セキレイ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『セキレイ』とは、『ガンガンYG』『ヤングガンガン』で連載された漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ作品。原作は極楽院櫻子。作者が「ギャルゲーをプレイするような感じで読んでください」と述べる美少女恋愛浪漫活劇。全18巻。冴えない浪人生、佐橋皆人は、自分をセキレイと名乗る結と出会う。皆人は、たくさんの葦牙セキレイたちとの交流や戦闘を経ていきながら成長していく。そして、過去にあった御伽噺を現代に再現するという鶺鴒計画に否応なく巻き込まれていくのだった。

地学的にありえない隆起で出現した島。地図には載っていない。当時まだ大学生だった御中と高美が発見。島には美哉の舟があり、葦牙の素養を持っていた御中に舟が反応し、美哉が招いたことで御中と高美は船の中に入る。その中で、2人は108体の生命体とオーバーテクノロジーを発見する。島にある舟のオーバーテクノロジーとセキレイを狙い、幾度か所属不明の軍隊に襲撃を受ける。

新東帝都大学(しんとうていとだいがく)

大学入試の合格発表で、2度目の不合格だったことに落胆する皆人

国内最難関の大学。皆人とハルカの志望校。

シングルナンバー

No.01からNo.09までのセキレイ。No.10以降のセキレイとは調整の仕方が違う為、高い出力が可能。シングルナンバーの多くは健人が調整したが、月海だけは宮島(みやじま。M・B・Iの特別顧問で、社長の御中でさえ頭が上がらない存在)によって調整された。

懲罰部隊(ちょうばつぶたい)

元は、神座島に侵攻してきた所属不明の軍隊を迎撃する為に組織された部隊。第一期は、美哉(筆頭)、松、風花、鴉羽、陸奥。第二期は、結女(筆頭)、鴉羽。第三期は、鴉羽(筆頭)、紅翼、灰翅。第一期、第二期は島を守ることが任務だったが、第三期は帝都に舞台が移り鶺鴒計画がスタートした為、不穏分子を粛清する為の部隊になった。

神器(じんき)

全部で8個ある。八角錐のような形をしており、中に番号のついた水晶の玉が入っている。「8つすべて集めれば全てのセキレイを強制停止させることができる」力を持つとされているが、「セキレイの血を引く不特定多数の人類大虐殺」もできるとされている。

嵩天(こうてん)

セキレイたちの故郷。物語開始時点では、島の形で美哉と同期して空に浮かんでいる。

『セキレイ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

結女「その理から外れてた私は せめて雛鳥を守りましょう」

鶺鴒紋が壊れてしまったセキレイを抱く結女

第二期懲罰部隊。それは、第一期懲罰部隊の美哉、松、風花、陸奥がそれぞれの事情でいなくなってしまった為に新しく組織しなおされた部隊。構成員は筆頭の結女と鴉翅のみだが、戦闘能力はそれぞれが突出している為、2度目の神座島侵攻にも対応できていた。しかし、2人の留守を狙って侵攻部隊によって研究施設の1つが襲撃を受け、研究員は死亡し、そこにいたセキレイ1羽が連れ去られ、1羽は鶺鴒基幹が壊れてしまっていた。結女は、鴉羽に連れ去られたセキレイの奪還を命じる。セキレイを奪還した鴉羽が帰ってくると、結女が、鶺鴒基幹が壊れたセキレイを抱いていた。
結女は、自分が特別なセキレイであると自覚していた。セキレイの中で唯一葦牙を必要としていない完全な鶺鴒紋を持っているからだ。だからこそ結女は、ひとが欠けているが故に他人を求めて縁を結んでいくこと、つまり愛を芽吹かせることのできる他のセキレイたちを羨ましいと思っていた。縁という愛が芽吹く種を護る為、自らを「縁の鶺鴒」と名乗る彼女は、その可能性が失われた1羽のセキレイに自らの鶺鴒紋を与えることで、そのセキレイの失われた未来を取り戻させようとする。
結女は、自分の行動が理解できない鴉羽に「いつか翼を羽ばたかせ 世界に恋を教える小鳥達」「その理から外れてた私は せめて雛鳥を守りましょう」と自分が果たすべき役割を告げる。そして、結女は、雛鳥であるセキレイの未来を守る為自分の基幹をそのセキレイへと移植するのだった。

皆人「僕のセキレイです」

「僕のセキレイです」と言われ、頬を染める月海

皆人は、ある夜不思議な夢を見た。夢の中で、皆人は髪の長い女性に「とうとう見つけたぞ。貴様を殺す!」と宣言される。皆人が、松に夢で見た女性の特徴を話すと、NO.04の月海が夢に出てきた女性だと分かる。皆人は、結、草野、松と羽化させたことで葦牙としての力が強まり、より強力な力を持つセキレイが皆人に反応する状態にあった。月海は大の葦牙嫌いで有名であり、皆人は本当に殺されてしまうかもしれなかった。しかし、月海は戦力としては申し分ない力を持つ為、皆人は松に言いくるめられ、月海を仲間にする為に探しに外へ出る。
皆人が街を探し回っていると、猫を依頼で探していた瀬尾と出会う。皆人のおかげで猫が見つかった瀬尾だったが、空から落ちてきた女性が皆人とぶつかってしまい、その衝撃で猫がまた逃げ出してしまった。落ちてきた女性は、なんと夢で見た月海その人であり、皆人と月海は、共に探し求めていた相手であると認識する。そこへ、光、響がやってくる。光、響は、月海に以前こっぴどくやられており、今回はその報復の為月海を攻撃していた。そして、月海は、光と響から逃げる途中で皆人と出会ってしまった。
瀬尾は、やっとの思いで探し出した猫が逃げてしまったことに腹を立て、その責任を取らせる為に月海に迫る。瀬尾に掴まれた月海は、なぜか力が入らなかった。「このまま羽化させて奴隷にしてやろうか」と言う瀬尾に対し、皆人は「その人を離してやってくれませんか。その人は俺のセキレイです」と言う。
普段はヘタレの皆人だが、自分の大切な人が傷ついたり困っていたりすると、大胆な行動に出たり強気の言葉を言ったりする。今回は、まだ自分の仲間になっていないどころか自分を殺そうとしている相手だったが、皆人の持つ深い愛情によって月海を守るという行動をなんの躊躇もせずにした。この後、皆人の言葉に感銘を受けた月海は、皆人を自分の葦牙と認めるのだった。

結「翼の折れた者達を 再び自由の空へと」

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