INSANITY(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『INSANITY』とはUri Games・うりによって製作され、2012年に公開された探索型ホラーのフリーゲーム。2020年からはリメイク版が公開されている。
ケースケ、キョウコ、ケンタ、リョウジ、ユウキ、リホの6人の高校生が好奇心から幽霊屋敷を訪れ、閉じ込められる。高校生たちは脱出を目指す中で、蘇生薬の感性を目指す館の持ち主・村井茂樹の狂気に晒され、精神を蝕まれていく。
『INSANITY』の用語
杏林山の幽霊屋敷
ゲームの舞台となる洋館。無人とされる古い建物で、窓はすべて打ち付けられ封鎖されている。
地下には研究施設があり、屋敷の持ち主である村井茂樹が蘇生薬の研究を続けていた。
蘇生薬
洋館の主、村井が研究していた薬。死者を蘇ることを目的としていたが、未完成。村井は蘇生薬は完成したと思い込み、人を殺しても蘇らせれば罪に問われないなどと発言する。
恵美子
館の主、村井茂樹の娘。お嬢様として使用人からも慕われていたが、買い物に行く途中で事故に遭い死亡する。
村井茂樹は彼女を蘇らせるために蘇生薬の研究をしていた。
オレンジティーが好きで、リャードフという作曲家の音楽玉手箱という曲が嫌いだった。
『INSANITY』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
村井茂樹の死
犯人である村井茂樹は、GOODエンディングでは警察に出頭する。しかし長い間地下に籠り研究を続けていたせいか村井茂樹は衰弱しており、警察病院に収監された数日後に死亡してしまった。
高校生たちは、彼が正気と狂気の間で苦しみ無意識に死を選び、ゆっくりと衰えていったのだと結論付けた。
高校生たちの呼び名はカタカナ
メインとなる高校生たちはお互いの名前の漢字表記を知っているにも関わらずカタカナで呼び合う描写がされている。
作者はこれについて、親しい友達同士で呼び合う時の名前の語感を重視しているだけで特に意味はなく、記号化されたニックネーム的な扱いだとしている。
Uri Gamesで初めて公開されたゲーム
『INSANITY』は、複数のゲームを公開しているUri Gamesが初めて公開したゲーム。作者はリメイク版の公開にあたり「大袈裟に言うなら、この作品は後に続く作品群のルーツなのかも知れません」とコメントを出している。
キャラクターの台詞や、物語の組み立て、シリアスシーンにおけるちょっとしたギャグなど、その後の作品に共通する項目を見ることが出来る。
『INSANITY』の公式HP
URI GAMES 『INSANITY』
urigames.web.fc2.com
公式サイト ここから攻略や配信サイトへの誘導がある。
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目次 - Contents
- 『INSANITY』の概要
- 『INSANITY』のあらすじ・ストーリー
- Phase 1 屋敷の探索
- Phase 2 危機と分裂
- Phase 3 蘇生薬の研究
- Phase 4 娘を失った父親
- Phase 5 狂気からの脱出
- 『INSANITY』のゲームシステム
- 探索
- 謎解き
- 執事室の金庫
- 資料室の入室キー
- エンディング分岐
- BAD1 Undermined by Insanity
- BAD2 The Dead are Arrogant
- GOOD1 Beyond the Door
- GOOD2 Crawl out of Insanity
- 『INSANITY』の登場人物・キャラクター
- ケースケ/浅井啓介(あさいけいすけ)
- キョウコ/宮下恭子(みやしたきょうこ)
- ケンタ/菅谷健太(すがやけんた)
- ユウキ/山田祐樹(やまだゆうき)
- リョウジ/佐藤遼治(さとうりょうじ)
- リホ/田中里穂(たなかりほ)
- 村井茂樹(むらいしげき)
- 『INSANITY』のアイテム
- ナイフ
- ネックレス
- 『INSANITY』の用語
- 杏林山の幽霊屋敷
- 蘇生薬
- 恵美子
- 『INSANITY』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 村井茂樹の死
- 高校生たちの呼び名はカタカナ
- Uri Gamesで初めて公開されたゲーム
- 『INSANITY』の公式HP