悪口を言っている。
高見(たかみ)
地下室にいる。プライドが高く、自分を使いこなせない会社が悪いと息巻いている。いつも誰かをバカにしている。
『脂肪と言う名の服を着て』の用語
地下室
のこの会社の地下にある仕事はなく、ひたすら自主退社を待たれている厄介者の集まる部署。敗北者の部屋とのこは名付けた。三島・高見とがいる。なぜか田端がしょっちゅう来る。
過食嘔吐
摂食障害の一種。食欲のコントロールができず、ストレスからの暴食・過食を行なった後に罪悪感に苛まれ無理やり嘔吐する。体重増加への恐怖から嘔吐する場合が多い。また、食べ過ぎても吐けばいいという思考に陥ってしまう。放っておくと死に至る場合もある。
主人公ののこも、当初は過食のみだったが無理なダイエットを行ったためストレスから過食し、嘔吐をするようになってしまう。
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目次 - Contents
- 『脂肪と言う名の服を着て』の概要
- 『脂肪と言う名の服を着て』のあらすじ・ストーリー
- ある日脂肪は増殖しはじめる
- それぞれが抱える病
- 痩せた先にあったもの
- 『脂肪と言う名の服を着て』の登場人物・キャラクター
- 花沢 のこ(はなざわ のこ)
- 橘 マユミ(たちばな まゆみ)
- 斉藤 利彦(さいとう としひこ)
- 藤本(ふじもと)
- 田端(たばた)
- キヨ
- 松原 千夏(まつばら ちなつ)
- 川原 ヨーコ(かわはら よーこ)
- 斉藤の母
- 三島(みしま)
- 高見(たかみ)
- 『脂肪と言う名の服を着て』の用語
- 地下室
- 過食嘔吐
- テレフォンクラブ
- 『脂肪と言う名の服を着て』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- のこ「食べてれば大丈夫」
- キヨ「心がデブなんだもの」
- のこ「カワイイというだけで キレイというだけで やせているというだけで マユミはすでに私よりも 上の人間なのだ」
- 過食嘔吐の始まり
- 『脂肪と言う名の服を着て』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 極限状態の女性を得意とする作家
- 斎藤の歪んだ女性観と母親の存在