DOG DAYS(DD)のネタバレ解説・考察まとめ

『DOGDAYS(DD)』とは2011年4月から2015年1月まで3期にわたって放映された勇者系エンターテイメントアニメである。人気アニメ『リリカルなのは』の都築真紀が原作を手がけている。勇者の1人として、シンクというアスレチック競技が得意な中学2年生の少年が出てくる。トップの将軍や味方を下着姿にさせるなどのハプニングもふんだんに盛り込まれたアニメである。シリアスなシーンもあるが、基本的にはエンターテインメント性の高いコメディ要素が魅力的な作品。

最後の日にミルヒオーレ、レオ、クーベルの領主3人とシンク、ナナミ、ベッキーの勇者3人はピクニックをしたり、夜にはガウとジェノワーズによるサプライズパーティーをするなど、様々なことをした。こうして3人はまたすぐに会えることを告げ、それぞれの場所へ帰っていった。
後日、ベッキーはおしゃれをしてシンクの前に登場する。シンクはもう「ベッキーと呼べないね」と言うが、ベッキーはそう呼ばれるとやはり恥ずかしいと思ってしまった。結局、ベッキーはそのまま「ベッキーと呼んで欲しい」と頼むのであった。

第3期『DOGDAYS!'’』

再び、英雄たちの帰還と竜の森

3人はまたそれぞれの生き物に召喚され、フロニャルドの地へと訪れる。ベッキーは無事パスティヤージュに召喚されるが、シンクとナナミはいつもと同じ地にたどり着けることができなかった。竜たちが沢山いる中でシンクとナナミは驚きながらも自身の能力で何とかしつつピンチを乗り切るのだが、シンクとナナミのいる場所に竜が飛び込んできてどうしようもない状況になってしまう。そこをシャルという竜の森に住んでいる少女に出会い助けてもらう。最近では魔物がはびこっている場所でもあるため、すぐに抜け出す準備をしたほうがいいと言われる。そのため、シャルが帰り道を探すことになった。しかしながら、そんな最中にシャルは魔物に襲われ、そのピンチをシンクとナナミが助け出す。

竜の森での危機

シャルは竜の巫女という存在で、自然を司る役割を持っていることが分かる。竜の巫女は神竜(しんりゅう)が自然の力を使って大きな災害を起こした際に、竜と人との関係を元に取り戻す役割を持っている存在だった。しかしながら、ここ最近の神竜は魔物によって力がいつもよりも活発ではなく、シャルはそれを心配していた。シャルは紋章技を使うことができ、それにより魔物を倒していた。そんな中、大量の魔物によりシャルがピンチにあったところをシンクとナナミを迎えに来ていたベッキーやクーベル、ガウやジェノワーズの3人組が来て難を逃れる。魔物が倒されているところをリコッタやエクレールも見守っていた。魔物が大量にいることから、ボスがいるのではないかとノワとリコッタは推察した。その情報を元にアデルやヴァレリーが調査にあたったところ、大変な事実が明らかになる。
魔物のボスは竜食いという存在で生物を食べることで自分の分身を増やし、生物からエネルギーをもらうことでまた分身を増やしていくボスだった。神竜が襲われればフロニャルドの地に大いなる災いが起こるということがわかる。そして3国合わせての大軍を合わせ、魔物の討伐に当たることとなる。連合の軍隊は神竜を守ることにあたり、勇者たちはそれぞれ魔物の捜索、撃墜にあたることとなった。しかしながら、神竜たちが魔物化が発生しはじめ、早々に魔物を倒さないといけない状況になる。
シンク、ナナミ、ベッキーは英雄結晶により大人バージョンになり、魔物に近づくことができるようになる。最終的にシャルの弓の一撃により魔物の目玉に直撃する。ボスを倒し切ることによってその場は浄化され、神竜は力を取り戻していくだろうという結果になった。
最終的にシャルは神竜たちが力を取り戻したらまた皆に会いたいと言って別れを告げる。

魔物たちの行動と浄化

3人はそれぞれの国に帰っていく。帰った後はシンクはミルヒオーレと朝の散歩をし、ナナミはレオにオイルマッサージをしていた。また、ベッキーはいつも通りクーベルとお茶を楽しんでいた。ナナミはレオへのオイルマッサージが終わった後、ジェノワーズの3人とパスティヤージュ公国のベッキーとクーベルの元へ遊びに来ていた。その時エッシェンバッハではヴァレリーのかつての持ち物であった魔物が突然出てきていた。その魔物は女性たちを襲い服を飲み込むことによって衣服を脱がしていっていた。ヴァレリーは魔物を完全に封印しきっておらず、ジェノワーズたちやナナミ、ベッキー、クーベルたちの衣服も脱がして行っていた。そんな中、クーベルは結晶の力を借りて大人モードになり、魔物を浄化することで倒し切る。
今度はリコッタにシンク、ベッキー、ミルヒオーレとユキカゼでビスコッティから鉱山結晶のある地域へ向かっていた。鉱山の結晶というものが沢山ある場所に行き、ユキカゼたちは育ちきった結晶を少しだけ採るようにしていた。これによって、自然のバランスを崩さないようにしていた。鉱山には守り人という小さな生き物も沢山いた。そんな中、鉱石を根こそぎ食べる魔物が存在し、守り人が困っていることを知る。魔物の声を聞くことによって、リコッタやベッキー、ユキカゼたちは頭がぐるぐるしてしまう。ミルヒオーレは聖剣の力によって何とかしようとするが、すぐに魔物からの攻撃を浴びてしまう。他のメンバーたちも意識を取り戻して攻撃をしかけるが、魔物からの攻撃によって動けなくなってしまう。シンクも魔物の中に飲み込まれてしまった。しかしながらシンクはその戦いの最中魔物から飛び出し、外から攻撃をすることによって倒し切る。守り人たちは助かり、シンクに飲み物のお礼をする。ただ、そのお礼はシンクをのぼせてしまうものであり、しばらくシンクは動けなくなってしまうのであった。

レオのお見合いとリーフ王子の3国巡り

ガレット騎士団領では毎年行われるレオのお見合いイベントが開催されることになった。お見合いイベントでは各地の男性挑戦者がレオに戦いに挑む場でもある。各地の猛者たちがレオに挑んでいくが、レオはどんな相手も倒していく。しかしながら、レオが倒しきれず、最終的に勝負は引き分けとなる相手がいた。その相手はレオが幼い頃戦い方を教えた聖ハルヴァー王国から来た「リーフ・ラング・ド・シャー・ハルヴァー(愛称:リーフ)」という少年だった。
リーフはしばらくガレットで過ごすことになり、ジェノワーズの3人とナナミはガレットの街や騎士団のいる城の中をリーフに案内する。城の中ではナナミとリーフが試合として戦うことになった。2人は紋章技を使い切り、相手を倒そうとするが引き分けで終わり裸になってしまった。リーフは次はダルキアン卿に会いたいと言い、ダルキアン卿に会いに行く。そこでは英雄王伝説の話を聞く機会が欲しいと頼み、ダルキアン卿はその機会を作っておこうと約束した。ビスコッティではミルヒオーレのコンサートを聞き、パスティヤージュにて英雄王たちの昔話を聞くのであった。

空海での異変

今度は竜の巫女であるシャルが空がいつもと違うことに気付く。空よりも上に空海という場所があり、そこで異変が起こっているのではないかと考えた。空海には星鯨(そらくじら)という精霊が星の里に住んでおり、その中に空の巫女がいる。その空の巫女に何か異変があったのではないかと、シャルはミルヒオーレ、レオ、そしてクーベルに空海での異変調査をさせてもらえないか依頼をする。その依頼に対しシンク、ナナミ、ベッキー、リコッタ、ユキカゼ、ガウ、リーフ、そしてジェノワーズの3人が調査に乗り出す。星鯨の様子はシャルが見た限りは普段と違っていた。空鯨は口を開き、全員は中へと吸い込まれてしまった。パスティヤージュの3人組とリーフ王子とナナミのメンバーとリコとユキカゼ、シャルとベッキー、そしてシンクとで別れてしまう。ガウは1人で星鯨の中に入り、アリアという少女に出会う。アリアは何故星鯨の中にいるのか分からないと言っていた。そうしてその中で各々のメンバーは病魔という魔物と出会い、戦うこととなる。シャルは星鯨の中を進んでいき、ファリーヌという空の巫女と出会う。
各々のメンバーは合流し、空の巫女であるファリーヌから星鯨には病魔という敵おりその存在と戦っているという話を聞く。また、星鯨には星の民が住んでいる集落がおり、そこでは星の民たちは声が出せない病気にかかっていた。それを治すためには綺麗な歌を聞く必要があると星の民たちから聞き、リコッタはミルヒオーレの歌を聞かせる。するとその場にいた星の民たちの病気はたちまち治ったため、他の星の民にもその歌を聞かせてくれないかという依頼を受ける。シンクとベッキーはミルヒオーレを迎えに行くこととなった。シンクたちはミルヒオーレに空海に行くことを依頼し、ミルヒオーレは空海に行くことになる。リコッタやシャル、ユキカゼたちは集落に残り、他のメンバーたちは少しでも病魔を減らすための行動に出る。星の民はアリアがいつか地上に行ってみたいという願いを持っていることを話していた。星の民は地上と環境が違いすぎるため無理だと話していたが、リコッタはその状況を解決できると話していた。そこでベルデという少年が病魔を操り、アリアを迎えに来たと言って、アリアを連れさらってしまう。
ミルヒオーレの歌が星の民を救うことから、シンクとベッキーはミルヒオーレに空海に来て欲しいと依頼をする。ミルヒオーレたちはもちろん承諾し、空中で落ち合うことにする。ベルデは人の姿をした魔物であるのではないかとユキカゼとファリーヌは話していた。ベルデとアリアを探すため、ジェノワーズの3人とリーフとガウたちは星鯨の中を歩いていくこととなる。ベルデはアリアに記憶を取り戻させ、アリアが地上に行ってみたいということを思い出させる。ベルデはアリアを地上へと連れて行く約束をし、それを叶えるために病魔になったことを教える。その思いを打ち砕くため、リーフとベル、ノワとジョーは病魔を倒し、アリアを救い出すことに成功する。そこでガウは1人ベルデを倒すために残ったが、倒されてしまいそうなところでシンクが現れる。2人は結晶の力で大人モードに切り替わり、ベルデを倒し切る。そんな中、ミルヒオーレは歌うことで病気から星の民を救った星の民たちも歌うことができるようになり、空鯨は元の状態へと戻っていった。ベルデは病魔であったが最後に結晶化され、精霊に戻っていくことが分かる。

英雄たちの帰郷

シンクとベッキーはミルヒオーレとクーベルにまた来る約束をする。また来れることから寂しく感じられないが、帰ったら帰ったでまた寂しいと話す。でも、すぐに連絡ができるから、また連絡しあおうと4人は約束する。ナナミはジェノワーズの3人から贈り物をもらい、帰り支度をする。シンクとミルヒオーレ、ナナミはレオと、ベッキーはクーベルと、またすぐに会おうという話をして、帰郷していったのだった。ベッキーは秋の冒険はこれでおしまいだが、また年末になったら会おうと思って家へ帰って行ったのであった。

『DOG DAYS』の登場人物・キャラクター

地球人

シンク・イズミ

CV:宮野真守
英国とハーフである中学2年生。ハーフであるため、英語の発音はとても得意。アスレチック競技が得意で、初めてフロニャルドに召喚された勇者。突然召喚された時は慌てたがすぐにその状況を把握し、初めて戦った祭では攻撃が得意なレオを負かせるほどの力の持ち主。主人公としてかっこよく戦うシーンがメインだが、女の子が裸になるシーンを各所で見てしまい、顔を赤らめることも多い。ミルヒオーレやその他様々なキャラクターから好意を寄せられるが、それについては全く気づいていない。むしろ師であるナナミに勝つことしか考えておらず、恋愛ごとにはその次といった様子。神剣パラディオンの使い主であるが、普段はアスレチック競技が得意なこともあり、棒で攻撃をする。ミルヒオーレのことを姫様と呼び、朝のお散歩をするのが日課。朝のお散歩ではミルヒオーレとブーメランのようなものを飛ばし、掴んで飛ばすこと。1期の最後にはもう二度とミルヒオーレと会えないと思ったことから、涙を流して帰還していた。2期からはナナミやベッキーよりも早く勇者として召喚されていたため、先輩顔をすることもある。魔物退治でも大人モードにならなくても戦える珍しい人物。攻撃・守護、バランスよく戦う。

ナナミ・タカツキ

CV:水樹奈々
1期からシンクのライバルでもあり師として出てくるキャラ。1期では1シーンのみの登場であるが、2期からは勇者の1人として戦っていくキャラである。突然イギリスからガレット獅子団領国に召喚されたが、すぐさま戦いたいと思い、ガレットの勇者として戦うことになる。男勝りなキャラであるが、やはり裸シーンがでてくると女の子らしい顔を見せる1面もある。しかしながら誰かしらにもキスはする。武器は神剣エクスマキナであるが、シンクと同じような棒のようなもので戦う。機動力はかなり高く、第2期、第3期共にシンクを苦戦させる1人である。1期で出てくる大会ではシンクに勝っているが、3期の大会では同時にゴールを決めるなどライバルとして競い合っている。レオのことはレオ様と呼び、尊敬の念を抱いている。ブーメランのような攻撃技を使い、大陸最強と呼ばれているダルキアン卿をも倒すレベルの力の持ち主。どちらかというと攻撃技をしかけるのが得意なので、攻撃されて服が脱がされることが多い。

レベッカ・アンダーソン

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