約束のネバーランド(約ネバ)の五摂家まとめ

原作:白井カイウ、作画:出水ぽすかによって描かれた人気漫画『約束のネバーランド』に登場した、貴族階級のトップである「五摂家(ごせっけ)」。イヴェルク公、バイヨン卿、ドッザ卿、ノウム卿、プポ卿の5名が女王レグラヴァリマに仕えており、農園の管理や運営一任されている。五摂家の中でも、特にイヴェルク家は1000年前から治世に携わる重要な立場であり、五摂家の中でも別格の権力を与えられていた。一方で一家臣からの成り上がりであるドッザ卿は他の五摂家に対しても横暴な態度を示しており、評判が悪い。

プポ卿

五摂家の中でも存在感が薄く、発言シーンも少ない。おどおどとした性格をしている。襲撃してきたギーラン家によって食い殺された。

ドッザ家

ドッザ卿

かつては五摂家の一員だったギーラン卿に仕えていた武人である。700年前の飢饉の際に清廉な人物であるギーランを罠に嵌めて陥れ、無実だったギーラン家の人々を捕縛した。その功が認められて五摂家の仲間入りを果たした成り上がり者である。そのため女王に対する忠誠心は薄く、女王との謁見前に座り込んでいたところをバイヨンに注意されていた。

性格は卑怯そのものだが、ギーランを陥れた後も鍛錬を怠らなかったために戦闘能力は高い。しかし復讐に現れたギーラン家の家臣に歯が立たず、あっという間に殺されてしまう。死の間際にはギーランの部下から「まずはごめんなさいだろ、ドッザ」と罵られていた。

ルーチェ

ルーチェはゴールデン・ポンドの「秘密の狩り庭」で人間狩りに参加していた貴族たちのうちの一人である。ドッザの息子。性格は非常に怒りっぽく単純で、癇癪を起こすなど子供っぽい。
「狩り庭」の子供たちの一人であるナイジェルとジリアンによって部下をすべて銃撃で失う。ルーカスの適切な事前の指示によって追いつめられたルーチェは、鬼の弱点である「目」を護るためにつけている仮面をはぎ取られ、ジリアンの銃の乱射によって死亡した。「狩り庭」にやってくる貴族の中では最も弱い。

『約束のネバーランド』の元五摂家メンバー

ギーラン家

ギーラン卿

中央がギーラン卿

ギーランは元々は五摂家の一人に選ばれていた清廉潔白な人物で、領民の事を思って行動できる正義感にあふれた鬼だった。700年前の飢饉の際、上級貴族向けに蓄えてある人肉を飢えに苦しむ国民の為に解放しようと提案する。反対意見多数によって実現することはなかったが、ギーランは領民に食料を解放するなど「義を重んじて」行動する。
ある時家臣のドッザから「飲むだけで形質の変化を保つことができる」「その効果を他人に伝染させることができる」という「邪血」の噂を聞いたギーランは、ドッザに命じてその情報を女王に進言させた。しかしギーランは「国家転覆を謀った」として捕縛されてしまい、人肉を与えられない「野良落ちの刑」に処されてしまったのである。
家臣や領民からの評判が非常に高かったギーランは、「自分たちを食べて生き延びてください」と申し出た領民たちを食べたり、他の農園を襲ってかろうじて生き繋ぎ、復讐の機会をうかがっていた。そこへギーランの情報を掴んだノーマンが交渉に訪れ、王都を襲う絶好の機会を得たのである。
たくさんの臣下たちの犠牲のうえ女王レグラヴァリマに戦いを挑んだギーランだったが、最終的にはレグラヴァリマによって食い殺された。

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