ONE PIECE（ワンピース）の古代兵器の正体・場所まとめ

『ONE PIECE』の概要

『ONE PIECE（ワンピース）』とは、世界的人気を誇る日本の少年漫画。漫画家・尾田栄一郎が1997年に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した。2022年には連載25周年を突破し、物語が遂に最終章へと突入。TVアニメや劇場版映画、小説やゲームなど、さまざまなメディアミックス展開がされており、どれも人気だ。単行本数は100巻を突破しており、日本国内では発行部数が4億を超えている。また単行本初版発行部数の日本記録などの出版に関する国内最高記録をいくつも保持。人気は日本国内に留まらず、世界中でも人気を博し、2021年には、全世界を対象としたキャラクター人気投票企画「第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 WT（ワールドトップ）100」が開催された。

『ONE PIECE』の世界には、世界を滅ぼすほど強力な力を秘めた「古代兵器」という兵器が登場する。プルトン、ポセイドン、ウラヌスと、神の名を冠する3つの「古代兵器」の存在は、物語でも重要なものとなっており、「古代兵器」を巡って海賊や海軍、世界政府などがそれぞれ思惑を持って動いている。

古代兵器とは

古代兵器とは、『ONE PIECE』に登場する、神の名前を冠する三つの兵器の総称。「プルトン」、「ポセイドン」、「ウラヌス」の三つからなる兵器だ。その威力は島一つを消し飛ばすとも、世界を海に沈めるとも言われており、恐れられている。あまりに強力で強大であることから、世界政府は古代兵器が復活して何者かに悪用されることを危惧しており、古代兵器に関する一切の研究を禁止した。しかしその一方では、古代兵器を復活させ世界政府の管理下に置くことで、世界政府の力を絶対的なものにするべきだという過激な思想を持つ派閥も存在する。

古代兵器の所在や詳細は、「歴史の本文（ポーネグリフ）」に記されているとされている。そのため世界で唯一「歴史の本文」を読むことができる麦わら海賊団の考古学者ニコ・ロビンは、「古代兵器復活の鍵」として世界政府から危険視され狙われることになった。しかしワノ国編では、「歴史の本文」を作ったのは、ワノ国の将軍家・光月家（こうづきけ）であることが判明。優れた石工の一族でもある光月家の人間もまた「歴史の本文」を読むことが可能である。光月おでん（こうづき おでん）が子である光月モモの助（こうづき もものすけ）に技術を継承する前に亡くなったことでその技術は途絶えたかに思われたが、おでんの父・光月スキヤキ（こうづき すきやき）が生きていたことで技術の継承が可能となったと考えられる。

作中では、この古代兵器を巡って、世界政府や海賊など、それぞれの思惑がうごめいている。

『ONE PIECE』の古代兵器の正体・場所

最強最悪の戦艦：プルトン

概要

「プルトン」は、『ONE PIECE』の物語の中で最初に存在が明らかになった古代兵器。また「プルトン」の登場によって”古代兵器”自体の存在が明らかになった。元王下七武海のサー・クロコダイルが偉大なる航路（グランドライン）の砂の国・アラバスタ王国を乗っ取ろうとする物語・アラバスタ編で登場。クロコダイルによると一発の攻撃で島一つを消し飛ばすだけの力を有しているとのこと。

「プルトン」とは、ギリシャ神話に登場する冥界の神ハデスの別名である。またローマ神話の冥府を司る神の名でもあり、これはギリシア神話のハデスがローマ神話に取り入れられたものだと考えられている。現代西洋占星術では冥王星の守護神。

正体：戦艦

「プルトン」の正体は、造船史上最悪の「バケモノ」と称される戦艦。その詳細が明らかになったのは、偉大なる航路にある水の都・ウォーターセブンを舞台にしたウォーターセブン編である。
「プルトン」はかつてウォーターセブンの技術者達が造り上げた戦艦であるとのこと。当時「プルトン」を造った技術者は、現存する古代兵器が悪用された時、対抗する戦力が必要だと考え、抑止力とするために設計図を残した。「プルトン」の設計図は、ウォーターセブンの船大工が代々継承しており、その最後の継承者が麦わら海賊団の船大工フランキー／カティ・フラムである。

所在地：ワノ国

現存する「プルトン」の場所は、アラバスタ王国にあった「歴史の本文（ポーネグリフ）」のその所在が記されていた。「プルトン」はワノ国に存在するという。

ワノ国の前将軍・光月スキヤキの話によると、800年前のワノ国は”藤山（ふじやま）のふもとに町が存在した。ある時、島を囲むように壁が築かれ、山のふもとの町は溜まりに溜まった雨水で沈んでいった。人々は町を捨て、山の中腹に新たな土地を作り現代のワノ国を築き上げた。「プルトン」は、その”藤山”のふもとにある洞窟の高台の、さらに地下深くに眠っている。そして「プルトン」を取り出すには、ある時できた島を囲む壁を取り払う必要があった。

スキヤキの息子・光月おでん（こうづき おでん）は、「ワノ国を『開国』せよ」と死の間際に臣下に伝えた。この「開国」は壁を取り払い「プルトン」を復活させることに当たる。しかしおでんの息子・光月モモの助の判断により、「開国」は先送りとなっている。

設計図はフランキーによって焼失

古代兵器「プルトン」の設計図は、海賊王ゴール・D・ロジャーの船を造った、伝説の船大工トムが継承していた。トムは弟子であるアイスバーグへと設計図を継承し、アイスバーグからさらにフランキーに託された。設計図を所持するフランキーは、「歴史の本文（ポーネグリフ）」を読むことができるニコ・ロビンと共に世界政府の諜報機関「CP9（シーピーナイン）」に捕まり、司法の島エニエス・ロビーに連行される。フランキーは設計図の存在が世界政府に知られている以上、以降設計図を守り切るのが困難だと判断。「CP9」の面々が見ている中で、設計図を焼き払った。フランキーが焼き払った設計図が偽物でなければ、「プルトン」の設計図は永遠に失われたことになる。

フランキー／カティ・フラム（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

フランキー（カティ・フラム）とは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィが率いる麦わら海賊団の船大工。一味が乗るサウザンド・サニー号の製造者でもある。体の前半身を自身で改造して機械化しており、半分サイボーグという変わった体をしている。また発明家としての腕もあり、船に付属する潜水艇や小型ボートや戦車などを作る腕も持つ。性格は義理人情に熱く、兄貴肌で面倒見も良いが、自他共に認める変態。下半身は必ずビキニパンツ一丁を通している。

海王類を自在に操る人魚姫：ポセイドン

概要

「ポセイドン」は、偉大なる航路（グランドライン）にある魚人島・リュウグウ王国を舞台にした魚人島編で存在が明らかになった古代兵器。加えて正体・詳細も描かれた。『ONE PIECE』の世界の海に住む海王類と呼ばれる巨大な海の怪獣と言葉を交わして自在に操ることができる力を持つ兵器である。悪意を持って使えば世界を海に沈めることも可能な力だとされている。

リュウグウ王国の王家が代々守ってきた巨大な方舟「ノア」は海王類が引くことを前提に造られた船だとされており、「ポセイドン」と深い関係があると考えられる。

「ポセイドン」とは、ギリシャ神話に登場する海や地震を司る神の名前。オリュンポス十二神の一柱で、最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇るとされている。

正体：人魚姫しらほし

「ポセイドン」の正体は、『ONE PIECE』の世界の海に住む海王類と呼ばれる巨大な海の怪獣と言葉を交わして自在に操ることができる力を持つ人魚姫である。数百年に一度、魚人島の王族の姫として生まれてくる人魚がその「ポセイドン」の能力を授かるという。

物語現代で「ポセイドン」の能力を持つのは、リュウグウ王国の姫・しらほしである。一番最初に存在が明らかになった「プルトン」は”戦艦”といういかにも兵器といったものだったが、「ポセイドン」は能力を宿した人物であり、人物＝兵器という概念を新たに生み出した。

所在地：魚人島・リュウグウ王国