東京事変(Tokyo Incidents)の徹底解説まとめ

東京事変(とうきょうじへん)とは、シンガーソングライター椎名林檎を中心に2003年に結成された日本のロックバンドである。2012年2月29日の武道館公演を最後に一度活動を終了したが、2020年より活動を再開した。ポップス、ロック、ジャズ、ファンクなどあらゆる音楽ジャンルを網羅し変幻自在に活動している。圧倒的な演奏力と徹底的に作り込まれたコンセプトが話題となり、多くの音楽ファンを魅了し続けている。2020年にはNHK『紅白歌合戦』に初出場を果たした。

東京事変の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

バンド名の由来はメンバーのスター性

現メンバーとOBメンバー合同フォト

椎名林檎のツアー「雙六エクスタシー」のバックバンドとして椎名が招集をかけたバンドであったが、集結したメンバー全員が、天才的な音楽センスと演奏技術を持つスーパーミュージシャンであった。それに対し椎名が「こんなにすごいメンバーが集結してバンドを組むなんて、事件だ」と考えたことからバンド名「東京事変」が考案された。

伊澤一葉が「群青日和」でギターを演奏する理由は、H是都Mへのリスペクトのため

東京事変のライブ中にギターを弾く伊澤一葉

原曲はギター、ベース、ドラム、キーボード、そして椎名のギターボーカルで編成されている「群青日和」。しかし、メンバーチェンジ後のライブでは、キーボーディストの伊澤がギターに持ち替えて、ギター3本とベース、ドラムの編成で演奏するパターンを採用している。
なぜ伊澤が「群青日和」をキーボードで演奏しないのか。その答えは伊澤本人がYoutubeで放送された『東京事変の花金 ナイト-ビヨンド-』の生放送回の中で語っていた。「群青日和」を作曲した、当時のキーボーディストH是都M(以下ヒイズミ)に敬意を込めて、自分が演奏をするときはあえてキーボーディストの席を空けギターに専念することにしたとのこと。
ちなみに伊澤とヒイズミは、過去に短い間ではあったがバンドを組んで活動をしたことがある程親しい仲である。ヒイズミが椎名に伊澤を紹介したことがきっかけとなり、伊澤はヒイズミの後任として東京事変に加入することとなる。

2020年に予定されていた東京事変の二度目の解散

『ニュース』リリース時プロモーションフォト

2020年に再結成を果たした東京事変であったが、その当時椎名は1年間限定の再結成を想定しており、2020年いっぱいで再度解散するつもりでいたことを、伊澤が『東京事変の花金 ナイト-ビヨンド-』の生放送回内で語っていた。
伊澤はまだまだ東京事変での活動を続けたいという気持ちから「赤の同盟」等の楽曲を書き下ろし、「東京事変にはまだまだやれることがある」という気持ちで椎名に聴かせた。それに対し椎名は考えを改め、引き続き東京事変を存続させること決意したという。東京事変の再解散を阻止したのは、間違いなく伊澤一葉であった。

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