EVE rebirth terror(イヴ・リバーステラー)のネタバレ解説・考察まとめ

『EVE rebirth terror』とは、シリーズ1作目となる『EVE burst error』のリマスター版である『EVE burst errorR』を制作したEl Diaが開発したゲーム作品。従来作品と同様、主人公である天城小次郎と法条まりなの二人を入れ替えながらゲームを進めていくマルチサイトシステム。舞台は『EVE burst error』の1年後、小次郎とまりなはそれぞれ別の事件を追いかけながら奔走するが、やがて一つの結末に結び付くことになる。

日本政府直属の諜報機関。通称「内調」。厳しい訓練を受けたエリートのみが所属できる。取り扱う案件も政治や企業犯罪、対テロリスト活動など多岐に渡り、対凶悪犯罪のスペシャリストとして捜査に関わる為、銃の携帯も許可されている。シリーズでは法条まりな、甲野三郎、桐野杏子が所属している。実際にも存在する組織であるが、ゲーム内ではオリジナル要素が加えられアレンジされている。

ピリオド

エール総合病院副委員長の息子であり医学部生の青山たけるを中心に結成されたサークル。安楽死・尊厳死を週末医療の正しい在り方とし、集団自殺サークルとしても活動していた。
サークルのメンバーには橘桜花や深浦麻世、海原鉄子がおり、安楽死のために使用する「苦痛なく死を迎えられる薬」の研究を行っていた。

プリンセスホテル

セントラルアベニューにある高級ホテルで、地下にはショットバーも完備されている。
今作ではリヴァール・リビングストンや小次郎、橘花の宿泊や、ヴィーネとリバーの会合に使われたり、小次郎やシルディ、リバーやまりながバーを利用したりしている。

ロイズ

プリシア女王誕生後、反王権派であったエルディア改革派の残党が集まって作られた組織。改革派の中でも旧情報部に在籍していたマフィアや暗殺者などが中心で、今作では元々ディーブの配下だったサラやシルディ、テラー舞台に所属していたジェス・カスターがロイズの一員。
エール外国人学校に隠されているとする「ストールマンの遺産」と、ナノマシン技術である「Lose ONE」を手に入れるために来日し、米国篤志家のリバーから武器や資金の提供を受けながら暗躍する。

専門用語

EVE

エルディア共和国の女王であるプリシアのDNAを使って作られたクローン人間、御堂真弥子のコードネーム。『EVE burst error』事件後はエール総合病院で美ノ神みやこの名前で保護されていた。彼女の脳にはエルディア前国王の記憶が埋め込まれている。

Nシステム

ガイギー社の研究員であるシャサ・ノバルティスが開発したナノマシン技術。ノバルティスシステムとも呼ばれている。
「Cプロジェクト」の基盤とされているシステムで、微細なナノマシンが体内に侵入することで精神や記憶に作用する。今作で深浦麻世は自分の精神障害を防ごうと、Nシステムについての研究を進めていた。
一方でジェス・カスターは「テラー」と名付けてナイフに塗布し、傷口から入った成分により恐怖で支配させるために使用していた。

Cプロジェクト

正式名称は「ネオ・セレブラル・プロジェクト(Neo Cerebral Project)」。「新しい頭脳の計画」という意味をもつ。
改革派に命を狙われて身の危険を感じていたエルディア前国王が、自信の記憶を人造人間の脳に移植し、それまでと全く別の姿になって改革派の手から逃れようとした計画。別の肉体を持った前国王が再び王位の座に就くことまでが計画に含まれており、桂木源三郎が発案し、ロス=御堂が中心となって活動していた。
『EVE burst error』で真弥子の肉体に二つの人格が埋め込まれたことで暴走し、前国王の記憶が消失したことで計画は失敗に終わる。

ストールマンの遺産

エール外国人学校の校長ストールマン=孔が残したとされている遺産。ストールマン=孔には公金横領などの疑惑がかけられており、『EVE burst error』では教育監視機構の氷室恭子がエール学校に潜入し、横領疑惑の調査を行っていた。しかし、事件の最中にストールマンが殺害されてしまい、捜査は打ち切りに。
今作では一時的にJESに復帰した氷室恭子は、美ノ神みなととして潜入していた法条まりなの目的はストールマンの遺産に関わることだとして再びエール学校の調査を開始する。
校長室の地下にある研究施設からドールマンの研究していたNシステムやLose ONE、Dシリーズなどの痕跡が発見され、ストールマンの遺産の真実を知る。

D計画

ドールマン=孔を中心人物とし、「Cプロジェクト」と並行して進められていた、元々はクローニング技術を利用して資金を調達することを目的とした計画。
しかしストールマン=孔に命を狙われていることに気付いたドールマンは、D計画によって既に作られていた5体のクローン体を利用して人格を移植したがそのうち2体は失敗、残り3体はそれぞれ別の女性として覚醒した。

Dシリーズ

「D計画」でドールマン=孔の手によって作られたクローン人間。肉体にはロイド首相クローン体が使われ、ドールマン=孔の記憶をナノマシン技術によって数値化して移植している。
D1:校長室地下の研究室に放置され、ミイラとなっていた死体。移植の際精神や臓器に障害をきたし、栄養失調のような症状を引き起こして亡くなった。
D2:公園で見つかった焼死体。移植の際に人格が消失し、D1と同じように衰弱して死亡。
D3:ヴィーネ・フラル。ドールマンの記憶を受け継ぎ、OIF社で橘公彦らと共にLose ONEの研究に携わる。
D4:深浦麻世。「μ101」の御堂真弥子と同様の記憶障害により、精神に異常をきたす。精神異常を防ぐために海原鉄子や橘桜花と共にピリオドに参加し、Nシステムの研究を行う。
D5:海原鉄子。肉体及び精神に異常をきたすことはなかったが、ドールマンの記憶はほとんど継承されなかった。エール総合病院に医師として勤務しながら、深浦麻世に協力しNシステムの研究に参加していた。肉体は30歳前後まで発達し、ロイド首相であるアクアの面影が残る。

テラー

殺しにナイフを使うという点以外は謎に包まれている殺し屋。
『EVE burst error』事件で、その実態は桂木源三郎が情報部に在籍していた頃に作った情報部実行部隊のコードネームということが判明する。
今作ではジェスが使っているナイフに塗布されているNシステムを用いた薬品のことを「テラー」と呼んでいる。

μ101

「μ101(ミュー101)」は人造クローン人間の「EVE」こと御堂麻弥子のコードネーム。肉体にはプリシア女王の体細胞が培養され、ドールマン=孔の手によって作られた。『EVE burst error』でロイド首相とエルディア前国王の記憶を移植された麻弥子は、前国王の記憶の覚醒による記憶障害のためにインシュリンに似せた薬品を投与し続けなければならなかった。最終的に暴走を止められなくなり、前国王の記憶は消滅。μ101も活動停止に陥る。
今作ではμ101をはじめ、「Dシリーズ」として作られたクローン人間についての謎が解き明かされる。μ101に起こった記憶障害や人格障害は「Dシリーズ」にも当てはまり、多重人格などの人格障害のほか、臓器を形成するアミノ酸に異常をきたすことで栄養失調を引き起こしてしまい、「D1」の死亡につながっていた。さらに「μ101」に起こった記憶障害は「D4」である深浦麻世にも起こっていた。
麻世は記憶障害を改善するために「D5」である海原鉄子と共にピリオドに参加し、Nシステムと呼ばれる薬品の開発に携わっていた。

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