ハック（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

ハックの概要

ハックとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィの父親モンキー・D・ドラゴン率いる反世界政府組織・革命軍のメンバー。元王下七武海で、麦わらの一味の操舵手であるジンベエとは友人である。偉大なる航路（グランドライン）にある魚人島出身のエビスダイの魚人。耳の先が尖っており、目の下の隈の部分にはエラのような模様がある。ウェーブのかかった薄い青色の髪で、真ん中にはモヒカンのようにヒレが走っている。

魚人が使用する武術・魚人空手（ぎょじんからて）や魚人柔術（ぎょじんじゅうじゅつ）を使って戦う。魚人空手については、師範レベルの強さを持っており、「百段ハック」という異名を持つ。また同じ革命軍のサボやコアラの師匠として、魚人空手を教えている。武人肌であり、正々堂々と戦うことを好む。戦う時は武人らしく道着をまとって戦う。

偉大なる航路のドレスローザ王国で開催された武闘大会に出場したが、予選で敗退する。その後、当時王下七武海だったドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドフラミンゴ海賊団の幹部シュガーの悪魔の実「ホビホビの実」の能力でおもちゃにされてしまった。麦わらの一味の狙撃手ウソップの力でシュガーの能力が解け、おもちゃから元に戻った後は、サボ達と合流し、ドレスローザの町を守るためにその場に居合わせた海賊達と協力をする。

ハックのプロフィール・人物像

本名：ハック
異名：百段ハック
年齢：38歳
身長：280cm
所属：革命軍 兵士
所属船：ヴィント・グランマ号
肩書き：魚人空手師範、魚人柔術武闘家
能力：魚人空手、魚人柔術
種族：エビスダイの魚人
出身地：偉大なる航路 魚人島
誕生日：8月9日
星座：しし座
血液型：F型
好物：瓦せんべい

CV：廣田行生

エビスダイの魚人。実在するエビスダイは真っ赤な色をした魚であるが、ハックの肌の色はそれとは異なり、くすんだ麦藁色のような色をしている。耳の先が尖っており、目の下の隈の部分にはエラのような模様がある。ウェーブのかかった薄い青色の髪をしており、真ん中にはモヒカンのようにヒレが走っている。武人肌であり、正々堂々と戦う好む。戦闘時は道着に身を包み、いかにも武人といった雰囲気をしている。

ハックの能力

魚人空手（ぎょじんからて）

水中でも陸上と変わらぬ威力を発揮する武術であり、技によっては水中のほうが威力が増す。作中では、ジンベエなど強力な使い手が登場している。ジンベエによると魚人空手の真髄は、「辺り一面の水の制圧」であり、発生させた衝撃波で、空気中から体内の水に衝撃を与えて相手にダメージを与えることこそが、魚人空手の強みであるとのこと。ハックがその領域に至っているかは不明。

また”魚人”とついているが、人間も体得可能な武術であり、革命軍のサボやコアラも使うことができる。

魚人柔術（ぎょじんじゅうじゅつ）

海水を捉え、形を変えることで移動や攻撃に使用する技。作中ではジンベエなどが使用しているが、ハックが作中で使用している場面はない。

ハックの必殺技

四千枚瓦正拳（よんせんまいがわらせいけん）

シンプルな正拳突き。ドレスローザのコリーダコロシアムで開催された武闘大会の予選で使用した技。

魚人空手の正拳突きには段階がいくつもあり、「○○枚瓦正拳」と名がついている。『ONE PIECE』で最初に登場した魚人空手の使い手であるアーロン一味のクロオビは、自身の究極の技を「千枚瓦正拳」としていたが、魚人空手の使い手の中でも強者であるジンベエは、「五千枚瓦正拳」を使用してる。

ハックの来歴・活躍

ロビンの回想で登場

ハック自身の初登場は、ドレスローザ編であるが、実はハックは新世界編の2年前から既に麦わらの一味と関わりを持っていた。

偉大なる航路（グランドライン）のちょうど真ん中に位置するシャボンディ諸島で、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味は、当時王下七武海の地位にあった悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力者であるバーソロミュー・くまによって世界各地に飛ばされてしまった。そして2年の間、各々修行を積むことになる。麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンは、その2年間をハックが所属する革命軍と共に過ごした。革命軍の兵士であるコアラや、参謀総長のサボは、ロビンに新たな技を伝授しようとする。それを見てハックは、「押し付けるな……ロビンは関節技で充分強い」とコアラとサボの行動に一人呆れていた。しかし結局この後ロビンはコアラやハックから魚人空手を教わったようで、ワノ国編では四皇・百獣のカイドウ率いる百獣海賊団の幹部ブラックマリア相手に、魚人空手を使用する場面が見られた。

ドレスローザ編

ルフィ率いる麦わらの一味は、パンクハザードという島でマッドサイエンティストのシーザー・クラウンを捕らえ、ドレスローザという国にやってきた。そこでルフィはコリーダコロシアムで行われる武闘大会の商品として、亡き義兄ポートガス・D・エースが生前その身に宿していた悪魔の実「メラメラの実」が優勝商品として提示されていることを知る。大事な兄の形見とも言える悪魔の実をどこの誰かもわからない者に渡したくないルフィは、白いヒゲをつけて老人に変装し、ルーシーという偽名を使って出場した。その頃、ハックはサボやコアラと共にドレスローザの内情を探るべく、同国にやってきていた。そしてハックはルフィが出場する武闘大会に出場することになる。

武闘大会では参加者を4組みに分けた予選が行われた。ハックはBブロックにあてがわれ、コロシアムでのバトルロワイヤルで強さを見せつけた。しかし悪魔の実「バリバリの実」の能力者・バルトロメオに攻撃をした際、バルトロメオのバリアの硬度が高すぎて、利き腕を負傷してしまう。そしてその後、プロデンス王国国王のエリザベロー2世の「キング・パンチ」に巻き込まれてダウン。予選で敗退するという結果に終わった。その後、負傷者の治療と称して医務室に連れて行かれる。しかしそこからハックは、武闘大会の敗者を閉じ込める地下室へと落とされてしまう。ハックは地下室からコアラに連絡を取った。そしてその後、ドレスローザを支配している王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドフラミンゴ海賊団の幹部・悪魔の実「ホビホビの実」の能力者シュガーによって、おもちゃ（ホビー）に変えられてしまった。

おもちゃになって自由がきかなくなったハックは、麦わらの一味の狙撃手・ウソップがシュガーを戦闘不能にしたことで、シュガーの能力が解け、おもちゃから元の姿に戻ることができた。その頃ドレスローザは、おもちゃにされていたたくさんの人々が元の姿に戻ったことで大混乱をしていた。ドフラミンゴは、ドレスローザの町に住む人全てを消すために、悪魔の実「イトイトの実」の能力を使った大技「鳥カゴ」を発動する。ハックは、その場にいた海賊達に協力し、ドレスローザの町を救うために奔走した。サボやコアラとも連絡を取り、当初の目的だったドレスローザの「闇」を暴くことにも成功。怪我を治療して回復した後、サボやコアラと共にドレスローザを後にした。

ハックの関連人物・キャラクター

サボ

CV：古谷徹、竹内順子（幼少期）

『ONE PIECE（ワンピース）』の主人公モンキー・D・ルフィの義兄。幼い頃に海へ出た時の事故で、死んだものとされていたが、記憶をなくして生きていたことがドレスローザ編で判明した。革命軍の参謀総長で、No.2の実力者である。懸賞金は6億200万ベリー。ドレスローザで手に入れた悪魔の実「メラメラの実」を食べて能力者になった。世界会議後は、「炎帝」という異名で世界に広く知られるようになる。

ハックとは共に打倒・世界政府を掲げる同志。コアラとハックと共にドレスローザの内情を探り、「闇」を暴くために同国を訪れた。そこでルフィと再会。ルフィに助力し、任務も達成する。