ONE PIECE FILM GOLD（ワンピース フィルム ゴールド）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）の概要

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）とは、海賊を題材にした少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）を原作とした劇場版。『One Piece Film: Gold』と表記されることもある。『ONE PIECE』の劇場版第13作品目で、公開日は2016年7月23日。『ONE PIECE』の劇場版シリーズで初めて夏に公開された作品である。最終興行収入は、51.8億円。

2012年12月に公開された前作『ONE PIECE FILM Z』から3年ぶりの劇場版作品で、前作に引き続き、原作者の尾田栄一郎が総合プロデューサーとして制作に参加している。全国346館にて上映され、上映スクリーンは当時の邦画史上最多記録となる743スクリーンだった。2D・3D・4DX・MX4Dと多様な形式で上映され、シリーズの長編作品では初めての3D上映になる。

TVアニメでは本作に連動したオリジナルストーリー「シルバーマイン編」が4週に渡って放送された。その後、映画公開1週間前には、映画本編の前日譚となるアニメスペシャル『ONE PIECE 〜ハートオブゴールド〜』が放送されている。

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味は、世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」にやってきて、カジノで一攫千金、億万長者を目指す。しかし順調に見えたギャンブル快進撃は、「グラン・テゾーロ」のオーナーであるギルド・テゾーロが仕組んだ罠だった。借金のカタに剣士のロロノア・ゾロを奪われ、返済できなければゾロを公開処刑してその懸賞金を返済当てると迫られる麦わらの一味。困り果てた麦わらの一味の前に現れたのは、航海士のナミと因縁ある女怪盗カリーナだった。カリーナは、テゾーロの莫大な資産「テゾーロマネー」を盗むことをナミ達に提案。ゾロを取り返して億万長者になるため、麦わらの一味はカリーナと手を組み、「テゾーロマネー」強奪のために動き出す。

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）のあらすじ・ストーリー

世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味は、世界最大のエンターテインメントシティと呼ばれる「グラン・テゾーロ」にやってきた。入り口では金粉が降り注ぎ、入れば見るもの全てが黄金でできた夢の町。10kmを超える巨大な黄金船である「グラン・テゾーロ」には、世界からあらゆる客が夢を追い求めてやってくる。天竜人（世界貴族）、海軍、海賊。「グラン・テゾーロ」は完全中立地帯であるため、海賊が海軍に見つかっても追われることがない。ルフィ達はそんな夢のような場所にやってきたのだ。

懸賞金5億ベリーを超えるルフィが率いる麦わらの一味は、VIP待遇された。VIP専用のコンシェルジュを務めるバカラという美しい女性に案内されて、一味は「グラン・テゾーロ」のカジノやアトラクションを楽しむ。ルフィ、狙撃手のウソップ、船医のトニートニー・チョッパーは「カメ車レース」という「グラン・テゾーロ」の人気アトラクションに参加し、優勝。それを皮切りに一味は、カジノで借りた2000万ベリーを使って順調に儲けていった。

そこでバカラはルフィ達をVIP専用のカジノに挑戦してはと提案する。航海士のナミの判断で、VIPのカジノに挑戦することになった麦わらの一味は、カジノの警備責任者で悪魔の実「ヌケヌケの実」の能力者であるタナカさんの能力でVIPルームへと通された。そしてバカラは追加で3億ベリーをルフィ達に貸してくれた。ルフィはそれを全部賭けて勝ち、チップを2倍にする。一味には運が向いていた。

ギルド・テゾーロとの邂逅と奪われたゾロ

そこに現れたのは、「グラン・テゾーロ」のオーナーであるギルド・テゾーロだった。テゾーロはルフィに勝負を持ちかけた。ルフィが勝てば特別に10倍のチップを払うという。ルフィはその勝負に乗った。そんなルフィにバカラは感動したと言って、ルフィの肩に手を置く。勝負の結果、ルフィは負けた。バカラは悪魔の実「ラキラキの実」の能力者で、触れた人間の運気を吸い取ることができる。ルフィは勝負の前にバカラに運気を吸い取られてしまい、勝負に負けた後も急な腹痛に襲われたり、バナナの皮で滑ったりと不運が続いた。

ルフィが負けて一文なしになり、3億2千万ベリーの借金を背負ってしまった麦わらの一味。ナミがインチキだと騒ぎ立てても、テゾーロは聞く耳を持たない。ナミが返済を拒否すると、テゾーロは強制的な取り立てを開始した。テゾーロは悪魔の実「ゴルゴルの実」の能力者で、金を自由自在に操ることができる。「グラン・テゾーロ」に入った時にテゾーロの能力が付与された金粉を浴びた麦わらの一味は、既にテゾーロの手の中だった。テゾーロに斬りかかった剣士のロロノア・ゾロの身体はみるみる内に黄金と化し、身動きが取れなくなる。ゾロの懸賞金は3億2千万ベリー。テゾーロはゾロの懸賞金をもって借金を返済するように迫る。最初から全てテゾーロの罠だったとナミは気づいたがもう遅い。

ナミはテゾーロに交渉し、翌日の夜12時までに金を用意すると約束。テゾーロはそれを飲み、間に合わなかった場合は、ゾロを公開処刑することを宣言した。

カリーナとの再会と「テゾーロマネー」

カジノから出た麦わらの一味の前にカリーナという女性が現れた。カリーナはテゾーロのステージパートナーで、「グラン・テゾーロ」の歌姫として活躍している。その正体は女怪盗。ナミと過去に因縁を持つ相手だった。カリーナは、ナミ達を食事に誘い、テゾーロの資産「テゾーロマネー」を盗むのに協力してほしい旨を話す。「テゾーロマネー」はテゾーロの持つ莫大な資産であり、その金額は世界の通貨の20%にあたる5000億ベリーという巨額に上るという噂だ。「テゾーロマネー」を盗み出すことができれば、ゾロを取り返して大金持ちにもなれる。ナミはカリーナの提案に乗った。

麦わらの一味は、カリーナが今まで集めた情報を元に、「テゾーロマネー」を盗むための準備を急ピッチで進める。そして二手に分かれて動き出した。ルフィと船大工のフランキー（本名：カティ・フラム）は、「グラン・テゾーロ」中にある電伝虫の監視システムを止めるために、コントロールルームに侵入。しかし途中で見つかってしまい、「黄金の牢獄（ゴールドプリズン）」という全てが黄金でできた牢獄に落とされてしまった。

一方ナミ達は、変装して「テゾーロマネー」が保管された金庫へと向かう。途中でトラブルもあったが、ナミ達は金庫があるとされる場所へとたどり着くことができた。しかしそこで待っていたのはカリーナの裏切りだった。

ルフィとテゾーロの最終決戦

カリーナはテゾーロと手を組んでいた。テゾーロは「テゾーロマネー」の噂を流して、それを狙う泥棒や海賊を集め、その泥棒達が「テゾーロマネー」にたどり着くまでの過程をショーとして観客へ見せていたのだ。ナミ達はテゾーロの「ゴルゴルの実」の能力で動きが取れなくなり、絶対絶命に陥る。

その時、ショーのステージの周りにある噴水から大量の海水が拭き上げてきた。「黄金の牢獄（ゴールドプリズン）」からポンプ室へ潜入したルフィ達が、海水を噴水に繋げたのだ。「ゴルゴルの実」の能力が付与された金粉は海水で洗い流すことによって能力が無効化される。フランキー達の狙いは最初からこれだったのだ。そこでカリーナがテゾーロを裏切り、ナミ達の側につく。カリーナとナミはテゾーロを騙すために一芝居打っただけであり、カリーナは最初からナミ達を裏切ってなどいなかったのだ。

怒り狂ったテゾーロとルフィの戦いが始まる。テゾーロは「グラン・テゾーロ」中の金を操り、ルフィへと襲いかかった。その圧倒的な強さにルフィは苦戦を強いられるが、ルフィの諦めの悪さや意志の強さがテゾーロの力を勝る。テゾーロはルフィに敗れ、「グラン・テゾーロ」にやってきていた海軍や天竜人直属の諜報機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に捕縛されてしまった。

一件落着かと思いきや、突然「グラン・テゾーロ」に警報が鳴り響く。それは「グラン・テゾーロ」が爆発する合図だった。カリーナは少しでも時間を稼ごうと1人「グラン・テゾーロ」に残る。麦わらの一味達は「グラン・テゾーロ」から脱出し、その行く末を見守った。爆発までのカウントダウンが0になる。それと同時に上がったのは花火だった。カリーナは、「グラン・テゾーロ」が爆発するとみんなを騙し、「グラン・テゾーロ」にある全てのものを独り占めにしたのだ。騙されたことを知って、ルフィは大笑いをする。そして「グラン・テゾーロ」にいた海軍から逃れるために出港するのだった。

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）の登場人物・キャラクター

主要人物

モンキー・D・ルフィ

CV：田中真弓

『ONE PIECE』の主人公の少年。東の海（イーストブルー）出身で、夢は「海賊王になること」。悪魔の実「ゴムゴムの実／ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の能力者で、全身をゴムのように伸縮させて戦う。

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）が公開された時期は、原作漫画はヴィンスモーク・サンジを取り戻すためにルフィ達が当時の四皇シャーロット・リンリンの元へいく辺り、TVアニメはドレスローザ編が終わった辺りである。ルフィの年齢は19歳、懸賞金は5億ベリーの時期だ。

ギルド・テゾーロが運営する「グラン・テゾーロ」で、仲間である剣士のロロノア・ゾロを奪われてしまう。ゾロを助けるために、金が必要になり、航海士ナミと因縁のある怪盗・カリーナと手を組んで、金で全てを支配しようとするテゾーロと戦う。

モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

モンキー・D・ルフィとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物であり、主人公。左目の下にある傷と麦わら帽子がトレードマーク。「麦わらのルフィ」という異名を持つ。悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者で、全身が伸び縮みするゴム人間である。
海賊王ゴール・D・ロジャーが残した「ひとつなぎの財宝（ワンピース）」を手に入れて海賊王になるという夢を叶えるために17歳で海に出た。そして愉快な仲間達と共に大海原を冒険するのだった。

ギルド・テゾーロ

CV：山路和弘、櫻井孝宏（青年期）

『ONE PIECE FILM GOLD』（ワンピース フィルム ゴールド）のオリジナルキャラクター。世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」のオーナーである。悪魔の実「ゴルゴルの実」の能力者で、触れた黄金を金を自由自在に操ることが可能。能力は覚醒段階に至っており、「グラン・テゾーロ」内の金全てと繋がっている。王下七武海だったドンキホーテ・ドフラミンゴと商売仲間だった。天竜人（世界貴族）の奴隷だった過去があり、背中にある天竜人の刻印「天翔ける竜の蹄」を消すために、その上から大きな星型の焼印をしている。金さえあれば愛した女性・ステラを救うことができたという、後悔や怒りから金に異様な執着がある。

「グラン・テゾーロ」にやってきた麦わらの一味に金を貸付け、負債代わりに麦わらの一味から剣士のロロノア・ゾロを奪う。金さえあれば何でもできる、金で買えないものはない、と信じており、ルフィと信念をかけて戦う。

ギルド・テゾーロ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

ギルド・テゾーロとは、海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版第13弾『ONE PIECE FILM GOLD』の登場人物。世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」のオーナーであるカジノ王。触れた黄金を操ることができる悪魔の実「ゴルゴルの実」の能力者で、その実力は覚醒段階に至っている。幼少期に貧乏だったことや、生涯唯一愛した女性・ステラをお金がなかったために救えなかったことから、金に対して異様な執着を持つ。

ナミ