Sister Princess(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sister Princess』とは、メディアワークスから発売されたPlayStation用恋愛アドベンチャーゲーム。雑誌『電撃G'sマガジン』で読者参加企画の一環で始まった『シスタープリンセス』を原作にしており、12人の個性豊かな妹達が登場する作品。
9人の妹がいる主人公は、2月のある日、妹達からパーティーに招待される。そこで外国で暮らしていた3人の新たな妹達が紹介され、総勢12人の妹がいたことが判明する。主人公は、妹達と交流を楽しみながら、マイシスターとして選んだ1人との仲を深めていく。

白雪ルート

いつもお弁当を作ってくれる白雪に、兄はエプロンをプレゼントする

料理好きでいつも独創的な料理を作る妹の白雪は、別の学校に通いながらも、兄の為にお弁当を作って持ってきてくれていた。
2人では食べきれない程の量のお弁当を毎日作ってくる白雪に、兄は困りながらも楽しい交流を続けていた。
そんなある日、いつも2人で昼食を食べている場所に白雪の作ったお弁当を置いて2人で手を洗いに行っていると、見知らぬ男子生徒が白雪の作ったお弁当を食べてしまうという事件が発生する。「たか美」という男子生徒は、2人がいつもこの場所でお弁当を食べていることを知っていて、嫉妬心から置いてあったお弁当を無断で食べてしまった。兄の為に作ったお弁当を食べられてしまい、泣きじゃくる白雪を兄はなんとか励まし、たか美に謝罪させてなんとかその場を収めるのだった。
その後、兄は、毎日おいしい食事を作ってくれる白雪に、感謝の思いを込めて白いエプロンをプレゼントする。白雪は大喜びして、「またお弁当作りを頑張る」と宣言した。

そんなある日、兄は白雪と同じ学校に通う衛から、「最近学校で白雪ちゃんを見かけなくて心配」というメールを受け取る。お昼には毎日お弁当を届けに来る白雪だが、学校では4時間目以降になると白雪がいなくなってしまっていることが判明する。
兄は、白雪が毎日自分の為に豪華なお弁当を作って疲弊してしまっていると気付き、放課後白雪を探し回る。公園にいた白雪を見つけると、白雪は兄に自分が料理好きになった理由を告げる。それは、幼い頃に自分が作った泥団子を「おいしい」と言って食べてくれた兄の姿が嬉しかったからだった。それ以降、白雪は、兄においしい手料理を食べてもらうことを生きがいにしていたという事実を、兄は初めて知った。

血縁

白雪の想いを知った翌日、兄は白雪から「思い出の公園に来てほしい」というメールを受け取る。
そこで白雪は、兄のことが大好きで我慢できないと自分の気持ちをストレートに伝え、兄と一緒に暮らしたいと告白する。戸惑う兄だったが、両親からの許可を既に取っていると言う白雪の勢いに押されてしまい、4月から同居することが決まるのだった。

非血縁

白雪の想いを知った翌日、兄は白雪から「思い出の公園に来てほしい」というメールを受け取る。
兄は公園で白雪に会うと、白雪が2人が本当の兄妹ではないことを明かす。兄は知らなかったが、白雪は幼い頃から知っていて、離れ離れになりたくない一心で兄専属の料理番になることを決めていたのだった。白雪は、「にいさまのお嫁さんになれる時まで待ってて」と告白し、兄はそんな白雪を受け止めるのだった。

鈴凛ルート

ジャグリングという意外な特技を披露してお小遣いを稼ぐ鈴凛

鈴凛は、手先が器用で機械いじりが大好きな妹で、自身の等身大ロボ「メカ鈴凛」を作り上げてしまう程の技術力を持っている理系女子。
機械のパーツや工具は高く、常に金欠状態の鈴凛は、兄に会う度にお小遣いをねだっていた。時々メカ鈴凛の試運転に兄を利用することもあり、兄は振り回されながらも楽しい毎日を送っている。
ある日、兄は鈴凛に誘われてフリーマーケットに出掛ける。お金がかかる趣味を持っている鈴凛は、フリーマーケットで掘り出し物を安く手に入れたりジャグリングを見せて観客からおひねりをもらったりするなど、自分でもお金を稼ぐ努力をしていた。なんでも器用にこなす鈴凛の姿を見て、兄は感心するのだった。

それから数日後、兄は鈴凛から機械のことを学ぶ為に海外留学を考えていることを知らされる。突然のことに動揺する兄に対して、鈴凛は気丈に振る舞うが、心細いという本音も打ち明けるのだった。
その心細さは、鈴凛の手元を狂わせ、自宅の地下にあるラボで小さな火事を起こしてしまう。兄が駆け付けると、ラボは軽いボヤ騒ぎ程度で済み、鈴凛もほぼ無傷の状態だった。しかし、火の熱や消火の際に巻かれた水の影響で、鈴凛が開発していた発明品は全てダメになってしまった。あまりのショックに泣いてしまう鈴凛を、兄は優しく抱きしめて慰める。落ち着きを取り戻した鈴凛は、兄にメカ鈴凛を作るきっかけが「留学する自分を兄が忘れないように、傍に置いてお世話させることだ」と告白するのだった。

血縁

ラボでの火事の後、壊れたと思われていたメカ鈴凛は、奇跡的にも無事で無傷だった。
元気を取り戻した鈴凛は、ある決意を伝える為に兄を自宅に呼び出す。鈴凛は、火事の時に慰めてくれたことを兄に感謝し、兄のことを以前よりも信頼するようになったと告白する。そして、メカ鈴凛を自分の身代わりとして自宅に置き、自分は両親に内緒で兄と同居したいと申し出る。驚く兄だったが、鈴凛の勢いに押されて、渋々同居を認めるのだった。

非血縁

ラボでの火事の後、壊れたと思われていたメカ鈴凛は、奇跡的にも無事で無傷だった。
元気を取り戻した鈴凛は、ある決意を伝える為に兄を自宅に呼び出す。鈴凛は、自分達が本当の兄妹ではないことを明かし、メカ鈴凛を完成させる為に留学して多くのことを学びたいと改めて宣言する。そして、メカ鈴凛を完成させて戻ってくるまで待っていてほしいと告白し、兄は鈴凛を恋人として待つことを約束するのだった。

千影ルート

千影の誕生日を祝いに来た兄は、魔界へと繋がる扉に案内される

千影は、他の妹達とは一風変わった趣味を持つミステリアスな少女である。
普段から、怪しげな呪いや占いをしては、周囲を怖がらせたり不安がらせていた。
ある日の夜、兄は千影からメールで「降霊術を行いたいので来てほしい」と連絡を受ける。降霊術が気になった兄は、すぐに千影の家を訪ねる。千影は、床に描かれた魔法陣の中に兄を誘導し、早速降霊術を試す。兄は頭がフワフワするような不思議な感覚に陥り意識が朦朧としてくるが、体を動かすと千影は降霊術を中止してしまった。千影は降霊術の失敗を宣言し、兄をそのまま家に帰す。この降霊術で千影が何をしたかったのか、兄は気になりながら帰路につくのだった。

3月6日。千影の誕生日であるこの日に、兄は千影のお祝いをしようと考えていた。すると当日の朝、「自宅に支度がしてある」と千影が兄を迎えに来た。誕生パーティーでもするのかと考えていた兄だったが、千影の家にはこれまでになかった扉があり、千影は「一緒に来てほしい」と扉を開ける。兄が恐る恐る中に入ると、そこにはこの世のものとは思えない空間が広がっていた。
千影は「ここは魔界だ」と説明し、2人の目の前には謎の男性が立っていた。この人物は魔界の王であり、千影の父親であった。千影が兄のことを生涯添い遂げるパートナーだと紹介するが、千影の父は兄を見るなり「不合格」と告げると千影と兄を離れ離れにしてしまった。
兄が気が付くと、そこは魔界ではなく自室で、今までのことが全て夢のような感覚に陥る。それでも千影のことが心配で、兄は翌日、千影の家へ走った。

血縁

千影の下を訪ねると、千影は無事だった為、兄は安堵する。千影は、どうしても兄と一緒にいたくて自力で魔界からこの世に戻ってきたことを告げた。兄妹である為、この世で結ばれることはできないが、それでも一緒にいたいという千影の本心を聞いた兄は、千影を優しく抱きしめて一緒にいることを誓うのだった。

非血縁

千影の下を訪ねると、千影は無事だった為、兄は安堵する。しかし、千影は再び魔界への扉を開き、兄に付いて来てほしいと告げる。
昨日、兄が帰った後、千影は父を説得させ、2人がこの世で生涯のパートナーとなることを許してもらっていた。千影は改めて兄に「この世で一緒になってほしい」と告白し、兄に約束のクロスを手渡す。兄は千影の言葉通り、クロスを受け取って、恋人として千影のパートナーになることを約束するのだった。

春歌ルート

武芸も得意な春歌は、兄に薙刀の腕前を披露する

春歌は立派な大和撫子になって兄に仕えることを目標にしている妹で、常に和服姿の為、街では目立つ存在だった。
文武両道で、言葉遣いも非常に丁寧な春歌だが、少々世間知らずで兄のことになると暴走しがちの為、兄は困惑する日々を過ごすことになる。
ある日、兄の暮らしぶりを心配した春歌は、兄の世話をする為に自分の家に遊びに来るようメールで誘う。兄は春歌の普段の生活が気になり、春歌の家へ泊りにいった。春歌の家は立派な日本家屋で、兄は春歌手作りの食事や日々の疲れを癒す為にお灸を据えてもらって1日を過ごすのだった。

兄と春歌は、時々街中にある喫茶店でお茶を楽しむデートをしていた。そこで春歌は、ドイツにいた頃、祖母から兄に仕える為には文武両道の大和撫子になる指導を受けた話をし、まだ修行中の身であることを明かす。
その数日後、兄は春歌が薙刀の稽古中に事故に遭い、倒れたとの連絡を受ける。春歌の通う薙刀道場に向かうと、春歌の薙刀の師匠から、張り切り過ぎて防御を疎かにした為に稽古中に強い衝撃を受けて気を失ってしまったことが判明した。幸い、春歌に大きな怪我がなかった為、兄は安心する。そして、早く立派な大和撫子になりたいと焦る春歌に、兄は「春歌はいつも一生懸命尽くしてくれている。これからも、今まで通りの春歌でいてほしい」と励ますのだった。今まで、兄に失礼があってはいけないと気を張っていたことに気が付いた春歌は、翌日、公園で兄に昨日のことを感謝し、少しずつ気を緩めていくのだった。

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