ギルド・テゾーロ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

黄金の巨人「ゴールデンテゾーロ」の状態で使用した技。集約した黄金の光をレーザービームのように放つことができる。その威力は、何マイルも遠く離れた軍艦を一撃で破壊するほど。

黄金の業火（ゴオン・インフェルノ）

黄金の巨人「ゴールデンテゾーロ」の状態で使用した技。大爆発を伴う強烈なパンチ。

ギルド・テゾーロの来歴・活躍

過去

幼少期

ギルド・テゾーロは幼い頃から歌が大好きな少年だった。家はとても貧乏。そのせいで周りの子供達からは仲間はずれにされていた。1人でいつもエンターテインメントショーを会場の外から眺め、その綺羅びやかな舞台に憧れを抱くようになる。
父親はギャンブルに金をつぎ込む人物だった。そんなある日、父親が病気になってしまう。手術代を払えば治る病気だったが、金がなく父親はそのまま帰らぬ人に。それから家はさらに貧乏になり、母親は酒浸りでテゾーロに暴言を吐く。テゾーロの歌が嫌いだと蔑んでいた。

12歳になった頃、テゾーロは家庭環境に我慢できなくなり、家を出た。食うに困って金を盗むようになり、盗んだ金で友達を作る。そして酒、ケンカ、ギャンブルを繰り返す日々を送るようになった。

カジノで大失敗（16歳）

16歳の頃。テゾーロはヤバい噂のあるカジノで大敗して仲間と共に拘束されてしまう。仲間はテゾーロを置いて逃げ、テゾーロは人買いに売られそうになったところを、なんとか逃げおおせた。身体は殴られてボロボロ。それでもなんとか逃げ切ったテゾーロは、ヒューマンショップに辿り着き、売られている1人の女性と目が合う。女性の名前はステラ。ステラは父親がギャンブルで多額の借金をしてしまい、そのために売られてしまったのだ。テゾーロを見て静かに微笑むステラはとても美しく、テゾーロは次第に惹かれていく。

ステラはテゾーロの悪評を知っていた。それでもテゾーロを邪険にしたり、軽蔑の眼差しを送ることもせず、普通の人として接する。そしてテゾーロの歌を「ステキな歌」と褒めた。テゾーロはますますステラに惹かれていき、やがてステラを自由にしてあげたいと思うようになった。悪事から足を洗い、真面目に働いて真っ当な金を稼いで、ステラを買い取ろうと決めたのだ。テゾーロは来る日も来る日も働いた。朝も昼も、夜も深夜もテゾーロは身体がボロボロになるまで働き、仕事の合間を縫ってステラに会いに行く。そしていつか大きなステージで歌を歌いたいとステラに自身の夢を語った。ステラはテゾーロが会いに来てくれるのが嬉しくて、毎晩テゾーロを思って涙する。

ステラとの別れ（19歳）

テゾーロが働き始めて3年ほど経った。もうすぐステラを買い取るための資金が貯まる。もうすぐステラを自由にできる。その時だった。天竜人（世界貴族）がヒューマンショップにやってきてステラを買い取ってしまった。テゾーロはステラを引き留めようと暴れて抵抗したが、天竜人を守るSPにやられてしまう。ステラは涙を流しながら、テゾーロが自分のために一生懸命働いていてくれたことが嬉しかった、自分は世界で一番幸せものだと語る。「――私は心から幸せだった」という言葉を最後にステラは連れて行かれた。しかしステラの言葉は怒り狂ったテゾーロには届かなかった。

テゾーロは天竜人に歯向かったことで、聖地マリージョアに連行される。そして奴隷として買われることになった。右肩に奴隷の証であり「天翔ける竜の蹄」の焼印をつけられ、地獄のような日々を送る。ステラもマリージョアにいるはずだが、圧倒的な権力を前にテゾーロは無力だった。「金さえあればステラを買うことができたのに」、「金さえあればこんな奴ら（天竜人）なんてどうってことないのに」と、テゾーロの中で金への執着が芽生えていった。

奴隷になって2年ほど経った頃、ステラが死んだという話がテゾーロの耳に届いた。テゾーロは悔しくて泣いた。「金がないからステラは不幸の内に死んだんだ」と思い込み、金へのさらなる執着が生まれる。実際のところステラはテゾーロに愛された3年間を思い返し、幸せそうに笑顔で死んでいったという。

フィッシャー・タイガーの奴隷解放襲撃事件（26歳）

奴隷になって7年。ステラが死んでから5年が経った頃。聖地マリージョアがタイの魚人フィッシャー・タイガーの襲撃を受ける。タイガーは、単身赤い土の大陸（レッドライン）をよじ登り、聖地マリージョアに捕まっている様々な種族の奴隷を解放した。テゾーロもその際に聖地マリージョアから逃げ出すことに成功。下界へと戻った。

テゾーロは右肩の奴隷の証である「天翔ける竜の蹄」を消すように上から大きな星型の傷を付ける。そして金持ちや貴族への憎しみや金への執着を胸に、ゴミを漁ったりと惨めな日々を過ごした。その内、犯罪に走るようになり、一線も超えた。

悪魔の実「ゴルゴルの実」奪取（29歳）

ある時、テゾーロはドンキホーテ・ドフラミンゴがオークションを開くという噂を耳にした。そのオークションの目玉商品は悪魔の実「ゴルゴルの実」。テゾーロは悪人達を唆してオークションを襲撃。見事に「ゴルゴルの実」を手に入れて、能力者となった。ドフラミンゴは「ゴルゴルの実」はあくまで客寄せのために用意したもので、売る気はなかった。ドフラミンゴは出し抜かれたことに怒り、テゾーロを殺そうと刺客を送り込む。しかしテゾーロは「ゴルゴルの実」の能力を使って、刺客を次々に撃退した。

高まる悪名（32歳）

悪魔の実「ゴルゴルの実」を手に入れてから3年。テゾーロは武器を揃えて海賊として名乗りを挙げていく。悪魔の実「ヌケヌケの実」の能力者であるタナカさんや、強力な武装色の覇気使いのダイスも仲間に加え、戦力的にも申し分ない大海賊へとテゾーロは成長していく。ドフラミンゴはそんなテゾーロに刺客を送り続けたが、テゾーロは強さを手に入れ、決して屈しない。一度出し抜かれた相手ではあるが、このまま恨みを晴らすために置い続けるよりも、商売仲間としてテゾーロを加えたほうがいいと判断したドフラミンゴは、テゾーロと手を組もうと打診。テゾーロはあえてドフラミンゴの案に乗り、王下七武海となったドフラミンゴを通じて世界政府との繋がりを作った。

「グラン・テゾーロ」開業（35歳）

商売は順調。そこに悪魔の実「ラキラキの実」の能力者であるバカラも仲間に加えたことで、テゾーロの商売はほぼ思いのままになった。そしてついに巨大な黄金の艦「グラン・テゾーロ」を完成させるのだった。

『ONE PIECE FILM GOLD』（41歳）

麦わらの一味との出会い

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味は、世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」にやってきた。オーナーであるテゾーロは、ルフィ達に目をつけて、VIP担当コンシェルジュのバカラをつけ、麦わらの一味の行動を誘導させる。バカラはテゾーロの思惑通り一味を誘導し、VIP専用のカジノへ案内することに成功した。テゾーロは徐ろにVIPルームへ現れてルフィにギャンブルを持ちかける。そしてバカラの悪魔の実「ラキラキの実」の能力でルフィの運気を吸い取って、見事ギャンブルに勝利した。テゾーロはルフィ達に貸した3億2千万ベリーを返すように要求。しかし一味はそんな大金を持っていない。航海士のナミはテゾーロ達のやり口を卑怯だと言い、返金をしないと突っぱねた。

運気を吸われてヘロヘロになっているルフィの代わりに、剣士のロロノア・ゾロがテゾーロへ戦いを仕掛ける。しかしゾロはテゾーロの悪魔の実「ゴルゴルの実」の能力で身体の節々を黄金で固められて動けなくなってしまった。テゾーロは、借金が返済できないのであれば、ゾロの懸賞金3億2千万ベリーで賄うため、ゾロを公開処刑にすると言い出した。最初から全てがテゾーロに仕組まれたことだったのだとナミは気づいたが、もう遅い。ナミはテゾーロに金を用意する時間をくれと交渉し、テゾーロはその要求を飲んだ。

カジノを出たナミ達に1人の女性が接触する。女性の名前はカリーナ。ナミと因縁のある女怪盗だ。そしてテゾーロのステージパートナーでもある。カリーナは、テゾーロの持つ莫大な資産「テゾーロ・マネー」を盗むのを手伝ってほしいとナミ達に打診。成功すればゾロを助けてもお釣りがくる。ナミはカリーナと組むことにした。それもテゾーロが仕掛けた罠だと気づかずに。