終末のワルキューレの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『終末のワルキューレ』とは、『月刊コミックゼノン』で2018年1月から連載されているバトル漫画である。原作は梅村真也、構成フクイタクミ、作画をアジチカが担当している。人類を滅亡させようとする神と人類の最終闘争(ラグナロク)を舞台とし、神と人類からそれぞれ選ばれた13人による1対1(タイマン)の戦いが描かれている。死力を尽くして戦う登場人物たちからは数々の名言・名シーンが生まれており、今回はそれらを紹介していく。

人類側の応援席で呂布の勝利を最期まで信じ続けた呂布の忠臣である陳宮公台は、呂布がトールに敗れ消滅した後に「呂布様の存在(い)なくなった天上天下、もはや我の存在(い)る意味などない、共に逝(ゆ)こうぞ」と呂布の軍勢と愛馬、赤兎に声をかける。
数々の戦場を呂布と一緒にくぐり抜け、戦い続けた陳宮と呂布軍の呂布への心酔がよく分かるシーンであった。

関羽雲長の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「三国時代(われら)の最強は、呂布奉先也!」

「三国志最強の武人はあなたなのでは?」と蜀の将軍の劉備玄徳(りゅうびげんとく)に問われた関羽は、将軍としてや軍勢を率いての戦いではそうかも知れないが、純粋な武人としては「三国時代(われら)の最強は、呂布奉先也!」と答える。
三国志の英雄として唯一「関帝(かんてい)」として神様とされている関羽の言葉からも、呂布の強さはうかがえる。

「赤兎の背には呂布奉先が一番似合う」

愛馬の赤兎にまたがる呂布

三国志時代、呂布は魏の将軍である曹操(そうそう)に捉えられ処刑された。呂布の死後、呂布の愛馬赤兎は同じく三国志時代の英雄の関羽雲長(かんううんちょう)のものとなる。関羽とともに戦場を駆け巡った赤兎は、このラグナロクで再び呂布をその背に乗せる。
その姿を見た関羽は「赤兎の背には呂布奉先が一番似合う」と呟く。三国志時代だけではなく、中華最強といわれる呂布と同時代を生きた関羽ならではの称賛の声であった。

ゼウスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

シヴァを制するゼウス

シヴァ(左)を制するゼウス(右)

人類滅亡会議の議長であり、宇宙最高神のGod Father of Cosmos(ゴッド・ファーザー・オブ・コスモス)であるゼウスだが、トールと呂布の戦いを見て我慢しきれなくなったようだ。
第2戦に出場しようとしたインド神話最強神、シヴァを押しのけて出場しようとする。同じ最強神ながら格の違いを見せつけられ、やんちゃなシヴァが一瞬青ざめる姿がゼウスの凄みを感じる名場面であった。

ゼウスの最終形態「阿陀磨須(アダマス)」

最終形態「阿陀磨須(アダマス)」に変化したゼウス

最初は好々爺然とした風貌だったゼウスが、アダムの力を認めた後は筋肉が非常に発達したマッチョな体で戦っていた。しかしアダムの能力「神虚視(かみうつし)」により絶体絶命のピンチに陥ったゼウスは最終形態の「阿陀磨須(アダマス)」に姿を変える。筋肉を極限まで圧縮したその姿は神とは思えぬ禍々しさをも感じさせる姿であった。

「これが我慢比べだったら…お前さんの勝ちじゃ」

立ちながら息絶えたアダム(左)とゼウス(右)

ゼウスのアダムの壮絶な素手による殴り合いの結果、先に崩れ落ちたのはゼウスだった。
アダムの勝利を確信した人類側の観客席からは歓喜の声が上がるが、実際はアダムはその前に息絶えていたのだ。
死してなお拳を繰り出していたアダムに対し、ゼウスは「のう小僧、ジイさんが先にケツをつけちまったよ、まったく大したオトコじゃわい…これが我慢比べだったら…お前さんの勝ちじゃ」とアダムの健闘を称える。

アダムの名言・名セリフ/名シーン・名場面

イブの裁判中に現れるアダム

イブ(右)を迎えに来るアダム(左)

邪な感情を抱いた蛇神の企みで、アダムの妻のイブは善悪の実(リンゴ)を食べたという濡れ衣で神々の裁判にかけられる。イブの有罪が決まりそうな時、アダムはかごいっぱいのリンゴを持ってイブを救いに来る。
アダムの心の優しさ、人間としての温かさがわかる名シーンである。
「子供たちを守るのに理由なんているかい」というセリフにも通じる、優しいアダムの姿だった。

「子供たち(人類)を守るのに理由なんているのかい?」

人類(子供たち)を守ることを宣言したアダム

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