Sister Princess(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sister Princess』とは、メディアワークスから発売されたPlayStation用恋愛アドベンチャーゲーム。雑誌『電撃G'sマガジン』で読者参加企画の一環で始まった『シスタープリンセス』を原作にしており、12人の個性豊かな妹達が登場する作品。
9人の妹がいる主人公は、2月のある日、妹達からパーティーに招待される。そこで外国で暮らしていた3人の新たな妹達が紹介され、総勢12人の妹がいたことが判明する。主人公は、妹達と交流を楽しみながら、マイシスターとして選んだ1人との仲を深めていく。

血縁

ある日、兄は春歌から「相談したいことがある」とのメールを受け取る。
兄が春歌に会いに行くと、春歌は道場での事故の時のことを改めて謝罪し、兄のことを一層好きになったことを明かす。しかし、2人は実の兄妹である為、夫婦となることは一生できないという事実に、春歌は悔しい思いを募らせていた。そこで春歌は、夫婦として結ばれないのなら、妹として兄と一緒の家に住み、身の回りの世話をしたいと考えた。春歌は兄にこれから一緒に住みたい旨を語り、兄はそれを受け入れるのだった。

非血縁

ある日、兄は春歌から「相談したいことがある」とのメールを受け取る。
兄が春歌に会いに行くと、春歌は自分の着物の帯と兄のベルトを取り換えてほしいと頼んできた。訳がわからないまま帯とベルトの交換に応じた兄だったが、この儀式には、永遠の愛を互いに誓い合うという意味があったことを春歌は兄に伝える。兄は、春歌と一緒にいることはできるが、兄妹である以上愛し合うのは無理だと思っていた。
しかし、春歌が自分達が本当の兄妹ではないことを明かし、その気になれば結婚も可能であることを明かす。兄は驚くが、春歌の献身的な姿を見てきて、惹かれていたことに気付いた兄は、春歌を恋人として受け入れるのだった。

四葉ルート

推理小説好きの祖父からもらった本を読んで自分も探偵を目指す理由を語る四葉

四葉は探偵を自称するだけあって、普段から兄を尾行して盗撮したり、変装して兄と接触したりして日々を過ごす。
そんなある日、四葉から「日本の遊園地をチェキしたい」という頼みを受け、遊園地デートをすることになった。兄は、遊園地のチケットを事前に準備して出かけるのだが、どこかでチケットをなくしてしまい遊園地には入れなくなってしまった。
しかし、四葉は残念がるどころか、事件の発生だと大喜びし、兄の通った場所を戻ってチケットを探そうと提案する。兄もそんな天真爛漫な四葉を可愛く思い、探偵ごっこに付き合うのだった。結局チケットは見つからず、遊園地には行けなかったが、兄が住む街のあちこちを回ることができた四葉は満足そうに帰っていった。

3月に入った日、兄は「美少女怪盗クローバー」を名乗る人物から予告状を受け取る。予告状には、「四葉を大事にしないとさらってしまう」と書かれていた。メールアドレスが四葉のものだったので、送り主は四葉本人だと兄はすぐに気付いたが、四葉の探偵ごっこに付き合うことを決める。
後日、兄はまたしても美少女怪盗クローバーを名乗る人物から予告状メールを受け取る。メールには、「忠告したにも関わらず四葉を大事にしていない」「四葉をかけて勝負をしろ」という内容が書かれていた。兄は四葉の遊びに付き合う決意をし、翌日待ち合せの場所へ向かい、美少女怪盗クローバーとの推理対決に付き合うのだった。

血縁

美少女怪盗クローバーの出す暗号は意外と難しく、兄は全ての暗号を推理することができなかった。美少女怪盗クローバーは、兄の推理力を残念に思いながらも、ここまでの健闘を讃えて四葉を解放し、自宅に帰したと告げて姿を消す。
その日の夜、四葉から無事であることを報告するメールを受け取り、推理対決は幕を閉じるのだった。ホワイトデーの夜、四葉から「大事な話がある」という内容のメールが届く。
翌日、四葉と待ち合わせて会うと、四葉から1通の手紙が渡される。手紙は両親から四葉に宛てて書かれたもので、そこには4月から日本の学校に通うことと、日本での生活に慣れる為、兄と一緒に住むことを許可する内容が書かれていた。驚く兄だったが、四葉は妹として兄と一緒に住めることを喜び、兄に抱き着くのだった。

非血縁

美少女怪盗クローバーの出す暗号は難しかったが、兄は何とか全ての問題を解くことができた。兄の見事な推理に美少女怪盗クローバーも感心し、四葉を解放することを約束し、最後の暗号を渡して去って行く。すぐに暗号を解いて指定の場所に向かうと、美少女怪盗クローバーに解放された四葉と再会し抱きしめるのだった。
ホワイトデーの夜、四葉から「見せたいものがある」という内容のメールが届く。
翌日、四葉と待ち合わせて会うと、四葉は球状のオブジェをプレゼントする。そして、実は自分達は実の兄妹でないことを明かし、いつか離れ離れになってしまうことを心配して涙を流す。兄は驚くが、出生に関係なく、四葉が大事な存在であることを四葉に伝え、ずっと一緒にいることを約束する。四葉はその言葉に、「兄のことを世界一知る女の子になる」と宣言し、大好きだと伝えるのだった。

亞里亞ルート

庭で兄と一緒に雪だるまを作って遊ぶ亞里亞

フランスからやってきた亞里亞は、貴族のお嬢様のようなドレスを身に纏った妹である。
大きな屋敷に世話係のメイドと一緒に住んでいるが、世間知らずで淋しがり屋の為、よく兄に会いたいとわがままを言ってメイドを困らせていた。
ある日、亞里亞の世話係を務めるメイドから亞里亞の相手をしてほしいと頼まれ、兄は亞里亞の自宅へ向かう。兄の訪問に喜んだ亞里亞は、自室に案内し、一緒にお菓子を食べたり遊んだりして楽しい時間を過ごす。まだ幼く、日本の常識もほとんど知らない亞里亞の相手は大変だったが、兄も亞里亞と過ごす時間を楽しんでいた。

ある日、亞里亞のメイドが兄に助けを求めにやって来た。メイドの話によれば、最近勉強や稽古に身が入っていないようなのできつく説教をしたところ、部屋に閉じこもって2日も出てこないのだという。
兄は亞里亞の屋敷へ向かい、説得を試みる。亞里亞のわがままな行動で周囲の人に迷惑がかかっていることを優しく諭す兄に、亞里亞は素直に謝罪する。そして、兄に世話係のメイドのように一緒に暮らしてほしいと、亞里亞は頼むのだった。

血縁

亞里亞の引きこもり騒動から一夜明け、兄が自室で目を覚ますと、朝早くから亞里亞のメイドが訪ねて来る。訳を聞くと、亞里亞がまたしても駄々をこねて、今度は屋敷にあるメリーゴーランドの屋根に昇ったきり降りてこないことが判明する。
兄は急いで屋敷に向かい、亞里亞に屋根に昇った理由を尋ねた。すると亞里亞は、「兄妹なのだから一緒に暮らしたい」と昨晩メイドに言ったところ、メイドは亞里亞のわがままに業を煮やし、きつい言葉で却下されてしまったと答えた。亞里亞は、その出来事がショックで、思わずメリーゴーランドの屋根に昇ってしまったのだった。
兄は、「亞里亞のことが好きだから一緒に住もう」と亞里亞に優しく声をかけ、体を受け止めるから屋根から降りて来るように説得する。亞里亞は兄の言葉を信じて、屋根から飛び降り、兄の腕の中で嬉しそうに同居の約束をするのだった。

非血縁

亞里亞の引きこもり騒動から一夜明け、兄は再度、亞里亞の住む屋敷へ向かった。
兄に会うなり、亞里亞はこれから兄と一緒に生活したいと言い出す。メイドは、兄が世話係をしてくれるならば、自分はもう不要だと屋敷から去る決意を固めていた。兄に亞里亞のことを全て任せ、屋敷を出ていくメイドを見送り、大きな屋敷で兄と亞里亞の同棲がスタートするのであった。

『Sister Princess』のゲームシステム

基本操作

本作は、攻略キャラである妹達との会話を楽しみながら、シナリオを進めていくアドベンチャーゲームである。
会話を進め、選択肢が出た場合はプレイヤーが選択肢の中から任意で選んでゲームを進めていく。

はじめから

ゲームを開始する際、タイトル画面の「はじめから」を選択すると、ゲームを最初からプレイできる。

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