カスタムロボ(初代・無印)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カスタムロボ』とは、1999年に任天堂から発売されたNINTENDO64専用ソフトのロボットアクションRPGである。プレイヤーは全長30cm程の小型ロボットであるカスタムロボを操るコマンダーとなって仲間とともに冒険を進めていく。冒険を進めるシナリオモードだけでなく、対戦を好きなだけ遊べるアーケードモードも用意されており、やりこみ要素のある作品となっている。

『カスタムロボ』の概要

『カスタムロボ』とは1999年12月8日に発売されたNINTENDO64専用ゲームソフト。ジャンルはアクションRPG。計5作品ある『カスタムロボシリーズ』の第1作品目である。

母親が勤務する病院のある町に引っ越してきた主人公は、母親からカスタムロボをプレゼントされる。いとこのシンイチに操作方法を教えてもらいながら様々なコマンダーと戦う中で、カスタムロボバトルの最高峰「グレート・ロボカップ」の出場を目指すようになる。しかし、悪の秘密組織「ドレッド」が主人公の行く手を阻み、事件に巻き込まれてしまう。

今作は箱庭のような町を探索し、カスタムロボを使って立ちはだかる敵と戦いストーリーを進めていく。勝利すると相手のカスタマイズパーツの一部を入手することができ、これを使用して自分のロボを強化することができる。パーツはロボ30種、ガン18種、ボム18種、ポッド27種、レッグ9種類があり、性能が異なるこれらのパーツを好きなようにカスタマイズして遊ぶことができる。

ロボバトルは33種類ある「ホロセウム」と呼ばれる小さなバトルステージの中で行い、ガン、ボム、ポッド及びアタック攻撃を駆使して相手の体力を0にした方の勝利というシンプルなルールである。探索やバトルシステムは今作以降に発売される『カスタムロボシリーズ』も同じ形式となっており、第1作目にして後のシリーズのゲームシステムを決定づけた作品である。

『カスタムロボ』のあらすじ・ストーリー

市民大会

市民大会の1戦目でシンイチと戦う主人公。

物語は母親からカスタムロボ「レイ」をプレゼントしてもらうところから始まる。親戚のシンイチにカスタムロボステーションへ連れていかれ、そこで巷で悪ガキと噂されるハヤトと出逢う。ハヤオはロボバトルに対して「見てたってぜーんぜんおもしろくねーぜ」と吐き捨てると颯爽とその場を立ち去ってしまう。その後主人公はロボステーションでバトルの経験を積んでいき、バトルに慣れてきたところで、次に公園へ行こうとシンイチに提案される。公園へ行くとそこにはシンイチの幼馴染であるカリンが居た。カリンと勝負をすると、主人公のロボバトルに対する筋の良さを認められ、力試しに後日行われる市民大会に出場することを薦められる。市民大会当日、主人公は母親の勤務先である病院に寄って弁当を届けるよう父親に頼まれる。病院へ行くと、そこにはロボバトルの最高峰である「グレート・ロボカップ」を3年連続で優勝しているマモルとその妹ユリエがいた。ユリエは元々体が弱く通院しており、マモルはそれに付き添っていた。二人と別れ母親に弁当を渡した後、主人公は市民大会に出場した。一緒に出場していたシンイチ、カリン、ハヤオを倒し、主人公は市民大会初出場で優勝し、その噂は町中に広まっていくのであった。

SCトーナメント

市民大会の翌日公園へ行くと、そこにはホロセウムを独り占めする少年フカシの姿があった。ロボバトルの特訓中であったフカシであったが、そこで市民大会優勝者である主人公に勝負を挑むも敗北してしまう。負け惜しみを吐き捨て立ち去るフカシであったが、その際に自身のIDカードを落としてしまう。主人公とシンイチはフカシにIDカードを届けるため、フカシが向かった「カトレア邸」へ向かうこととなる。そこではカスタムロボメーカー「ラムダ社」の社長令嬢であるカトレアが主催する練習試合が行われていたが、フカシは門前払いを食らっていた。主人公が市民大会で優勝した実力者であることを説明し、その抱き合わせで練習試合に参加できないか打診するフカシであったが、結局カトレアと勝負することは出来なかった。しかし、カトレアは主人公の実力に目を付け、翌日ラムダ社が開催する「SCトーナメント」に出場するよう告げる。大会は2日に渡って開催され、1日目は「ジャンボサイト」と呼ばれる施設の東館、2日目は西館で2つのトーナメント戦が開催された。主人公はどちらのトーナメントでも優勝し、後日行われるマモルとのエキシビション・マッチの切符を手にするのであった。

グレート・ロボカップ予選

急に倒れたユリエの様子を心配するマモル。

SCトーナメント翌日、遊園地で主人公とマモルのエキシビション・マッチが開催された。遊園地に設置されたステージの上でついにマモルとの戦いの火ぶたが切られようとした矢先、観戦していたユリエが倒れてしまう。マモルはすぐにステージを降り、ユリエの様子を窺う。顔が真っ青なユリエを見たマモルはエキシビション・マッチを延期すると告げ、ユリエを病院へ連れて行った。主人公はすぐにシンイチ、カリンと共にユリエのもとへと見舞いに行く。病院へ行くと、ユリエの担当医が主人公の母親とその助手であるホムラであることを知る。ユリエの無事を確認すると主人公たちはその場を後にする。翌日開催されたグレート・ロボカップ予選に出場した主人公は、強敵相手に勝利していき、無事グレート・ロボカップ本選出場の権利を勝ち取るのであった。

事件発生

主人公に2度の敗北を喫するシノノメ。

グレート・ロボカップ本選出場の切符を勝ち取った主人公はシンイチとカリンに会うため学校の校庭へと向かった。すると校舎でロボが壁や用具に攻撃し暴れていた。主人公がこのロボと戦うことで暴走を止めその場を収めたが、この事象について情報を集めるため、カリンの兄であり雑誌記者のアキラがいる病院へ向かう。するとホムラがパソコンの情報を盗み出している所に遭遇し、ホムラが悪の秘密組織「ドレッド」の一員であることが発覚する。ホムラに逃げられた後、ホムラがユリエの体内にある医療ナノマシン技術のデータを盗み、この技術を軍事用ロボに応用しようと企てていることを知る。

後日、グレート・ロボカップ本選の会場へ行くとカリンからユリエが何者かに連れ去られたと報告を受ける。ユリエを助けるためドレッドの秘密本部へ潜入し、ホムラ率いる「ドレッド四天王」と対峙する。違法パーツを使用して挑んでくるドレッド四天王であったが、全員を倒しついに総師であるシノノメと戦う。シノノメは非常に高い性能を発揮できるように改造された違法パーツを使用し勝負に挑むも主人公に敗北する。その後ポリス隊が到着しユリエは救出され、事件は幕を閉じた。

グレート・ロボカップ本選

グレート・ロボカップでマモルを倒し、新しいチャンピオンとなる主人公。

ラムダ社の取り計らいで事件から1週間後にグレート・ロボカップが開催された。主人公は順調に勝ち進んでいき、いよいよ決勝戦までたどり着く。決勝戦の相手はほぼ同時期にカスタムロボを始め、主人公に対してライバル心を燃やしていたハヤオであった。ハヤオは強力なガン「ドラゴンガン」を使って戦いに挑むが、主人公が勝利を収める結果となる。大会の優勝者となった主人公であったが、ディフェンディングチャンピオンであるマモルとの最終決戦が始まる。マモルはワイルドソルジャー型のロボ「ソル」を俊敏に操るも主人公が勝利を収め、新たなチャンピオンが誕生するのであった。

『カスタムロボ』のゲームシステム

ストーリーを進めながらバトルを楽しむ「シナリオモード」と、シナリオモードで登場する全種類のパーツを好きなようにカスタマイズし対人戦やコンピューター戦を楽しめる「アーケードモード」の2種類のモードで遊ぶことができる。戦闘は1対1の3D対戦が行われる。アーケードモードで2人プレイをする際、画面は分割されない。

カスタマイズ

カスタマイズできる部位はロボ(ボディ)、ガン、ボム、ポッド及びレッグの5種類に分かれており、それぞれ様々なバリエーションのパーツが用意されている。対戦相手やホロセウムの情報を見てカスタマイズを変更し、バトルを優位に行うことができる。ただし、シナリオモードで遊ぶ際はロボを「レイ」以外に選択することができず、非常に強力な性能を有する「違法パーツ」も使用することができない。

合法パーツ

通常のロボバトルで使用される、人間に危害を加えないように制御されたパーツ。

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