Sister Princess(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sister Princess』とは、メディアワークスから発売されたPlayStation用恋愛アドベンチャーゲーム。雑誌『電撃G'sマガジン』で読者参加企画の一環で始まった『シスタープリンセス』を原作にしており、12人の個性豊かな妹達が登場する作品。
9人の妹がいる主人公は、2月のある日、妹達からパーティーに招待される。そこで外国で暮らしていた3人の新たな妹達が紹介され、総勢12人の妹がいたことが判明する。主人公は、妹達と交流を楽しみながら、マイシスターとして選んだ1人との仲を深めていく。

スキー場での1件以来、しばらく音信不通だった衛は、勇気を出して兄にメールを送って学校に呼び出す。
衛は、兄にスキー場で励ましてくれたことにお礼を言いつつ、兄といつも一緒にいたいと本心を打ち明ける。既に両親に許可をとっていた衛は、4月から兄と同居したいと申し出た。兄は衛の一途な気持ちに応え、4月からの同居を許すのだった。

非血縁

スキー場での1件以来、しばらく音信不通だった衛は、勇気を出して兄にメールを送って学校に呼び出す。
衛は、兄にスキー場で励ましてくれたことにお礼を言いつつ、兄のことが大好きであると告白する。そして、実は自分達が本当の兄妹ではないことを明かし、「それでも一緒にいてくれるか」と質問した。兄はその質問に恋人として衛が大人になるまで待つことを約束するのだった。

咲耶ルート

咲耶は、妹達の中でも特にオシャレ好きの大人っぽい妹で、兄のことが大好きである。登下校やデートでは、まるで恋人のようにくっつき、いつも兄をドキドキさせていた。
そんなある日、兄は咲耶の友達と知り合うことになる。どうやら咲耶は、普段から兄の魅力を周囲に言いふらしているようで、クラスメイト達からは重度のブラコンと認知されていることを兄は知った。
咲耶は容姿も成績も良い為、男子にモテるが、ブラコンのせいで彼氏ができないらしい。それを裏付けるように、咲耶は同級生の男子からアプローチをかけられても、兄以外の男性に冷たい態度で接していて、その現場を兄も目撃する。元々妹達の中でも咲耶はブラコン気味だと感じていた兄は、咲耶の普段の様子に少し心配するのだった。

3月に入り、咲耶は学校の卒業式で行われる舞踏会「プロム」の準備をしていた。咲耶はそのプロムに兄を誘うが、本来兄妹で出席するようなものではない為、兄は困惑する。しかし、咲耶はどうしても兄と出席したいと頼み込んできた為、2人でプロムに出席することになった。
プロムの当日、2人は楽しい時間を過ごす。そしてプロムの最後、咲耶は兄に「妹としてではなく、1人の女性として好き」と告白するのだった。

血縁

プロムの翌日、兄は咲耶から「会って話したいことがあるから学校のチャペルに来てほしい」というメールを受け取る。
兄が学校のチャペルへ向かい咲耶と会うと、咲耶は4月から兄と一緒に住むことを宣言する。既に両親の許可もとっているらしく、兄は咲耶との同居を受け入れるのだった。

非血縁

本当の妹ではないことを明かした咲耶は、兄の恋人になりたいと告白する

プロムの翌日、兄は咲耶から「会って話したいことがあるから学校のチャペルに来てほしい」というメールを受け取る。
兄が学校のチャペルへ向かい咲耶と会うと、咲耶は自分達が本当は兄妹ではないことを明かす。兄はその事実を知らなかったが、咲耶は昔から知っていて、兄が自分のことを妹扱いする度に不満に思っていた。咲耶は改めて兄に「好き」と告白し、2人は正式に恋人になるのだった。

雛子ルート

学芸会で主人公を演じる雛子

妹達の中で最年少の雛子は、淋しがり屋で愛情表現がダイレクトな女の子である。
アニメ映画を一緒に見に行ったり、お菓子を食べに行ったりと年の離れた兄妹でデートを楽しむ。同じ学校に通う2人は、手を繋いで仲良く登下校するのだった。
2月の後半、雛子のクラスが学芸会で『ピーターパン』の劇をやることになり、雛子が主人公のピーターパンを演じることになった。兄は、衣装作りや劇の練習に付き合うことになり、学芸会を成功させる為に2人は一生懸命頑張るのだった。学芸会当日、兄との練習の成果を発揮し、見事にピーターパンを演じきった雛子。兄に劇を見てもらい、演技を褒められた雛子は大喜びではしゃぐのだった。

ある日、兄は雛子の元気がないことに気が付く。訳を尋ねると、雛子は離れて暮らす母親としばらく会えていないことから淋しさを募らせて落ち込んでいたことが判明する。雛子は淋しさのあまり泣き出してしまうが、兄はそんな雛子の手を取り、自分が傍にいることを伝えて慰めるのだった。
大好きな兄ともっと一緒にいたいと考えた雛子は、宿泊セットを背負って兄の自宅を訪れる。家の人に何も言わず家出同然で飛び出してきた雛子に、兄は「許可のない宿泊はさせられない」ときつい口調で注意する。雛子は、大好きな兄に怒られたことがショックで走り去ってしまう。兄が慌てて追いかけ、雛子を抱きしめると、雛子は大声で泣きながら兄に謝罪するのだった。

血縁

雛子の家出騒動が落ち着いた夜、兄は雛子からメールで呼び出しを受ける。
翌日、兄が雛子の自宅を訪れると、出迎えた雛子から昨日の謝罪と感謝を伝えられる。雛子は、昨日の一件で兄のことをもっと好きになり、家の人に一緒に住みたいと頼み込み、了解を得ることに成功したことを兄に伝える。兄は驚きながら、許可が出ているのなら問題ないと雛子との同居を受け入れるのだった。

非血縁

雛子の家出騒動が落ち着いた夜、兄は雛子からメールで呼び出しを受ける。
翌日、兄が雛子の自宅を訪れると、出迎えた雛子から昨日の謝罪と感謝を伝えられる。そして、雛子は大人になったら兄と結婚することを決めたと宣言する。困りながらも兄は雛子の告白を受け止め、これからもずっと一緒にいることを約束するのだった。

鞠絵ルート

病気のせいで普段会えない兄とのデートを楽しむ鞠絵

鞠絵は病弱で、兄達が暮らす街から遠く離れた高原にある病院で入院生活をしている妹である。他の妹達とは違い、自由に兄と会えないことを悩んでいて、メールや手紙で兄とコミュニケーションをとっていた。
ある日、鞠絵の主治医から外出の許可が出た為、鞠絵は兄の住む街へやって来る。兄は鞠絵に街を案内し、買い物やおしゃべりを楽しむ。鞠絵も兄と並んで歩くことができてはしゃいでいたが、時折苦しそうに咳き込んでいた。鞠絵は「この咳はたまたま出たもので、すぐに治まる」と気丈に振る舞っていたが、兄はその咳を心配するのだった。

鞠絵との買い物デートを楽しんだ翌日、鞠絵から感謝のメールが届く。そこには、「また主治医からの外出許可をもらったので、翌日会いに行く」という内容が書かれていた。
しかし、約束の時間を1時間以上過ぎても鞠絵は現れず、兄は鞠絵の身に何かあったのではないかと心配になり自宅へ戻る。すると、鞠絵の相棒である犬のミカエルが慌てた様子で兄の下へやって来る。遠く離れた病院からミカエルがここまで走ってきた理由は、鞠絵に何かあったからだと感じ取った兄は、ミカエルと共に鞠絵が入院する病院へ向かう。
病院に着いた兄は、看護婦から鞠絵が危篤状態であることを知らされる。前回のデートの日も、本当は体調が悪く主治医から外出の延期を求められていた。しかし鞠絵は、どうしても兄に会いたくて命の危険を犯してまで出かけていたのだった。
兄はベッドに横たわる鞠絵の手を握り、必死に呼びかける。それに応えるように、鞠絵は意識を取り戻すが、しばらく安静にしなくてはならず、面会謝絶となってしまった。
鞠絵の意識が回復してから約1か月後、鞠絵の世話をしている看護婦から面会許可の連絡が届く。急いで病院に向かうと、そこには元気を取り戻した鞠絵の姿があった。

血縁

兄と鞠絵は、病院の外に広がる高原へ出て、会えなかった1か月間の出来事について話をしていた。そこで鞠絵は、今春には退院が叶いそうであることを報告する。
しかし、長く入院生活が続いていたせいで、鞠絵は退院後に帰る家がないことを兄に告げる。すると兄は、「鞠絵さえ良ければ一緒に住もう」と提案する。病気を治し、兄と一緒に住むという夢がもうすぐ叶うとわかった鞠絵は、涙を流して喜ぶのだった。

非血縁

兄と鞠絵は、病院の外に広がる高原へ出て、会えなかった1か月間の出来事について話をしていた。鞠絵は、数日前に父親がお見舞いに来たことを兄に報告する。
そこで、鞠絵は父親から兄とは本当の兄妹ではないことを知らされたと説明した。鞠絵は、本当の妹ではないが、今までのように兄の傍にいたいと告白し、病気が完治したら本当の家族になってほしいと申し出る。兄はそれを了承し、鞠絵を勇気付けるのだった。

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