ドラゴン桜(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラゴン桜』とは、2003年から2007年に講談社の『モーニング』で連載された、元暴走族の貧乏弁護士を主人公にした受験がテーマの漫画及び、それを原作としたドラマ作品である。偏差値36の龍山高校は落ちこぼれや不良ばかり集まる。弁護士の桜木健二は、受験のノウハウや心理的なテクニックを使い、龍山高校から東大合格者を出すことを目標に挑む。実用的な勉強テクニックであることから、学生のみならず親世代からも人気が高い。理論に基づいた正しい努力をすることで誰もが成功者になれるというメッセージが込められている。

龍山高校の理事長代行の女性で、アメリカのスタンフォード大学卒。大手証券会社の為替ディーラーとして活躍後、28歳で龍山学園理事長・龍野雅也と結婚し、理事長代行となる。『ドラゴン桜2』から登場する。学園を支配したいという欲が強く、強権を振るうため、陰で「女帝」と呼ばれ、頭の回転が速く、タフである。龍山高校の中高一貫校にする桜木の意見に反対し、学校の売却や通信制高校にしようと企んでいた。教育方針が決まらないまま、桜木とは対立するが後に、桜木の意見に同意し東大合格者を増やしていくという考えとなる。

『ドラゴン桜』の用語

龍山高校

ドラゴン桜ドラマ版で登場した龍山高校と桜の木

1948年に創立された。元々女子高だったが、生徒数の減少により男女共学になる。運営する学校法人龍山学園はスポーツ強化により知名度の向上を図ろうと積極的な設備投資に出たが、財政難に陥る。生徒の学力は概ね低く、小学校低学年の問題もあやしいという評判。不良ばかりで評判が悪い高校となっている。

ドラゴン桜

「ドラゴン桜」とは、桜木が知り合いから桜の木をもらい、龍山高校に植えたものである。作品の舞台である龍山高校の“龍”と「サクラサク」など“合格”を意味する“桜”から来た造語であり、桜が満開に咲く、来年の4月に東大に合格しようという意味が込められている。

龍山高校特進クラス

特進クラスの授業

龍山高校から東大合格者を出すために、受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設したのが特別進学クラスである。希望者は入れるが、3年生で特進クラスに入り続いたのは、水野と矢島のみであった。その後、下の学年も数名入っている。

龍山高校東大専科

東大専科の授業

桜木は龍山高校の理事となり、既存の特進クラスとは別に「東大専門コース」略称「東大専科」を設置すると独断で宣言した。自身の弟子にして龍山高校初の東大合格者でもある水野にその担当を命じる。この東大専科に、3年生の天野と早瀬が入る。

メモリーツリー

紙の中心にタイトルに当たるものを書き、章ごとのサブタイトルにあたるものは太い幹を伸ばしていき、最後は細かいトピックスを「葉っぱ」くらいの大きさでつなげていくイメージである。マーカーや色鉛筆を使ってカラフルに描き、大切な場所は「強調」して記憶に残すという勉強法である。語呂合わせや絵などは記憶に残りやすいのでメモリーツリーは暗記には有効な手段である。

スクラム勉強法

「社会」の担当を申し出た桜木。しかし、社会を教えた経験がない。そこで、みんなで一緒に勉強する「スクラム勉強法」を考案した。ラグビーの「スクラム」からきているものである。教科書18章を3パートに分け、3人でそれぞれ分担をメモリーツリーにしてまとめ、ノートを交換し合うことで時短化を狙おうという勉強法である。スクラム勉強法で守らないといけないもの、1つ目はメモリーツリーの質ともう1つは期日であることを伝えている。「責任と義務」が大人になってからは出来ることを伝えたうえで、スクラム勉強法で自分の担当範囲をきっちりこなし「社会」のレベルの底上げを図っている。

卓球暗算

卓球暗算している矢島(左下)と水野(左上)と柳講師(右上)と桜木(右下)

特進クラス数学担当の柳は、「マイナスからマイナスを引いてプラスとか…真面目に考えてたら頭がおかしくなる」「こんなもの理論的に理解しろというのは土台無理なのだ」と言っている。そのために卓球の構えをして実際に問題を出し合い、お互いに解く勉強法が披露される。数学は自分の頭の中から瞬時に公式を当てはめ、答えを導く必要があるので、その瞬発力を鍛えるために編み出された勉強法である。

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