パネルでポン(パネポン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『パネルでポン』とは、任天堂から発売された5種類のパネルの位置を入れ替えて消していくアクションパズルゲーム。下からせり上がってくるパネルを、同じ絵柄で縦か横に3枚以上揃えて消していく単純だが奥が深いパズルゲームである。アクティブ連鎖という独自の連鎖方法が魅力の1つで、やり込み度は高く、ファンからは根強い人気となっている。
妖精達が住む平和な世界に、突然モンスターが現れて悪い魔法をかけて侵略しようとする。悪い魔法の影響を受けなかった唯一の妖精であるリップは、仲間達を助ける為に立ち上がった。

『パネルでポン』の概要

『パネルでポン』とは1995年10月27日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用ゲーム。任天堂開発第一部とインテリジェントシステムズとが共同開発したアクションパズルゲームである。
シミュレーションロールプレイングゲーム『ファイアーエムブレム』のシリーズプロデューサーを務める山上仁志が開発に携わっている。
スーパーファミコン版の第一作目発売以降、任天堂を代表する主要ゲーム機で、登場キャラクターを変更しながらリメイクが何度も行われている人気ゲームである。ファンの間では、「パネポン」の略称で呼ばれることが多い。

ゲームのジャンルはアクションゲームとパズルゲームを組み合わせたアクションパズルゲームとなっている。プレイヤーは、カーソルを操作して、隣り合った左右のパネルの入れ替えを行い、縦か横に3枚以上同じ絵柄のパネルを揃えて消していく。
従来のパズルゲームでは、上からパズルのパーツが落ちてくるスタイルが主流だったが、本作のパネルは6枚が一列になった状態で下からせり上がってくる仕様である。一列でもパネルが天井に着いてしまうと、ゲームオーバーとなってしまう。パネルの位置を計算して入れ替えていくことで、連鎖を組むことができ、連鎖中にパネルを入れ替えて故意に連鎖を繋げることも可能。連鎖中にパネルを素早く的確に動かす操作性と咄嗟の判断力、さらに連鎖を意図的に作る戦略性が求められる。
非常にやり込み度の高いパズルゲームとしてファンには熱烈的な支持を得たが、それまでのいわゆる「落ちゲー」と呼ばれる上から落ちてくるパズルゲームとは操作方法が大きく異なっていた為、広く普及しなかった。販売元の任天堂は、本作を広く売り出す為に『スーパーマリオ』シリーズや『ポケットモンスター』シリーズといった自社の人気タイトルに登場するキャラクターを起用してリメイク版を制作した。
しかし、度重なる登場キャラクターの変更や削除を繰り返すリメイク方法をとった結果、ファン層の分裂を招いて広く普及することは叶わなかった。

キャラクターを『スーパーマリオ』シリーズのキャラに変更したリメイク版『ヨッシーのパネポン』

第一作目は、スーパーファミコン用ソフトとして、1995年10月27日に発売された。妖精の世界を舞台に、可愛らしいキャラクターと新感覚のパズルゲームとして一部のファンに支持を得る。しかし、同時期に多くの人気大作タイトルも発売されたこともあり、売り上げは開発者達の期待を下回る結果となった。
本作の知名度向上を目指し、任天堂の人気シリーズ『スーパーマリオ』の登場キャラクター・ヨッシーを起用した『ヨッシーのパネポン』が1996年10月26日にゲームボーイ用ソフトとしてリメイクする。同年11月3日からサテラビュー用のデータ放送番組としてスーパーファミコン用にも移植された。
2000年9月21日には、『ポケットモンスター』シリーズのモンスターを起用した『ポケモンでパネポン』がゲームボーイカラー用ソフトでリメイクした。その後、2003年2月7日にニンテンドーゲームキューブ用ソフト『NINTENDOパズルコレクション』、2005年9月13日にゲームボーイアドバンス用ソフト『ドクターマリオ&パネルでポン』、2007年4月26日にニンテンドーDS用ソフト『パネルでポンDS』とリメイクを繰り返す。
2009年1月28日にニンテンドーDSi用ソフト『ちょっとパネルでポン』がダウンロード販売されたのが本作のリメイク最終タイトルとなる。
第一作目が一番人気であり、2017年10月5日に発売した『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』の収録タイトルの一つに抜擢された。また、『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』でも2020年5月20日に配信されている。

妖精が住む世界「ポップルス」。自然豊かで妖精達と様々な動物が仲良く暮らしていた。
そんな平和な世界にある日突然、モンスター達がやって来て世界を荒らし始める。モンスター達は、悪い魔法を使ってポップルスに雨を降らせ、それまで仲の良かった妖精達は互いに喧嘩を始めるようになってしまう。
唯一モンスター達の魔法から逃れることができた主人公のリップは、友達の妖精達を正気に戻し、ポップルスの平和を取り戻す為に旅立つのだった。

『パネルでポン』のあらすじ・ストーリー

オープニング

リップはたった1人で試練に挑むことになる

自然豊かで平和な世界「ポップルス」。ここには、様々な個性を持つ妖精達と動物達が仲良く暮らしていた。
しかし、ある日突然、魔王サナトスがモンスター達を連れてポップルスを支配しにやって来る。モンスター達は、ポップルスに住む妖精達に魔法をかけ、互いに喧嘩し合うように仕向けた。それと同時に魔法で雨を降らせてポップルスを壊滅させようとしていた。
モンスター達の悪い魔法に唯一かからなかった主人公のリップは、魔法のステッキを片手に仲間の妖精達を助けポップルスの平和を守る為に立ち上がった。

友達の救出

勝負に勝つと友達の妖精達は正気に戻る

花の妖精であるリップは、何故かモンスター達の放つ悪い魔法にかからなかった。しかし、リップは他の妖精達に比べて魔法を上手に使えない未熟な妖精である。悪い魔法に立ち向かう為、魔法の力を増幅するステッキの力を借りて、仲間にかけられた悪い魔法を解いていく。
友達である仲間の妖精8人とパネルでポンで勝負し、相手に勝つと妖精達は正気に戻っていった。

モンスターとの戦い

デス・マウンテンにはモンスター達が待ち構えている

友達8人を正気に戻すことに成功したリップは、仲間の妖精達と共にモンスター達の住処となっているデス・マウンテンへと足を踏み入れる。そこには、巨大な鳥のようなモンスター・フェニックスと巨大な竜・ドラゴンが待っていた。
リップ達は力を合わせてこの2匹を撃退する。

魔王サナトスとの戦い

2匹のモンスターを倒したリップ達は、デス・マウンテンへの奥へと進んでいく。するとそこには、巨人のように大きな姿をした魔王サナトスが待ち構えていた。
リップ達妖精は、驚きながらも得意の魔法を駆使してサナトスと応戦する。全員の協力で、リップ達はサナトスを倒すことに成功した。

女神コーデリアとの決着

魔王サナトスが倒れ、安心していたのも束の間、今度は女神コーデリアと名乗る女性が出現する。「生きては帰れない」と脅しをかけるコーデリアに対し、リップ達は果敢にも立ち向かう意志を見せる。
苦戦しながらも、リップ達妖精は魔法を使ってコーデリアを撃退する。コーデリアは負けを認めると、素直にポップルスから消えることを宣言して消滅していった。

エンディング

モンスターや魔王サナトスは、コーデリアの魔法によって作られた幻だったことが判明する

女神コーデリアを倒し、モンスター達が悪い魔法で降らせていた雨を消し去ることに成功したリップ達。これでポップルスは元の平和な世界に戻ると喜び合った。
しかし、そんな妖精達の前に、コーデリアが再び姿を現した。身構える妖精達だったが、コーデリアの姿はポップルスの女王の姿に変わった為、その場にいた全員が大いに驚いた。
コーデリアは、ポップルスの女王でありリップの母親でもあった。コーデリアは、ポップルスの将来を考え、これからの時代を作っていくリップ達にあえて危機的状況を作り、その力量を試していたのだった。魔王サナトスやモンスター達は、全てコーデリアの魔法で生み出された幻であることが判明した。
まだ魔法の力は未熟で、ステッキの力を使わないと魔法を上手く使えないリップだったが、今回の事件で仲間と協力することを覚えて大きく成長することができた。そして、コーデリアの意志を継いで次期女王となることを決意するのであった。

『パネルでポン』のゲームシステム

基本操作

隣り合う左右のパネルを入れ替えてパネルを消していく

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