大岡紅葉（名探偵コナン）とは【徹底解説・考察まとめ】

大岡紅葉の概要

大岡紅葉（おおおかもみじ）とは『名探偵コナン』シリーズの登場キャラクター。
京都に住む泉心（せんしん）高校2年生で、百人一首の競技かるたで高校生チャンピオンとして名を馳せている。
初登場したのは原作91巻・アニメでは874話だったが、1コマのみ描かれただけだった。
翌年に公開された劇場版第21作『名探偵コナン から紅の恋歌（ラブレター）』で物語のキーパーソンであるメインキャストとして登場した。
幼い頃に出会ったことのある西の高校生探偵服部平次（はっとりへいじ）を「未来の旦那さん」と言い、勝手に好意を寄せている。
はっきりとした物言いだが、おしとやかな雰囲気で丁寧な言葉使いの京都弁を使い、育ちの良さがうかがえる。
スタイルが良いので、平次や江戸川コナン（えどがわこなん）、同級生の沖田総司（おきたそうし）からは巨乳の美少女と言われている。
見た目はゆるくウェーブのかかった栗色の茶髪で、ショートカットヘア。
ギャルのような派手めのネイルが特徴。

大岡紅葉のプロフィール・人物像

性別：女
年齢：17歳
職業：女子高生（京都・泉心高校2年生）
家業：大岡コンツェルン
家族：両親詳細不明、執事・伊織無我（いおりむが）
CV：ゆきのさつき

家族や家柄について詳しくは明かされていないが、常に車で送り迎えされ、豪華なリムジンに乗っていたり、執事の伊織に身の回りの世話を含め護衛されている。
恋のライバルである遠山和葉（とうやまかずは）を平次に近寄らせないための時間稼ぎとして何十軒もお店を貸し切りにできる財力がある。
このことから大岡家は京都でもトップクラスの財力を持つ家柄なのではないかと言われている。

大岡紅葉の来歴・活躍

劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌（ラブレター）』

百人一首の競技かるた大会の会見を行う予定の京都にあるテレビ局、「日売（にちうり）テレビ」で爆破事件が起こる。
その場で事件に巻き込まれ、競技かるた大会に出場するはずだった、かるた部部長の枚本未来子（ひらもとみきこ）が怪我をしてしまう。
そのため、未来子と同じ学校でかるた部の人数合わせの幽霊部員だった遠山和葉（とおやまかずは）が代わりに大会に出場することになった。
競技かるた大会の未来のクイーンと呼ばれ、実力を持ち合わせている紅葉と和葉が決勝戦で対決する。
紅葉は幼少期にかるた大会に出場した際、飛び入り参加した服部平次（はっとりへいじ）に負けてしまい大泣きする。
その時に平次から「泣くなや！今度会ったときは、嫁にとったるさかい！」と言われたと思い込み、それがきかっけで恋に落ちる。
紅葉はこの劇場版の中心人物でもあり、劇場版のあとに発売された単行本で何度も登場するキャラクターとなった。

第91巻FILE3「悲しき鵺伝説」

平次と和葉は徳川家の埋蔵金を探してほしいと依頼を受けて主人公の江戸川コナン（えどがわこなん）と幼なじみの毛利蘭（もうりらん）と一緒に静岡県の宿へ向かった。
その宿で起きた殺人事件を解決した平次の記事がネットにあがり、それを見た紅葉が「へぇー…活躍してはりますなぁ…ウチの未来の…旦那さん♡」と話すシーンが描かれる。
これがコミックスの初登場である。
翌年に控えた劇場版の『名探偵コナン から紅の恋歌』に合わせての初登場と思われる。

第93巻FILE1「待ち合わせは喫茶ポアロで」

平次と和葉はイルミネーション見物をするために東京のコナンが居候する毛利（もうり）探偵事務所へ遊びに来た。
その探偵事務所の下にある喫茶店ポアロで、コナンと平次は、和葉と蘭が支度ができるのを待っていると、突然店内が停電する。
再び明かりがつくと、客の一人が刺身包丁で背中を刺されており、殺人未遂事件が起こってしまった。
ポアロに居た客のうちの一人は「和田進一（わだしんいち）」と名乗り、ここで起こった事件のヒントになるような知識を教えてくれた。
そのヒントのお陰で事件は解決し、その後和田はいつのまにか消えていた。
実は和田は紅葉の側近である伊織無我（いおりむが）であり、事件発生時に電話していた紅葉が電話越しで聞いた音を推理し、ヒントとして伝えていた。
ただのお嬢様というだけではなく紅葉には多少の推理力があることが描かれている。
紅葉は、平次が自分の婿にふさわしい人間かどうかを伊織に判断してもらうために平次のそばへ行くように指示していたのだった。
紅葉が「ほんで？どないですん？平次くん…。貴方の目ェからみて…」と伊織に聞くと、伊織は「顔立ちも性格も推理力も…申し分ありません…」と平次について報告した。

第93巻FILE9「今日こそ決着を」～第94巻FILE1「ちょー待て」

平次が出場する全国剣道大会へ応援に行くことになったコナンと蘭と和葉。
その会場では紅葉の在籍する泉心高校の剣道部も出場しており、紅葉と同じクラスの沖田総司（おきたそうし）もエントリーされていた。
紅葉は平次にバレないように裏で応援しており、優勝した際には勝手に帝都（ていと）ホテルの最上階でパーティーをする予定を組んでいた。
その企画は平次にはサプライズの予定で、伊織が会場に潜入して対戦相手などの調査をして紅葉に報告していた。
会場では殺人事件が起き、決勝戦までに解決すると意気込んでいたが結局間に合わず、決勝戦が不戦勝で決着がついてしまい負けてしまった。
結果を見た紅葉は「ほんなら、撤収しましょか」と伊織を連れて会場を出ようとした。
伊織から「服部様に会って行かれないのですか？」と聞かれ「未来の旦那さんとは…もっとええ舞台でお会いしたいから…」と返事をしていた。

第98巻FILE3「紅葉の挑戦状」

とんでもなく豪華なリムジンに乗った紅葉。
平次が口約束をしたときのセリフ、「何でも言う事聞いたるわ！」と言った答えを録音した音源を再生しているシーンから始まる。
タイトルの通り、紅葉がメインで登場する回である。
紅葉は一度会ったことがある高校生探偵工藤新一（くどうしんいち）に解いてほしい暗号があるということで、新一の幼なじみである蘭へメールを送る。
紅葉からのメールは「聞くところによると工藤新一君は有名な高校生探偵。本当は彼に直接メールしたかったのですが連絡先がわからず…アドレスを交換した貴方にメールを差し上げた次第です…」と丁寧な言葉で送られ、蘭と紅葉がアドレスを交換していたことが発覚した。
紅葉は平次にも同じ暗号を伝え、あえて新一と平次の暗号を解く推理対決を仕掛け、平次が負けた場合は紅葉の言う事を何でも聞くという約束をしたのであった。
新一は事件に巻き込まれて現状コナンの姿なので、新一の代わりにコナンが「新一と電話がつながっているから推理を代弁する」と言って誤魔化しながら暗号対決に臨む。
この暗号はとある資産家の家政婦だった女性が亡くなる間際に4人の息子に送ったもの。
生前、資産家からお宝をもらったミステリー好きの女性が4人の息子たちに譲りたいという気持ちで、暗号を通して全員協力し、お宝にたどり着けるように作ったとのこと。
しかし4人の息子が暗号を送りあったあと長男と音信不通になってしまい、なにか事件に巻き込まれたのではないかと残りの兄弟から資産家へ問い合わせが来た。
その資産家と縁のある大岡家が暗号の解読を依頼されたため、紅葉は平次と新一へ解いてもらうよう話を持ちかけたのであった。
暗号を解き、紅葉と一緒に目的地に向かうコナン、平次、蘭、和葉、執事である伊織だったが、解いた先の倉庫に4兄弟も揃っており、そこで音信普通だった長男が遺体で見つかる。
暗号解き勝負だったはずが殺人事件の推理勝負へと変わり、どうにかして新一が勝利し、平次が自分のお願いを聞いてくれるように仕向けたい紅葉は、コナン側へ加勢する。
結果として推理勝負は気を利かせたコナンが平次に花を持たせる形となり、勝負は平次の勝利。
紅葉は平次にお願いを聞いてもらうことはできなかった。
さらに推理が終わった平次が急いで和葉をフォトスポットまで連れていって告白しようとした。
しかし紅葉はそれを阻止するため、伊織を使ってしれっと和葉を呼び、紅葉と蘭と和葉の女子3人でフォトスポットの記念撮影をしたのであった。

第102巻FILE8「甘い罠」

コナンが居候している探偵事務所を営む毛利小五郎（もうりこごろう）と、平次をモデルにダブル主演にした舞台を制作することが決まったと舞台スタッフから連絡がくる。
その舞台の打ち合わせをするため京都に向かったコナン、と小五郎と蘭。
打ち合わせ中、和葉と平次を離れさせたい紅葉は、蘭と和葉を紅葉が貸し切りにした何軒ものお店で京都中のお店を巡るように手配し、伊織の車に乗って移動している。
平次と小五郎とコナンは舞台スタッフとの打ち合わせを行い、その間舞台のスポンサーによる気遣いで蘭と和葉は送迎の車付きで京都のおいしいお店を巡っていた。
舞台の台本には、平次をモデルにした平一（へいいち）というキャラクターに京都に住む許嫁がいる設定になっており、平次がそれを見て文句を言おうとすると紅葉が登場。
舞台のスポンサーというのは大岡コンツェルンで、「出資する代わりにうちの孫娘（=紅葉）を模した登場人物を舞台に立たしてくれ」という交換条件があったことが発覚した。
その後打ち合わせ中に演出家が密室で毒殺される事件が起きる。
殺害現場にあった、たくさんの棒付きキャンディの中で1つだけ落ちたときに音もせず高く弾んだことに紅葉が気づき、そのことを平次とコナンに話したことがきっかけでふたりがひらめき、事件は解決した。

大岡紅葉の関連人物・キャラクター