ラブ・ベリッシュ!(ラブベリ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラブ・ベリッシュ!』とは、『りぼん』(集英社)にて連載された春田ななの少女漫画で、単純明快な物語が魅力のラブコメディである。連載終了後には番外編が掲載されている。
主人公の福島由夜が編入した夏果学園は全寮制の学校だった。女子寮の空きが無いことから、由夜は共同寮の木苺寮に入寮するが、そこにいる住人たちはそれぞれに問題を抱えていた。由夜がやってきたことにより、ミスコンやスポーツ大会、文化祭などの学校行事や寮内で起きるハプニングを通して、寮で暮らす者たちの友情関係や恋愛関係に変化が現れる。

清水まりな「一回跳べてたじゃねえかよ」

スポーツ大会に向けて、長縄チームの梓と清水は由夜の猛特訓に付き合っていた。せっかく仲良くなれていた由夜と清水は衝突する。原因は梓と由夜の練習中の事故をイチャイチャしていると勘違いしたことからだ。しかし、今までは全く跳べなかった由夜が1回でも跳べたことから進歩した由夜を認め、清水は「一回跳べてたじゃねえかよ」と由夜を庇った。その後、衝突したことについても謝罪。由夜と清水の仲が深まるきっかけ。

福島由夜「もし渚が私を好きなら梓くんはおうえんしちゃうの?私が好きなのは渚じゃないよ」

梓から、渚が由夜のことを気に入ってるようだと聞き、由夜は「もし渚が私を好きなら梓くんはおうえんしちゃうの?私が好きなのは渚じゃないよ」と返した。告白をしようとしたが、自分のくしゃみにより中断する。梓への気持ちが抑えられなくなって思わず言ってしまい、ここから恋愛模様が狂いだす。

高松渚「こいつ、俺とペアだから」

変質者捕獲作戦のペア決めで、笑佳から梓とのペアを言い渡されたが、告白を遮られた由夜は涙が溢れそうになる。そんな由夜を庇ったのが渚で、「こいつ、俺とペアだから」と、タオルで顔を覆いながら自分の方へと引き寄せた。渚の由夜への想いが徐々に変わっていく大事な場面。

高松渚「今は返事ができない。そうゆう意味かも知れないじゃん」

渚との変質者捕獲中に、梓に告白を遮られたことを由夜は打ち明ける。その時に渚は「今は返事ができない。そうゆう意味かも知れないじゃん」と発した。これは、梓が亜子のことを想っていることを知っているからだった。この後に登場する亜子と梓との関係の伏線。

福島由夜「私を好きなんてことないよね」

変出者捕獲作戦中に由夜は、梓から言われていた、渚が由夜の事を気になっているということが気になり、「私を好きなんてことないよね」と渚に問う。
渚の返事は、「そうだったらどうする?」だったが、一瞬時が止まるが、ありえない話だとからかわれる。しかし渚の本当の気持ちは由夜に傾いていた。渚の由夜への想いが見える瞬間。

千葉梓「オレと付き合ってくれない?」

由夜は突然梓から「オレと付き合ってくれない?」と告白される。しかし、驚きのあまり返事はできなかった。そして、この告白は亜子への想いを消すためのずるい告白だった。後に梓は由夜に謝罪する。亜子への想いが断ち切れないことへの嘘で、由夜の気持ちが揺れるきっかけとなる事件。

高松渚「梓はお前なんか好きじゃねえんだよ‼」

由夜から梓に告白をされたことを聞いた渚は「梓はお前なんか好きじゃねえんだよ‼」と由夜に伝える。それは、梓が亜子への想いが断ち切れていないことを分かっていたからであり、2人のために告白の返事を待ってほしいと由夜に頭を下げる。由夜も聞き入れる。今まで下に見ていた由夜に初めて頭を下げる大事な場面。ここから由夜も渚も共にお互いへの見え方が変わっていく。

福島由夜「自分で守らないのが辛いくらい好きなんだったら死んでも手放すなよ‼」

梓の告白の真相を知った由夜は、梓の亜子への煮え切らない想いに「自分で守らないのが辛いくらい好きなんだったら死んでも手放すなよ‼」と喝を入れる。この後渚が現れ、1発殴って亜子の元へ送り出せとの指示に、由夜は「こっちのほうが痛いでしょ」と梓にキスをかますのだった。そして由夜は梓に失恋した。梓への失恋を決める大事な場面。

高松渚「じゃうちの実家に来れば?」

夏休み、由夜だけが帰省しないことを心配した木苺寮生たちの中、渚は「じゃうちの実家に来れば?」とサラッと発した。由夜は、梓と亜子がラブラブのために、やけ食いが止まらずにお金をかなり使い込んでしまったらしい。しかし、それが本当の理由ではなかった。由夜は中学時代に母親を亡くしていたため、近くの高校への入学希望だった。けれども、父親から全寮生の夏果学園を勧められた。それが、もう帰って来るなと言われているような気がしていたからだった。渚が由夜に惹かれていることが分かる大事なシーン。

高松渚「そういうとことがムカつくんだってば。この意味分かる?」

渚の実家にやってきた由夜。しかし、夜眠れなくなり渚と偶然会う。その時に、昼間の海での出来事を聞かれ、梓がムカつくとごまかすが、「本当は梓教の女なんて2度とごめんだと思っていたのにな」と由夜への想いを打ち明けていた。1度目は梓の彼女で幼馴染の亜子。そして、梓のムカつくという話に、由夜は反論。梓を諦めているのは知っているが、梓の優しさを見習うべきと言われ、嫉妬し、渚は「そういうとことがムカつくんだってば。この意味分かる?」と遠回しな告白をする。その後も「逃がさない」「もう誰にもゆずらない」と渚の積極的な言動が続く。渚は由夜を誰にも譲りたくないと思うようになっていた。渚と由夜の距離が近づいていくとても大事な場面。

高松渚「別にいいけどね直球で言ってあげても」

夏休み明け、渚を避けまくる由夜だったが、渚は積極的に由夜に近づいてくる。ふいをつかれた由夜は笑佳からもらったストラップを探していた最中渚と鉢合わせする。それでも逃げようとする由夜を止めた渚は、顔をしっかり掴んで「別にいいけどね直球で言ってあげても」と面と向かって伝える。告白をしているわけではないが、由夜も渚の気持ちに気付いている様子。それを知った渚は「今すぐどうとか思ってないから安心しなさい」と、由夜が必死になっていたストラップ探しを手伝う。渚が由夜に積極的にアプローチしていくことが分かる場面。

水戸笑佳「由夜はそんなことしないよ!」

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