井上小百合(乃木坂46)の名言・迷言・発言まとめ

井上小百合は日本のアイドルグループ「乃木坂46」の第1期メンバー。生まれた時に、庭の片隅に小さな百合の花が咲いていたことから「小百合」と名付けられる。兄たちの影響から戦隊ヒーローシリーズの大ファンとなり、井上本人も『動物戦隊ジュウオウジャー』という戦隊ヒーロー物に出演している。2020年4月27日に卒業。卒業後は女優として活躍。本記事ではそんな井上小百合のテレビや雑誌のインタビュー等での発言を集めている。

「自分を見せる仕事と自分を消す仕事でやり方が変わってきます」

気持ち的にはいっしょですが、やっぱり見せ方が変わってきます。アイドルだったら自分をどれだけ可愛く見せられるか、ファンの方を楽しませられるか、などエンターテイメントとして考えるんですけど、お芝居はその役をどうやって見せようか、この物語をどうやって楽しんでもらおうかと、どちらかと言うと自分を消す方に専念します。なので自分を見せる仕事と自分を消す仕事でやり方が変わってきます。
(2018年5月5日『モデルプレス』)

「アイドルの井上小百合と、女優の井上小百合は、なにか違いますか?」という問いに対する回答。井上は元々お芝居がしたくて芸能界に入ってきたという。その分、アイドルというものをある程度突き放して見つめることが出来ていたのかもしれない。

「最後まで私がどこに出ていたかわからなかったって」

自分のファンだからっていうのもあるとは思っているんですけど、やっぱり褒めていただくことが多いです。今までお芝居に興味なかった方が私を通して舞台を見に行きました、と言っているのはすごく嬉しいですし、その中にはそこからお芝居が好きになって、私が出ていない作品も見に行くようになった、なんて方もいます。それは自分がやる意味をすごく感じられるので、もっと頑張ろうと励みになります。あと気づかれないことも多いです(苦笑い)。アイドルのときの井上小百合と、芝居をしているときの自分が違いすぎるみたいで、最後まで私がどこに出ていたかわからなかったって(笑)。結構ずっと出ていた舞台だったので悲しかったんですけど、それだけ役に入れていたのかなとも思って、結果的には喜んだんですけど(笑)。
(2018年5月5日『モデルプレス』)

「ファンの方は握手会などで“女優・井上小百合”についてどんな言葉をかけてくれますか?」という問いに対する回答。「気づかれないことも多いです」「最後まで私がどこに出ていたかわからなかったって」というのは、ある意味最高の誉め言葉だろう。

乃木坂46について

「自分の存在価値がわかんなくて」

マイクも持たせてもらえなかった事。アンダーは後ろでバックダンサーとして踊るんですよ。笑顔でこうただひたすら踊るんですけど。何か何のためにアイドルになったんだろうなって。乃木坂の中で必要な存在になりたいんですよ。自分の存在価値がわかんなくて、なんで私ここにいるんだろうって。アンダーを経験してからいろんなことが分かって。アイドルとしての基礎の部分もちゃんと見せたいですし。
自分はやっぱ上を目指してなんかそれが乃木坂にいる意味っていうか。何もやりたいことがないのにここにいても意味ないじゃないですか。
センターですね。せっかくアイドルになったんだから。一生懸命応援してくれる人がいるから、一生懸命頑張らなきゃいけないなって思えて。だからファン孝行がしたいですね。
(2015年8月15日:広島サンプラザホール)

2015年8月5日~8月31日まで開催された「乃木坂46 真夏の全国ツアー2015」では、開演前に各メンバーをフューチャーしたオープニング映像が流された。2015年8月15日、広島サンプラザホールにおいては、井上小百合をフューチャー。
アンダーや、乃木坂46を離れての舞台出演を経験していた時期なのだが、まだ井上自身に迷いや戸惑いがあることが伺えるし、それらは「自分の存在価値がわかんなくて」という言葉に集約されているように感じられる。

「今まで見えてなかった世界が見られたのが大きかったです」

私は15枚目でアンダーだった期間はすごく落ち込みもしたんですけど、グループを客観的に見ることができたんです。アンダーとして代役で選抜のパフォーマンスに入る機会が多かったんですけど、福神やフロントメンバーの代わりに入ることで、今まで見えてなかった世界が見られたのが大きかったですね。選抜に入っても後ろで踊ることの方が圧倒的に多かったので、フロントで踊らせてもらうことによって「乃木坂46というグループを今の世間の方々はこう見てるんだ」ということがすごく見えてきて。代役じゃなくて自分の力でこの場所に立ちたいとあらためて思ったし、いろんな面で勉強になりました。
(2017年1月6日『リアルサウンド』)

僭越な言い方になるけれど、井上は明らかに成長し、良き方向に進んでいることが伺える。井上の成長は「選抜について」での遷移を辿ればより鮮明に見えてくる。最早ここには「自分の存在価値がわからない」井上は存在しない。

「いろんなジャンルで活躍できるメンバーが乃木坂にはたくさんいて」

乃木坂46の認知度が上がってきて、「このグループいいね」って思ってもらえている時期はいいですけど、グループの中身がスカスカだったら飽きられていく一方だと思うんです。そうならないように、メンバー個人がいろんなステージに出ていった時にどれだけタレントとしてちゃんと認めてもらうかというのが、今すごく必要とされてきてるなとは実感しています。モデルさんなどの活動をしているメンバーもたくさんいますけど、それだけじゃなくもっといろんなジャンルで活躍できるメンバーが乃木坂にはたくさんいて。
(2017年1月6日『リアルサウンド』)

「自分の存在価値がわからなくて」というのはあくまでも井上個人の閉鎖された状況での思考である。上の発言のように自身が所属している乃木坂46というグループを冷静に見つめ、俯瞰できる姿勢というのは、井上自身の大きな成長を物語っているように思われる。

「どうすれば乃木坂46がずっと見続けてもらえるのか」

乃木坂46を立ち上げた最初の頃はどういうグループになるのかも真っ白で、まっすぐ活動をしていれば誰かが見てくれるだろう、評価してくれるだろうという気持ちでした。けれど、今はもうたくさんの人に見てもらっている中で、ではこの人たちがどうやったら私たちを好きになってくれるのか、どうやったら楽しんでもらえるのかということについて考え始めていて。そういうことを考えると、自分たちの中身のなさがすごく浮き出てくるんです。中身がないと、すぐに見てもらえなくなってしまう気がします。だからグループが7年目を迎えて、今さら私はダンスレッスンやボイトレをめちゃめちゃやっていて。どうすれば乃木坂46がずっと見続けてもらえるのか一人一人が考えて、力をつけていかなきゃいけない時期なのかなと思います。
(2018年4月25日『リアルサウンド』)

以前は「どうすれば私を見てもらえるのか」というようは発言が多かった井上だが、ここでは「どうすれば乃木坂46がずっと見続けてもらえるのか」に変わってきている。井上自身、乃木坂46での存在価値を見出しただけでなく、自身が芸能界という世界で頑張って行けるだけの自信と覚悟が出来ているように伺える。それは舞台という世界になるのだけれど。

「アイドルがどう思われてるかは知らないけど、乃木坂46を馬鹿にしないでほしい」

私は最初、役者をやりたかったんですけどオーディションに受からなくて、その後乃木坂46に入ったんです。今は乃木坂にいるからお芝居の仕事が来てるって思ってるんですけど、たしかにアイドルだからこそ舐められることも多かったりして。「アイドルでしょ、お芝居どうせ下手なんでしょ」みたいなスタンスで最初は見られるんですよ。それがすごい悔しくて。そのときに、「アイドルがどう思われてるかは知らないけど、乃木坂46を馬鹿にしないでほしい」とすごく思っちゃって。だから、乃木坂の評判を上げたいと思いながら、毎回いろいろな現場に行ってるんです。そのうちに、関わった方々が「乃木坂はすごいグループだ、本物だね」って言ってくれるようになって、共演者の間の口コミで乃木坂が広まってきているので、それが嬉しいですね。
(2018年11月10日『リアルサウンド』)

井上は元々役者志望であり、乱暴な言い方をすればその足掛かりの為にアイドル・グループに参加したともいえる。そのアイドル・グループの中で自身の立場にもがき苦しみながら、少しずつ成長していき、乃木坂46外としての舞台の仕事も増えてきている。井上が凄いのは、そこで自分の志望が叶ったことを喜ぶだけでなく、まず第一に乃木坂46のことを真剣に考えられるところだろう。

「たぶん、また会うだろうなって思っちゃう」

もうね、メンバーに出会えたということが私の一生の宝物だからね。なんか別に卒業は怖くないんだよね。たぶん、また会うだろうなって思っちゃう。
(2020年3月18日『乃木坂46のオールナイトニッポン』)

上の発言はニッポン放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』のメインパーソナリティでもあり、乃木坂46のメンバーでもある新内眞衣とのラジオ番組での発言。井上は既に卒業を発表していた時期である。「たぶん、また会うだろうなって思っちゃう」という発言には、乃木坂46を卒業しても繋がりは決して切れないという確固たる自信があるからだろう。それだけ他のメンバーとは強い絆で結ばれていたということが伺える。

楽曲について

「『走れ!Bicycle』について:こういうタイプの曲をやること自体が挑戦だった」

こういうタイプの曲をやること自体が挑戦だったので、初めてお客さんに披露するときはすごく緊張しました。実は「ぐるぐるカーテン」も「おいでシャンプー」も初披露は乃木坂ファンの前じゃなかったんです。
(2012年8月6日『音楽ナタリー』)

「こういうタイプ」がどういったタイプなのか、このインタビューの中で井上自身からは語られていないが、同席した斉藤優里によると「『走れ!Bicycle』はオープニングから一気に盛り上がる曲で、踊っても歌ってもとにかく楽しいんです」ということになる。またインタビュアーからも「『ぐるぐるカーテン』や『おいでシャンプー』よりもアクティブな印象があります。今まで以上にライブ感があって、観ていてすごく新鮮だと思いました」という発言があった。3枚目のシングルにして前2作よりもよりアクティヴで大いに盛り上がれるタイプの曲が『走れ!Bicycle』なのだろう。ちなみに『ぐるぐるカーテン』の初披露は2012年1月19日、東京ドームシティホールで行なわれた「AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2012」の初日において、『おいでシャンプー』の初披露は2012年4月9日に放送された『乃木坂って、どこ?』第27回放送「大橋アナからイロハを学べ! 乃木坂46アナウンサー力チェック」においてであった。

「『シンクロニシティ』について:全員で一緒に作品を作るっていう感覚が生まれたのがこのシングルかなと思っていて」

18枚目シングル『逃げ水』では、表題曲で与田(祐希)ちゃんと桃ちゃん(大園桃子)が二人でセンターをやっていて、みんながそれを支える感じだったんですけど、今回は3期生全体が合流して、全員で一緒に作品を作るっていう感覚が生まれたのがこのシングルかなと思っていて。MV撮影の時に、1期生、2期生、3期生全員がちゃんと同じ方向を見ているなって感じたんです。撮影の合間にみんなでモニターを見て確認している時に、「良いグループだなあ」ってちょっと思ったりして。ダンスとか表面的な部分もシンクロしていると思うんですけど、MVを見るとそれ以上に何か内面的なもののシンクロを私は感じて、「乃木坂っていいなあ」と思って。この曲を通して、その良さを知ってもらえたらもっと嬉しいです。
(2018年4月25日『リアルサウンド』)

乃木坂46の20枚目シングル『シンクロニシティ』の表題曲選抜には寺田蘭世、久保史緒里、大園桃子、山下美月、与田祐希の5名が第3期生から選ばれている。また寺田以外の4名は十四福神のメンバーでもあった。前作の19枚目シングル『いつかできるから今日できる』には第3期生は1人も選ばれていなかったので、『シンクロニシティ』での第3期生の躍進が余計に強く感じられたのかもしれない。また、井上は『いつかできるから今日できる』で初めて十一福神に選ばれたのだが、本作『シンクロニシティ』では福神落ちしている。代わりに4名の第3期生が福神入りしているが、このインタビューではそのことに一切触れていない。あれほどに福神入りに拘っていた井上の大いなる成長はここでも垣間見ることが出来る。

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