ギルティクラウン(ギルクラ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

秀逸な音楽、ハードなストーリー、「仲間や友達を武器にして戦う」という斬新な設定で話題となった『ギルティクラウン』には、数々の名言・名セリフが登場する。
“王の能力”を得て過酷な運命を歩む桜満集。集を導き、惑わせ、支えていくヒロイン楪いのり。日本解放を目指すレジスタンス葬儀社のリーダー恙神涯。人型兵器エンドレイヴを操る篠宮綾瀬と相棒のツグミ。日本を占領する軍事組織GHQの青年将校ダリル・ヤン。傷つけ合いながらも前に進み続けた本作のキャラクターたちの、生々しくも感動的な言葉の数々を紹介する。

右腕を失い、仲間たちの信頼を失い、絶望する集。ただ1人いのりだけは彼と行動を共にし、あてもなく閉鎖された区画をさまようが、そんな2人にGHQの部隊が迫っていた。
このままでは逃げ切れないと判断したいのりは、せめて集だけは生かそうと、自分だけで戦うことを決意する。この際、いのりはこれが最後になることを覚悟して、集に思いのたけを打ち明ける。

「聞いて集、もう自分を嫌いにならないで。自分を責めなくてもいいの。私、集と一緒にいてたくさんの気持ちを貰ったよ。全部集のおかげ。みんなが集のことを嘘つきと言っても、自分のことを嫌いになっても、私は集の味方だから」
いつしかいのりの中で育っていた集への強い敬意と信頼と愛情が感じられる、切なくも暖かい名セリフである。

「化け物でも良い。偽物の気持ちでも……私は、集を護る!」

集を守るため、単身GHQの無人機部隊と交戦するいのり。アポカリプスウイルスの第一感染者である桜満真名(おうま まな)の“新たな器”として作られた彼女は、王の力も無しに大剣を作り出し、無人兵器を次々と撃破する。
「化け物でも良い。偽物の気持ちでも ……私は、集を護る!だって……私は私だから!たとえ偽物だったとしても……私にとってはそれがたったひとつの本物だから!」
その際に発したこの叫びには、作られたものの悲哀と、そんな彼女が唯一自分の意志で手に入れた“集への想い”だけは本物なのだという強い願いが込められている。

「ずっと傍にいてね。私は集の味方だから」

最後の戦いも終わり、世界は救われるも、戦いの中でいのりはアポカリプスウイルスに感染。全身をキャンサー化させながら、目も見えない中で傍らにいる集に「ずっと傍にいてね。私は集の味方だから」と伝える。
最初は命令されて、しかし次第にその本質に惹かれて本心から集を支え続けたいのりの、彼への想いが溢れる名セリフである。

恙神涯の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「この先お前が選べる道は2つしかない。黙って世界に淘汰されるか、適応して自分が変わるかだ!」

王の能力を手に入れたことにより、日常に戻れないことを知って困惑する集に対し涯が言い放ったのが、「この先お前が選べる道は2つしかない。黙って世界に淘汰されるか、適応して自分が変わるかだ!」とのセリフである。
自分にも他人にも厳しい選択を強いる涯がどのように生きてきたのかが端的に分かるセリフであると同時に、このシーン以降続くこととなった葬儀社との切っても切れない関係は集が成長していく要因ともなった。

「その名は常に俺たちが送る側であること、生き残り続ける存在であることを示す!」

“葬儀社”の名を「縁起でもない」と嘲笑された涯は、この名に込めた意味を高らかに語り始める。「その名は常に俺たちが送る側であること、生き残り続ける存在であることを示す!」という明瞭な物言いは、圧倒的不利な状況にありながら涯が決して屈さず戦い続ける覚悟を持っていることを表している。

「今日お前は1つ自分自身を超えた。それは誇っていいことだ」

葬儀社との初めての共同作戦を成功させた集に、涯は「今日お前は1つ自分自身を超えた。それは誇っていいことだ」との言葉をかける。涯のリーダーとしての資質とカリスマ性がうかがえる名セリフである。

校條祭の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私ね、集なら優しい王様になれると思うな」

第二次ロスト・クリスマス後、隔離され見捨てられた街で、天王洲第一高校を守るために奮闘する集。「体制の強化のためには集を王とする階級制を導入すべきだ」との意見を受け入れられずに悩む集に、祭は「私ね、集なら優しい王様になれると思うな」との言葉を伝える。
祭が集の優しさに惹かれていること、それを捨てないでほしいと願っていることが分かる名シーン。しかしその祭を失ってしまったことで、集は「みんなを守るため」と暴走していく。

ツグミの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あんたはただのもやしっ子よ」

最終決戦にて、残忍で凶悪な自分をこそ本来のものだと言い張るダリルに向けて、ツグミは「あんたはただのもやしっ子よ」と伝える。ここに至るまで、ツグミとダリルは幾度か短い交流を重ねており、“もやしっ子”というのはそんなツグミによるダリルの印象を言葉にしたものである。
その後ダリルは物語に登場せず、彼の人間性に少なからず影響を与えたツグミとの関係がどのように進展したのか、気になるところである。

ダリル・ヤンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「お前らをやれば僕は“皆殺しのダリル”でいられる」

YAMAKUZIRA
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