リク・ドルド3世（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

リク・ドルド3世の概要

リク・ドルド3世はドレスローザ王国の国王であり、戦争をしないことに全力を尽くしていた。国民は裕福ではないながらも、戦争が起こらないドレスローザで暮らすことができて幸せであり、リク・ドルド3世への信頼は絶大だった。しかしある日、リク・ドルド3世は王下七武海だったドンキホーテ・ドフラミンゴに陥れられ、王位を退くどころか国民に恨まれてしまうほど信頼は失墜してしまった。ドフラミンゴの能力で身体を操られてしまったリク・ドルド3世は、民衆を攻撃してしまったのだ。その事件から10年は王権をドフラミンゴに乗っ取られていたが、主人公モンキー・D・ルフィによるドフラミンゴの討伐により、ドフラミンゴの蛮行が全て暴かれた。その後は民衆の強い希望により、リク・ドルド3世が再度国王となった。

リク・ドルド3世のプロフィール・人物像

本名：リク・ドルド3世
肩書き：ドレスローザ王国 国王
異名：リク王、リッキー（コリーダコロシアム出場時）、奇跡の王
出身地：偉大なる航路 新世界 ドレスローザ王国
誕生日：6月27日（演説の日）
年齢：60歳
身長：261cm
星座：かに座
血液型：S型
好物：ガスパチョ
CV 広瀬正志 → 銀河万丈

リク・ドルド3世は戦争に国民を巻き込まないよう全力を尽くす国王である。おかげでドレスローザは、貧しいながらも戦争のない平和な国として、国民は幸せに暮らしていた。また、近隣諸国への援助も惜しまず行ったため、他国からの信頼も厚かった。コリーダコロシアムには「リッキー」という仮名を使用し、背にドクロマークの入った青いマントと顔が見えないよう仮面を被って出場する。通常、コリーダコロシアムの剣闘士は盾と剣で戦うが、「リッキー」は盾は使わず剣のみで戦う。

戦争をしないことが大事だと考えていたリク・ドルド3世は、当時王下七武海であったドンキホーテ・ドフラミンゴが攻め入った時も、ドフラミンゴと戦おうとした部下を諭して戦争を避けた。そしてドフラミンゴの策略により国を乗っ取られてしまったが、リク家の「戦争をしない」という脆い思想が招いたものだとリク・ドルド3世は感じたようだった。しかし「戦争をしない」という思想を貫いて国が滅びてでも、リク・ドルド3世が国王へ復活することを国民は望んだ。一度は信頼を失ったリク・ドルド3世だが、真実が明るみになった後は即座に信頼を取り戻すことができる、人望のある人間である。

リク・ドルド3世の能力

リク・ドルド3世は戦争をしない国家を築いてはいたが、いざという時のために自衛軍の強化は怠らなかった。その上自身の鍛錬にも力を入れており、キュロスがコロシアムにいた頃は剣の訓練をしてもらっていた。コロシアムでのキュロス3000戦目の試合には、仮面を被ったリク・ドルド3世が身分を隠して「リッキー」として出場し、キュロスに一撃浴びて善戦するほどの強さを見せた。また、ドレスローザが元王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴに奪われてから開催されたコロシアムでは、孫のレベッカを守るために再度「リッキー」として出場した。その際も、他の剣闘士を圧倒する速さと剣術で観客を魅了した。

リク・ドルド3世の来歴・活躍

ドレスローザ王国の国王

リク・ドルド3世は国民を戦争に巻き込まないことをモットーに政治を行っていた。決して豊かではなかったが、戦争のない平和な国であることを国民は誇りに思っていた。海賊に襲われた民家を国の自衛軍に守らせるなど国民への気配りも怠らなかったため、リク・ドルド3世は国民からの支持が厚く、信頼されている王であった。

国を守るために国民へ土下座

平和なドレスローザ王国だったが、当時王下七武海だったドンキホーテ・ドフラミンゴがリク・ドルド3世を訪ねて来たことで、状況は一変する。元々ドレスローザ王国を治めていたのはドンキホーテ一族であり、自身がドレスローザの正統なる王だと主張する。しかしドフラミンゴは、100億ベリーでドレスローザを売ってやるとリク・ドルド3世に提案した。大事な国を海賊の手中に収めてはいけないと感じたリク・ドルド3世は、何としてでも100億ベリーを集めようと画策する。しかし裕福な国ではないため、止むを得ず国民からありったけの金を貸してもらうよう部下へ指示した。しかしリク・ドルド3世の部下達は、金が必要な理由を国民に説明する事ができなかったため、突如のお願いに国民たちは困惑し始める。そのタイミングで国中に映像が放送され、リク・ドルド3世自らが、理由は話せないがありったけの金を貸して欲しいと土下座した。それを見た国民は、心からリク・ドルド3世のことを信頼していたため、何の疑いもなく次々に金を渡し始めるのであった。

国を奪われ嫌われ者に転落

国民の協力を得て順調に金を集めていたリク・ドルド3世とその部下だったが、突如リク・ドルド3世が暴れ出して国民を攻撃し始めた。全てはドフラミンゴの罠だったのだ。ドフラミンゴは100億でドレスローザを買う気はなく、始めから乗っ取るつもりでいた。ドフラミンゴの食べた悪魔の実「イトイトの実」の能力により、リク・ドルド3世は体の動きを操られてしまっていた。これ故に国民を攻撃し続けていたのであった。もはや何の言い訳も立たないと感じたリク・ドルド3世は、ドフラミンゴにされるがままとなってしまった。国民がリク・ドルド3世に襲われているところへドフラミンゴやその部下が現れ、あたかもヒーローかのようにリク・ドルド3世を捕らえ、その場を収めた。これにより、リク・ドルド3世の国民からの信頼は失墜し、ドフラミンゴは民衆から歓迎されてドレスローザの国王となったのであった。

その後、ドフラミンゴに始末されそうになったリク・ドルド3世であったが、ドフラミンゴはリク・ドルド3世の次女ヴィオラの「ギロギロの実」の能力に目を付ける。ヴィオラのドンキホーテ海賊団への加入を条件とし、ドフラミンゴはリク・ドルド3世を解放した。

レベッカを守るためコロシアムへ出場

ドフラミンゴがドレスローザの国王となってから10年間、リク・ドルド3世は世間に見つからないようひっそりと生き延びていた。しかしとある日のコリーダ・コロシアムの賞品が「メラメラの実」であり、それを狙った孫のレベッカがコロシアムに出場することを知る。レベッカをコロシアムから救い出すことを目的に、リク・ドルド3世も剣闘士「リッキー」としてコロシアムへ出場した。持ち前の速さと剣術で善戦していたものの寄る年波には勝てず、格闘家ブルーギリーに敗北してしまうのであった。

再度ドレスローザの国王へ

主人公であるモンキー・D・ルフィとその一味、またルフィの同盟相手であるトラファルガー・ローがドレスローザに乗り込み、ドンキホーテ海賊団との戦いを始める。ドレスローザ全体を巻き込んだ戦いとなり、ドフラミンゴの大技「鳥カゴ」により多くの国民が怪我を負った。そして国民は、リク・ドルド3世が国民を襲った事件は、全てドフラミンゴの罠だったことを知り、リク・ドルド3世は国民からの信頼を取り戻した。「鳥カゴ」の脅威が迫る中、逃げ遅れた国民は命を一時は諦めたものの、リク・ドルド3世の必死の説得により何とか最後の力を振り絞り、安全な場所へ逃げ切れたのだった。そしてルフィがドフラミンゴに勝利し、国民は次々にリク・ドルド3世の復権を求めた。当初はこれを拒んだリク・ドルド3世であったが、国民の強い希望と、エリザベロ―II世が近隣諸国に「リク王が復活した」と連絡してしまっていたことから、リク・ドルド3世は再びドレスローザの国王となったのであった。

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