オペラ座の怪人(2004年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『オペラ座の怪人』とは2004年にアメリカで公開された、ガストン・ルルー原作の小説『オペラ座の怪人』を映画化したミュージカル映画作品である。19世紀のパリ・オペラ座、その地下には醜い顔をした怪人が住んでいた。彼は若く美しいコーラスガールのクリスティーヌに恋をしており、彼女の音楽の才能を見初めて姿を見せずに音楽を教えていた。怪人の目論見通りに主役に抜擢されたクリスティーヌだったが、幼馴染のラウルと再会を果たし恋仲になってしまう。そこから嫉妬に狂った怪人の復讐劇が始まっていく。

回想から目覚めたラウルは、落札したばかりのサルのオルゴールを亡き妻クリスティーヌの墓前に供えた。しばらくの間物思いにふけっていると、ふと墓の横に一輪の赤いバラが供えられえていることに気づいた。
バラには黒いリボンで、クリスティーヌの婚約指輪が結び付けられていた。ラウルが辺りを見回しても、そこに人の姿はない。
赤いバラは今も色あせることはなく、クリスティーヌへの愛を物語っているのであった。

『オペラ座の怪人』の登場人物・キャラクター

主人公

オペラ座の怪人(演:ジェラルド・バトラー )

CV:高井治
生まれつき醜い顔をしており、誰からも愛されずに育った。ジプシーのサーカス団で「悪魔の落とし子」として見世物にされ虐待されていたが、そこを逃げ出しオペラ座の地下に住み着いた。実は作曲や建築、デザインと才能豊かな人物である。クリスティーヌが寄宿生としてオペラ座に住むようになって以来、クリスティーヌの美しい歌声を見初め、恋をしていた。そして姿を見せずに彼女に歌を教えた。オペラ座の支配人たちを脅迫したり大道具に仕掛けをするなどしてクリスティーヌを主役に押し上げることに成功するが、そこで彼女が幼馴染のラウルと再会し恋仲になってしまったため嫉妬心が爆発する。そこからクリスティーヌに対する異様な執着が暴力的な行為にエスカレートしていく。

クリスティーヌ・ダーエ(演:エミー・ロッサム )

CV:沼井みゆき
若く美しいオペラ座のコーラスガール。父はスウェーデンの名バイオリニストだったが7歳の時に他界し、それ以来オペラ座の寄宿生として生活している。天井から聞こえる声の主を「音楽の天使」であると信じ、歌のレッスンを受けていた。ある日の事故を機に『ハンニバル』の主役に抜擢され、一気にスターダムにのし上がった。オペラ座の新しい支援者であるラウル・シャニュイ子爵とは幼馴染で、主役デビュー後に再会しすぐに恋仲になる。怪人の存在を知ってからはラウルへの想いと、怪人に対する複雑な感情の間で苦悩する。

ラウル・シャニュイ(演:パトリック・ウィルソン)

CV:佐野正幸
クリスティーヌの幼馴染である若き子爵。オペラ座の新しい後援者となる。『ハンニバル』を客席から鑑賞していたところ、主役を務めているのが幼馴染のクリスティーヌであることに気づきすぐに恋仲になる。怪人からクリスティーヌに近づかないよう警告を受けていたが、クリスティーヌを自分が必ず守って幸せにすることを決意し彼女と婚約する。仮面舞踏会への怪人の乱入事件の際にマダム・ジリーから怪人に関する情報を得ると、クリスティーヌとの幸せな未来のためには怪人を捕えなくてはならないと考えるようになり画策する。結局怪人に裏をつかれ計画は失敗する。

オペラ座劇団員

カルロッタ・ジュディチェルリ(演:ミニー・ドライヴァー)

CV:中野今日子 歌:種子島美樹
オペラ座のプリマドンナでピアンジの恋人。わがままでプライドが高く、周囲の人々を度々困らせる。新しい支配人たちの前で歌声を披露しているところ、上から大道具の一部が落下してきて自分に直撃したことに腹を立て、『ハンニバル』の主役を降りる。結果クリスティーヌというスターを作り出すことになってしまい、以来彼女に対して嫉妬心を持つようになる。『イル・ムート』上演に際しては、怪人から脇役に据えるようにという脅迫があったのに腹を立てるが、支配人たちにたしなめられ主役で出演。しかし怪人の細工によって声をヒキガエルのようにされ、途中降板する羽目になった。

メグ・ジリー(役:ジェニファー・エリソン)

CV:五所真理子
オペラ座に所属するバレリーナ。マダム・ジリーの娘でクリスティーヌの親友。『ハンニバル』において主役を見事に演じたクリスティーヌに対し一体どんな先生に音楽を習っていたのかと尋ねるが、クリスティーヌが「音楽の天使」に音楽を習っているというのを信じられなかった。クリスティーヌが失踪した際には、鏡の裏の道が続いているのを発見するも、マダム・ジリーによって探索を阻止された。度々「ゴースト」からの手紙を受け取っている母や、怪人のことをネタに悪ふざけをするブケーの様子を見て、何か秘密があることは感づいている。『ドン・ファンの勝利』の後は警官隊とともに怪人の住処に行く。怪人の姿は見つけられなかったが、怪人が着けていた白いマスクはメグが持ち帰った。

ウバルト・ピアンジ(役:ヴィクター・マクガイア)

CV:半場俊一郎
オペラ座の第1テノールでカルロッタのパートナー。カルロッタに振り回されながらも懸命に支えている。仮面舞踏会で怪人と対面した時には太りすぎを指摘され、改善を促された。『ドン・ファンの勝利』においては、本番上演中に怪人の計画に巻き込まれ、舞台袖に入ったところを人知れず殺害された。

劇場関係者

マダム・ジリー(演:ミランダ・リチャードソン)

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