フィン・エイムズ(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

フィン・エイムズとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、イーストン魔法学校の内部進学生である。編入試験を突破したマッシュと同部屋になり、魔法学校での生活や「神覚者」になるための条件などをマッシュに教えた。気が弱いフィンは魔法局とのコネを持つ生徒に逆らえずマッシュに嫌がらせを行っていたが、罪悪感に苛まれて嫌がらせ行為を行うことを断る。報復として嫌がらせ首謀者に殴られているところをマッシュに助けられ、以降は親友としてマッシュの事を支えている。

フィン・エイムズの概要

フィン・エイムズとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、イーストン魔法学校の内部進学生である。
紆余曲折の末に編入試験を突破したマッシュに対して内心「関わり合いになりたくない」と思っていたが、イーストン魔法学校では編入生と内部進学生が同部屋になるルールだった為マッシュと同部屋になってしまった。

マイペースで素直な性格のマッシュに戸惑いながらも親切に接していたが、魔法局との間に大きなコネを持つ内部進学生のロイド・キャベルに逆らえず、マッシュの教科書を破くなどの嫌がらせを行う。しかしマッシュは教科書を破いた犯人がフィンだということに気付いておらず、何かと自分を助けてくれるフィンの事を「友達」と呼んでいたことを知って罪悪感に苛まれた。
フィンは「これ以上従えない」としてロイドに反抗すると、報復として集団リンチされてしまう。たまたま通りかかったマッシュに助けられたフィンは、以降マッシュの親友としてともに行動するようになった。

神覚者のレイン・エイムズはフィンのたった一人の家族であり、フィンは「兄さま」と呼んで慕っているが、フィンがイーストン魔法学校に入学して以降はレインから距離を置かれてまともに会話をしていない。その行動はレインがフィンを思うが故の行動だったことが後に判明し、和解して強敵に二人で立ち向かっている。

フィン・エイムズのプロフィール・人物像

家族:レイン・エイムズ
痣の数:1本(後に2本に覚醒)
所属:アドラ寮
身長:170センチメートル
体重:52キログラム
CV:川島零士

ベースは黒髪だが、前髪の一部が金色になっている。鼻のあたりにそばかすがあり、大きめの金色の瞳が特徴。性格は気弱で臆病である。
マッシュの事が気に食わないロイド・キャベルに脅されてマッシュに嫌がらせを行ったこともあったが、何も知らずに自分の事を「友達」と呼ぶマッシュに対して罪悪感を抱き、きっぱりと嫌がらせ行為を断ってマッシュに謝罪する潔い一面も持っている。
基本的に敵との戦闘は行わずに隠れたり逃げたりしているが、「神覚者に選ばれなければ死刑」となるマッシュの為に勇気を振り絞って「無邪気な深淵」の部下に立ち向かっていくなど、精神的に成長していく姿が描かれた。

フィン・エイムズの能力

魔法使いたちは物を浮かせたり魔法で鍵を開けたりする「基本魔法」と、その魔法使いが独自に使用できる「固有魔法」を使用することができる。また魔力量を現す痣を2本持つ者が使用できる上級魔法の「セコンズ」、3本線を持つ者のみが使える「サモンズ」という魔法も存在している。

固有魔法

チェンジズ

フィンの固有魔法「チェンジズ」は対象の場所を入れ替えることができる魔法である。初めて使用したのは「選抜者試験」の最中、内部進学組トップの成績を誇るカルパッチョ・ローランから逃げるシーンである。上空に杖を向けて「デンジャラス」と唱えて油断させ距離を取ったうえで、「チェンジズ」を発動させた。
また「チェンジズ」は「無邪気な深淵」のアジトを護る門番との闘いでも使用されている。

チェンジズセコンズ・バタフライサニタテムズ

イノセント・ゼロの実子で「悪魔の五つ子」の内のひとりであるデリザスタ戦で使用。フィンはレインと力を合わせて戦おうとするが、レインはフィンを固有魔法「パルチザン」で創り出した檻に閉じ込めて一人で戦う。圧倒的な実力差によって酷い傷を負い魔力も枯渇していく中、フィンの「レインを守りたい」という思いが爆発して魔力が覚醒し、二本目の線が発現した。魔法の効果は治癒と魔力の譲渡である。レインは防御無視でデリザスタに特攻を仕掛け、勝利をおさめた。
なおフィンは「無邪気な深淵」との戦いの前、神覚者の「カルド・ゲヘナ」に「回復魔法」の才能を見込まれて特訓を受けていた。

フィン・エイムズの来歴・活躍

マッシュとの関わり

関わり合いになりたくないと思っていたマッシュと同部屋になってしまったフィン(左)

イーストン魔法学校の内部進学生であるフィン・エイムズは、魔法で鍵を開ける練習を行う授業中に力づくで鍵を壊した編入生のマッシュ・バーンデッドを見て、内心「今年の編入生にはヤバい奴がいる。絶対に関わり合いになりたくない」と考えていた。しかし魔法学校の規則として寮の部屋は内部進学生と編入生が同部屋で生活を行うことになっており、フィンのペアは「絶対関わり合いになりたくない」はずのマッシュだったのである。
究極のマイペースであり、破天荒なマッシュに戸惑うフィンだが、魔法学校に関することや神覚者に関することなどをマッシュに教えて親切に接する。しかしその裏で、魔法局とのコネがある内部進学生のロイド・キャベツに逆らえず、マッシュの教科書をボロボロにするなどの嫌がらせを行っていた。
フィンはマッシュが自分の事を「友達」だと呼んでいることを知って罪悪感に耐えきれなくなり、小心者ながらも勇気を出してロイドに反発する。報復として集団でリンチされているところに偶然現れたマッシュに、フィンは涙ながらに謝罪した。マッシュはロイドやその取り巻きたちをぼこぼこにしてフィンを助け出す。以降二人は親友となり、ともに行動するようになったのだった。

マッシュは「神覚者」に選ばれるために必要となる「コイン」を順調に集めていたが、「レアン寮」の中枢を担う「七魔牙(マギア・ルプス)」に目をつけられ、次々「アドラ寮」の生徒たちが襲われる事件が発生した。編入試験をトップで通過したランス・クラウンや、同じ寮生のドット・バレットと共にマッシュたちは「七魔牙」の愛時とを探り出そうと学校内を捜索していると、マッシュに一目惚れしているレモン・アーヴィンが敵の手に落ちて連れ去られる。
魔法で隠された扉を通った先では「七魔牙」との壮絶な戦いが待っていたが、臆病なフィンは戦いをドットやランスに任せて逃げ隠れしていた。
しかしフィンは「七魔牙」のリーダーであるアベル・ウォーカーの手に落ちて人形にされてしまい、マッシュに襲い掛かる。フィンを傷つけることができないマッシュは苦戦を強いられたが、操り糸を切断することによって元の姿に戻ることができた。

アベルを倒し、他の仲間との合流も果たして事件は解決したかに思えたが、突如魔法界一の犯罪者集団「無邪気な深淵(イノセント・ゼロ)」の手下が襲撃してくる。先ほどまで戦っていたアベルや「七魔牙」のNo.2であるアビス・レイザーの捨て身の攻撃によって何とか退けることに成功したが、マッシュは「魔法が使えないこと」が周囲の人間にばれてしまうのだった。
裁判の結果マッシュは死罪になるところだったが、ウォールバーグやフィンの兄のレイン・エイムズ、一部の神覚者や有力者の嘆願もあり「神覚者に選ばれるまで」マッシュの処刑は延期されることとなった。
フィンやランス、ドット、レモンらは魔法が使えないマッシュを庇いつつ、変わらぬ友情でマッシュに接していた。

神覚者選抜試験

フィン(右)の背後に迫る内部進学者トップのカルパッチョ・ローヤン(左)

「神覚者選抜試験」の参加条件は「金のコイン」を一定枚数集めることだったが、「七魔牙」と和解したマッシュは「レアン寮」が保持していた大量のコインを譲り受ける。その為自力でコインを獲得していたマッシュやランスのほか、フィンとドットもコインを分け与えられ、「神覚者選抜試験」に参加することになったのである。

怯えながらもなんとか試練を突破していったフィンだが、マッシュ、ドットとチームになって行う「水晶割りバトル」で、スタートから大きなハンデを背負うことになってしまう。マッシュとドットは水晶を受け取ってすぐに落として割ってしまった為フィンの水晶を割られれば3人とも失格という状況になってしまったのだ。
ドットとマッシュは「全力でフィンの事を護る」と宣言したがスタート位置はバラバラにされており、さらに内部神学生トップの成績の持ち主カルパッチョ・ローヤンが「アドラ寮」の先輩を苛烈に暴行する場面に出くわした。
逃げようとするフィンだがあっという間にローヤンに見つかってしまい、固有魔法「チェンジズ」を発動させて逃げるがあっという間に追いつかれる。「水晶を渡せば見逃してやる」と言われたフィンだったが、「今年神覚者に選ばれなければマッシュが死んでしまう」と言うことを思い出し、重傷を負いながらもマッシュが駆け付けるまで猛攻を耐え抜いて水晶を護った。その後マッシュの活躍によってローヤンは倒され、無事試練を突破することができた。

順調に思われた「神覚者選抜試験」だが、「オルカ寮」の実力者マーガレット・マカロンとマッシュの試合が終わった直後、「無邪気な深淵」が乱入して会場は大混乱に陥る。マッシュとウォールバーグ校長の活躍によってイノセント・ゼロはいったん引き下がった。その後マッシュやフィン、ランス、ドットなどの仲間達は、「神覚者」たちの特訓を受け、「無邪気な深淵」の再襲来に供えて力をつけることとなった。

フィンの成長

無邪気な深淵の根城に単独で乗り込んだフィン

イノセント・ゼロが宣言していた期間よりも早く、闇の勢力たちによる侵略が開始された。「光の神覚者」ライオ・グランツは敵からの攻撃を一人で防ぎきるも、「無邪気な深淵」に関する情報が不足していると感じる。そこで捕虜として「無邪気な深淵」に見捨てられた部下のセル・ウォーから情報を聞き出し、ライオはフィンたちを連れて敵の根城に突撃を仕掛けた。

あっさりと敵城の真下まで辿りつくも透明なバリアに囲まれて進めなくなっていた為、侵入経路を確保すべくライオは「チェンジズ」の魔法を持つフィンに単独での潜入を依頼する。ビビりながらも潜入に成功したフィンは門番のアンディとウィンディに遭遇したが、あまりの恐怖に即座に降参を申し入れて逃げ出してしまった。
言い訳を考えるフィンだがマッシュたちと一緒に撮った写真を見て臆病な自分を恥じ、アンディとウィンディに立ち向かう。死角からの攻撃を鏡を使ってカバーし、チェンジズの魔法を駆使して二人を衝突させて倒し門を解放した。

敵城では「イノセント・ゼロ」の実子である「悪魔の五つ子」の1人デリザスタと対峙する。この時フィンは兄のレインと共にいたが、レインはフィンを「パルチザン」で檻に閉じ込め1人で戦い出した。重傷を負って魔力も枯渇していく様子を見たフィンは、ずっと「兄さま」と慕っていたレインに対し始めて「バカ兄貴」と呼びかけ、共に戦いたいことを主張する。そんなフィンに対してレインも「危険な目に合わず幸せに過ごしてほしかった」という本音を打ち明け、フィンの成長を認めた。
その時フィンの強い気持ちによって魔力が覚醒し、セコンズの魔法を使えるようになる。治癒と魔力譲渡の魔法を使いながらレインとフィンは初めての共闘を行い、強敵のデリザスタを撃破した。

フィン・エイムズの関連人物・キャラクター

airlifing
airlifing
@airlifing

Related Articles関連記事

マッシュル-MASHLE-(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マッシュル-MASHLE-(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マッシュル-MASHLE-』とは甲本一(こうもとはじめ)によって2020年から『週刊少年ジャンプ』で連載された、ファンタジー漫画及びそれを基にしたアニメ作品である。日常的に魔法が使われる世界で唯一魔法が使えない主人公マッシュが、ひょんなきっかけからイーストン魔法学校に入学し、魔法を使わずに鍛え上げた筋肉で強引に問題を解決していく様を描いている。魔法が使えないにも関わらず、魔法を使っていると錯覚させるコメディ要素が見どころ。

Read Article

マッシュル-MASHLE-の魔法まとめ

マッシュル-MASHLE-の魔法まとめ

『マッシュル-MASHLE-』とは2020年に甲本一によって描かれた、魔法界を舞台にしたギャグファンタジー漫画。主人公のマッシュ・バーンデッドは、魔法がすべての世界において一切の魔力を持たない。育ての親であるレグロと平和に暮らすために「神覚者」を目指してイーストン魔法学校に入学したマッシュは、鍛え上げられた筋肉を使って次々ライバルたちを退けていく。しかしやがて魔法界一の犯罪者集団「無邪気な深淵」にその身を狙われてしまうのだった。本記事では作中に登場した魔法についてまとめて紹介する。

Read Article

レモン・アーヴィン(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

レモン・アーヴィン(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

レモン・アーヴィンとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、「イーストン魔法学校」の編入試験を経て入学した「アドラ寮」の学生である。経済的に豊かではない家庭に生まれ、家族の為に名門であるイーストン校への入学を目指した。マッシュの事が気に食わない試験教官に取引を持ち掛けられ、「迷路の試練」でマッシュの足止めを行う。しかし途中でマッシュに逃げられたうえ魔物に襲われ、諦めかけたところを戻ってきたマッシュに救われた。以来マッシュに惚れ込み度々マッシュにアプローチしている。

Read Article

ランス・クラウン(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

ランス・クラウン(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

ランス・クラウンとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、イーストン魔法学校の編入試験をトップの成績で通過した優秀な学生である。「アドラ寮」所属。魔力が消えていく難病を患った妹の為に神覚者になることを目指している。他人の為に行動するマッシュを「甘い」と感じて勝負を仕掛けたこともあったが元来は面倒見のいい人物であり、戦いの後は勉強や戦いなど様々な面でマッシュたちに協力するようになった。10万人に1人の割合で出現する2線魔導士。

Read Article

マッシュ・バーンデッド(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

マッシュ・バーンデッド(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

マッシュ・バーンデッドとは漫画『マッシュル-MASHLE-』の主人公であり、「魔法を使えることが前提」である魔法界において一切の魔力を持たずに誕生した青年である。養父のレグロ・バーンデッドから「自衛のため」に命じられた筋トレのおかげで凄まじい筋力を保持しており、魔法の代わりに筋肉と身体能力を駆使した力業で、敵の魔法使いたちの強力な技を次々と破っている。家族や仲間達に対する思いは深く、彼らが侮辱されると激しい怒りをあらわにし、苛烈な攻撃で相手を制裁する。

Read Article

ドット・バレット(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

ドット・バレット(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

ドット・バレットとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、イーストン魔法学校の「アドラ寮」に所属している学生である。「モテる男が死ぬほど嫌い」と公言しており、イケメンのランス・クラウンとはお互いそりが合わない。合同授業の際マッシュと共にトラブルに巻き込まれ重傷を負ったが、マッシュによって救われた。以降は「腐れ縁の友人」としてマッシュたちと行動を共にしている。

Read Article

岡崎体育のTwitterはフォロワー55万人超え!ツイートが面白すぎて腹筋崩壊な件

岡崎体育のTwitterはフォロワー55万人超え!ツイートが面白すぎて腹筋崩壊な件

岡崎体育といえば、独特な音楽センスが話題のアーティスト!2018年には俳優としてもデビューを果たしましたよね。そんな彼のツイートが面白すぎるとして話題になっているので、この記事でまとめました。変にウケを狙ってる感じじゃなくて、本当に自然体なツイートです。でも、この飾らない言葉が面白いんですよね。

Read Article

【岡崎体育】紅白落選組の便乗アピールがジワジワ来る件!もう出してくれない…?【ゴールデンボンバー】

【岡崎体育】紅白落選組の便乗アピールがジワジワ来る件!もう出してくれない…?【ゴールデンボンバー】

多くの歌手・アーティストにとって、『NHK紅白歌合戦』への出場は悲願ともいえる出来事。とはいえ、出たい人全員が出られるわけではなく、落選してしまう人も…。でも、落ち込んでばかりもいられません!なんとしても爪跡を残すべく、紅白にちなんだ便乗アピールをしている人がいるので、この記事でまとめました。ゴールデンボンバーが新アルバム『もう紅白に出してくれない』をリリースしたり、岡崎体育がTwitterのアカウント名を「岡崎体育@紅白落選」にしたり。ジワジワ来る面白さで話題になってるみたいですよ!

Read Article

【岡崎体育】クセがすごいけどなぜかハマってしまうアーティストまとめ【SECRET GUYZ】

【岡崎体育】クセがすごいけどなぜかハマってしまうアーティストまとめ【SECRET GUYZ】

音楽業界は、人の入れ替わりが激しい世界。素晴らしい歌を歌っていたのに、いつの間にか姿を見かけなくなってしまう人も…。しかし、その逆に、クセが強すぎるんだけどなぜかハマってしまうアーティストたちがいます。この記事では、そんな彼ら/彼女らについてまとめました。名前やグループ名が印象的な人、パフォーマンスが破廉恥な人、メンバー全員トランスジェンダーなグループ、様々います。あなたも1回聴いてみたらハマるかもよ。

Read Article

目次 - Contents