サイコろまんちか(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイコろまんちか』とは、小出もと貴(こいで もとき)による心理学と高校生の日常を掛け合わせた日本のギャグ漫画。『月刊少年ライバル』で2014年から連載された。
主人公の伊東は幼馴染の阿部に片思いをする女子高校生。心理学に魅せられ、「心理学研究部」を立ち上げようと決意する。部活として認められるには、部員を5人集めなければならない。そこで伊東は心理学を用いて、落ちこぼれから不良まで、様々な生徒と出会い勧誘していく。高校生たちのドタバタ日常と、明日から使える心理学が詰まった物語。

伊東と交換した消しゴムを大切にしてしまう阿部

保有効果とは、人は一度でも所有者になるとその所有物に対し愛着が湧き、値段以上の価値を見出すようになる心理のこと。

本編では伊東からもらった消しゴムをクラスメイトから「金出すからくれよ」と言われても阿部が断ったことから、阿部が「伊東からもらった単なる消しゴムを大切にするなんて、俺はもしかして伊藤のことが好きなのか?」と不安を覚えたことから登場している。
この保有効果を知ったことで、阿部は「単純にもらったものだから大切に思っただけで伊東のことは好きじゃない」としている。

単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか)

単純接触効果とは、何度も繰り返し出会うというだけでその人への好感度が上がっていくという心理のこと。
人以外にも物や音、匂いにも起こる。そのため、何度も偶然に耳にした曲を好きになることもある。

リフレーミング効果

リフレーミング効果とは、固定された状況の捉え方を変えてみること。
例えば「今年も何もしないままにもう10月かぁ」という考えを、「まだ何か出来る時間はあと2ヶ月もある」という考えに変えるようなもの。

ブロークン・ウィンドウ理論

割れ窓理論とも呼ばれる心理学の一つ

ブロークン・ウィンドウ理論とは、ある町のたった一軒の窓が一枚割れているだけで、その町の犯罪率は上がるというもの。
その理由として諸説あるが、「綺麗な場所で人はポイ捨ては出来ないが、ゴミで溢れかえっている道ならポイ捨てをしてしまう」というように、人は環境が悪いと悪い方向に流されやすい生き物という説もある。
また、逆を言えば窓を修理すれば犯罪率は下がるというデータもある。

学校関係

心理学研究部(しんりがくけんきゅうぶ)

心理学研究部のビラ

伊東が新設した部活。メンバーは、阿部、江崎、宇堂、千条からなっている。
部活のロゴマークは主観的輪郭を用いている。

オカルト研究部(オカルトけんきゅうぶ)

オカルト研究部の入り口

心理学研究部は正式な部活でないために、部室が用意されていなかった。そのため、毎日屋上で心理学を学んでいたがある時、オカルト研究部から「屋上に幽霊が出る」という噂を聞く。
それを聞いた伊東は心理学を用いながら、「幽霊などは人の思い込みだ」とオカルト研究部に反論。さらに伊東は「オカルト研究部には留年を10回した幽霊が出る」という嘘の噂まで流した。

演劇部(えんげきぶ)

個性的なメンバーが集まる演劇部

文化祭に向けて心理学研究部は部員を5人集め、展示する作品も作成したが教頭から「どうせ部員が集まらないだろう」と思われていたために、心理学研究部の展示スペースがほぼ同時期に設立された演劇部に譲られた。伊東はスペースを譲ってもらおうと、演劇部へ直談判しに行く。
演劇部は女滝を筆頭に2人の部員が存在しており、部員全員が演劇に全力を注いでいた。心理学よりも演劇の方が大衆に望まれていると、当初はスペースを譲らなかったが「来年の演劇部に千条が協力する」という約束のもと、スペースを譲ってもらった。

その他

ゴールデンバインド

金縛のボーカルと江崎のコラージュを持つ江崎の母

江崎と己斐がハマっているバンド。通称「金縛(きんばく)」。メンバーに瓶美酒(びんびしゅ)やキャム様が存在している。

奇蟲カードゲーム(きちゅうカードゲーム)

5lhiro
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