岩元先輩ノ推薦(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『岩元先輩ノ推薦』とは、椎橋寛による伝奇ロマン漫画。2021年3月号から『ウルトラジャンプ』にて連載され、『ぬらりひょんの孫』を描いた椎橋の作品として注目を集めた。物語の舞台は、明治時代である1910年代の日本。陸軍直属・栖鳳中学に通う岩元胡堂が、軍の訓令により全国各地で起こる超常現象を調査し、軍事利用可能な異能者を学園に推薦し、仲間として共に敵国・英国の異能者たちとの対戦に臨む様子が描かれている。美しい絵柄と悲哀やゾッとする怖さがあるストーリーが魅力である。

鋼の強度を持つ茨を自在に操る能力者。茨は体内などから出ているのではなく土中から出現していることから、戦いの前などに球根のようなものを爆薬のように設置している可能性も高い。形状や性質から西洋魔術“マンドレイク”の亜種と推察される。
魔女軍団の1人。冷静に任務を優先する仕事人でプロ意識が高いが、仲間想いな一面も見られる。肩に鳥を乗せており、よく懐いているように見えるが、趣味なのか仕事のためのものなのかは不明である。

その他

天空橋 須磨子(てんくうばし すまこ)

全身の皮膚が蝋のように溶ける能力者。その能力を利用し、高温により自らの皮膚を溶かして固める”化粧”を施し姿かたちを自在に変えることが可能。
浅草六区、”宝石の女優”の二つ名を持つ大人気女優。自分の能力を自覚的に使用し、人の世を老獪に渡り歩いており、女優の鏡ともいえる人物である。その存在は広く知られ、彼女目当てに海外からも多くの観覧客が訪れることとなり、劇場と土地の発展に大きく寄与した。彼女の変顔写真集は絶大な人気を誇り入手困難となっている。女優の世界で成功しているという理由で、調査に来た岩元からも女優の道を勧められた。

飛沫原 建蔵(しぶきばら けんぞう)

傷をつけた生物に血液由来の黒い薔薇を咲かせる能力者。薔薇は血管に根を張っており生半可な方法では除去することは不可能である。また、薔薇には獰猛な棘があり、宿主が動く度体を傷付けさらにその数を増やす。死体であれば、値を深く張ることで操ることも可能である。
人斬りの父のもとに生まれ、生まれた時からある顔面の黒い薔薇と父の数々の罪から周囲に疎まれ、さらに父母も早逝し身寄りのない流浪の身になる。境遇のためか、直情的で騙されやすく酒に溺れる癖がある。料亭「竜宮城」殺戮事件の重要参考人であったが、黒幕のウォーターガンに岩元をおびき寄せるための囮として利用されていただけだった。

城戸石英(しろと せきえい)

モノを複製する能力者。理想の石仏を彫るため、山奥にこもり石仏を彫り続けている。
魔女軍団に連れていかれそうになったところを岩元に救出されたが、おそらくイグニィがかけたと思われる幻惑にかかったままのため、学園に連れ帰った後も詳しい素性などは不明である。

『岩元先輩ノ推薦』の用語

陸軍栖鳳中学校

地図に記載されていない陸軍軍用島にある学園で、在校生や教師の推薦がある者のみが入学を認められる。
推薦される基準は言及されていないが、隔離施設の生徒のように能力を有している者や前線部隊のように体格に優れている者などが推薦されることが多い。

第一分隊(通称:前線部隊)

体力に優れた肉体派エリートが集められた部隊。学園でも日々厳しい鍛錬を行っている。

第二分隊(通称:研究棟)

後方支援・研究向きの頭脳派エリートが集められた部隊。知的好奇心が強い生徒が多く、未知なものに対しても寛容なため、隔離施設の生徒に対しても友好的である。むしろ、研究対象として興味津々なようだ。

第三分隊(通称:隔離施設)

岩元から推薦された能力者が集まる部隊。しかし、軍部からは利用価値不明とされており、中には隔離施設の存在自体を疎んでいる者もいる。

能力・能力者

自らの体から何かを生成する体質や、ある特定の物質を操ることができる力、またそれを持った人物を指す。

花葬の彼岸花

静馬の花を焼く時や、飛沫原の薔薇を焼くときに使用した岩元の能力。能力由来のモノを広範囲にわたり焼き尽くす。

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