レベッカ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

レベッカ（ONE PIECE）の概要

レベッカは『ONE PIECE（ワンピース）』のドレスローザ編で登場するキャラクターで、ヒロイン的な立ち位置の人物。ドレスローザ王国のコリーダコロシアムに所属する剣闘士。コロシアムで開催された闘技大会に出場し、賞品の悪魔の実自然系「メラメラの実」を狙う。その理由は、勝ち取った「メラメラの実」で、ドレスローザ国王に君臨する王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴを討ち取るためだった。

レベッカの正体は、ドフラミンゴへの反逆行為を理由に投獄された囚人のうち、試合で1000勝上げることを釈放の条件に約束された囚人剣闘士。そして、前国王リク・ドルド3世の孫である。このリク・ドルド3世は国民から信頼の厚い国王であったが、突如現れたドフラミンゴに操られ国民に虐待を行った。そしてドフラミンゴに討伐されている。リク王が操られていたことを知らない国民からは、突如虐待行為を行った非道な前国王とされ、その孫であるレベッカもまた国民から嫌われていた。そのため、コロシアムの試合に出場すると観客から大ブーイングが起こる。それに耐えながら試合に出場し続けるのは、全ての根源であるドフラミンゴを討つという目的のためであった。

レベッカ（ONE PIECE）のプロフィール・人物像

本名：レベッカ
所属：元コリーダコロシアム囚人剣闘士
異名：無敗の女
肩書き：ドレスローザ王国 侍女
出身地：新世界 ドレスローザ王国
誕生日：8月4日
年齢：16歳
身長：171cm
血液型：S型
星座：しし座
家族：父：キュロス 母：スカーレット 祖父：リク・ドルド3世 叔母：ヴィオラ
好物：兵隊さんの手作りケーキ
覇気：見聞色
CV：林原めぐみ

レベッカはドレスローザのコリーダコロシアムに所属する囚人剣闘士。国王であり王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴへの反逆行為によって、投獄されている。その正体は元国王リク・ドルド三世の孫である。リク・ドルド三世はドフラミンゴに操られ国民に虐待を行った過去があり、その孫であるレベッカも国民からは嫌われている。そのため、コロシアムの試合に出場すると観客から大ブーイングが起こる。
レベッカはコロシアムの闘技大会の優勝賞品である、悪魔の実「メラメラの実」を手に入れその力でドフラミンゴを討とうとしていた。その大会に正体を隠し出場したモンキー・D・ルフィと出会う。そして麦わらの一味とトラファルガー・ロー、そしてドレスローザの反ドフラミンゴ軍たちと共に、ドフラミンゴとの闘いに加わっていく。

容姿

ピンク色の長い髪を編み込みおさげにしていて、16歳とは思えないほど魅力的なプロポーションのキャラクター。豊かな胸元とくびれたウエスト、そしてすらりとした美脚が特徴的である。コロシアムへの出場時は、黄金の兜とロングブーツを履いているが、身体にまとうビキニアーマーは極端に面積が小さく、かなり露出度の高い服装をしている。その上から緑色のマントを付けてはいるが、それでも刺激的な容姿ではある。しかしコロシアムの出場剣闘士には、防具や服装に重量規定があるため、全員肌の露出は避けられない。

性格

母親譲りの争いごとを好まない優しい性格の持ち主。闘技大会で出会った空腹のルーシー（正体を隠したルフィ）に、少ない手持ちのお金を使い果たして弁当をおごってあげるほど。母の教えである、「人を傷つけちゃダメ」という言葉を今も大切にしている。そのためコロシアムでの闘い方も剣を使ってはいるが、相手の攻撃をいなすだけで自分から切りつけることはなくこれまで勝ってきた。
幼少期に母を亡くし、おもちゃにされてしまった父の「兵隊さん」を心の支えに暮らしてきた。その過酷な環境のなかでも腐らず、健気で思いやりのある女性に成長している。また、コロシアムで自分より大きな敵に果敢に立ち向かう、父親譲りの勇敢な一面もある。母の仇だと知ったドンキホーテファミリーのディアマンテには怯えが隠せなかったが、ドレスローザ編の至るところで味方をサポートしながら最後まで戦い抜いた。

レベッカ（ONE PIECE）の能力

レベッカは見聞色の覇気の使い手。武器はスタンダードな剣闘士が使う長剣を使用している。母の教えである「人を傷つけちゃダメ」を守っているため、刃が潰してある。
力で相手を押すのではなく、テクニックや素早さを駆使し戦う。コロシアムでは水面を背にし、攻撃してくる敵の勢いを利用し受け流して水に落とす戦法を得意としている。そして自分からは攻撃しない。この消極的な戦い方でもこれまで勝利を重ねてきた。そのため観客や敵たちからは嘲りの意味も含め、「無敗の女」と呼ばれている。しかし周囲はそう言いながらも、内心ではその実力を認めている。レベッカを嫌いだと公言しているコロシアムの司会者ギャッツも、必死に戦うレベッカのその姿を「美しい」と感じており、「好きでもなくもなくもない」と発言している。また、共に出場したルーシーや、ナルシストの海賊キャベンディッシュもその戦い方には非常に感心していた。

その見聞色や素早さにより回避能力も高い。キャベンディッシュの夢遊病による攻撃を、出場選手のなかで唯一見極め受ける事が出来たため予選突破を果たしている。また、不意打ちをかけたレベッカがルーシーに取り押さえられた場面では、周りで見ていた剣闘士たちが「レベッカが速さで負けるなんて…！」と驚いていた。

レベッカ（ONE PIECE）の来歴・活躍

幼少期

16年前、ドレスローザ元王女のスカーレットとリク軍軍隊長キュロスの元に産まれたレベッカ。6歳の頃までは親子3人仲良く、国民や王宮からは離れた土地で幸せに暮らしていた。しかし、突如現れたドンキホーテ・ドフラミンゴの計略により国は乗っ取られ、母スカーレットはドンキホーテファミリーのディアマンテに銃殺された。そして同じくファミリーのシュガーの能力で父キュロスはオモチャに変えられてしまう。（オモチャに変えられてしまうと、周りの人間はその存在を忘れてしまう。）その後はオモチャの兵隊となった父キュロスと、隠れて暮らすようになる。オモチャに変えられた父のことは記憶が失われていたが、「兵隊さん」と実の親のように慕っていた。そしていつかサビつくとオモチャである自分には限界が来ることを危惧したキュロスは、レベッカに戦い方を教えるようになる。

しかし、後にドンキホーテ海賊団に捕らえられ、コロシアムの囚人剣闘士となる。国民から嫌われている前国王リク・ドルド三世の孫娘「幻の王女」として、コロシアムの晒しものにされてしまう。試合では見聞色の覇気と素早さを武器に、相手の攻撃を見極め受け流し自分の後ろの水に落とすという「背水の剣舞」で勝利を収めてきた。周りの剣闘士からは「無敗の女」と皮肉と嘲りを受け、出場すれば10年前の事件でリク王に恨みを持つ観客から罵声を浴びせられる。そんな苦渋の日々のなかでも、いつか兵隊さんとまた一緒に暮らしたいという夢を叶えるため、戦い続けていた。

ドレスローザ編

コロシアムでの闘い

ドレスローザ国王の座につくドンキホーテ・ドフラミンゴが、突如王下七武海を脱退するという報道が流れた。しかしそれは報道ミスだと世界政府によって国民に伝えられた。ドフラミンゴが王座について以来、元王家であるレベッカは国民にも嫌われ、過酷な生活を強いられてきた。それが一度嬉しいニュースが流れたかと思いきや、また地獄に落とされたかのように伝えられたニュースに我慢の限界を感じる。親代わりの片足の兵隊が猛反対するなか、ドフラミンゴが主催する闘技大会に出場することを決意。賞品の悪魔の実「メラメラの実」を手に入れて、ドフラミンゴを討とうと画策する。
その大会に正体を隠し「ルーシー」として出場していた麦わらのルフィと出会う。長年レベッカを虐めてきたコロシアムの剣闘士スパルタンを、ルフィが叩きのめしたことにより親しくなる。コロシアムにある銅像、伝説の剣闘士キュロスのことを教えたり、お腹を空かせていたルフィに弁当をおごったりした。

闘技大会は予選を4つのブロックに分けられ始まった。レベッカはDブロックに出場する。闘技場に姿を現した瞬間、観客から大ブーイングが起きる。前国王リク・ドルド三世はドフラミンゴに操られ国民に虐待を行った過去があり、その事実を知らない国民からは非道な国王と記憶されている。そしてそのリク・ドルド三世の孫であるレベッカも国民から嫌われており、コロシアムの出場者や司会、観客から罵声が浴びせられる。
Dブロックでの試合が始まると、レベッカはリングの縁に陣取り向かってくる敵の力を利用して、後ろの水に落とし場外にする。これがレベッカの得意とする戦い方で、これまでもこの「背水の剣舞」で勝ってきた。また、同じブロックに出場していた女剣闘士アキリアの協力もあり、善戦する。試合終盤、海賊キャベンディッシュの夢遊病により現れるもうひとつの人格「ハクバ」の攻撃で、Dブロックの残っていた出場者全員が倒れる。しかし唯一「ハクバ」の攻撃を見切っていたレベッカが、兜越しであるが頭部に負傷しながらも立ち上がることが出来た。当の「ハクバ」は眠ってしまっていたため、Dブロックの勝者は最後に立っていたレベッカに決定する。

その後の決勝戦では、各ブロックの勝者バージェス、バルト・ロメオ、ルーシー、そしてドンキホーテファミリーの幹部ディアマンテと戦う。今まで自分からは攻撃を仕掛けたことがないレベッカだったが、ディアマンテには果敢に切りかかる。しかし、母を殺したのは自分だとディアマンテに事実を伝えられ、精神的に追い詰められる。その後は麦わらのルフィに代わって、ルーシーとして出場していた革命軍N0.2サボやバルト・ロメオに助けられる。闘技大会はうやむやのうちにサボが「メラメラの実」を手に入れ、その場で口にし能力による技でリングを破壊して、大会終了となった。

ドンキホーテファミリーとの闘い

闘技大会の裏では、麦わらの一味とトンタッタ族、そして”片足の兵隊”によるSOS作戦が決行されていた。ドレスローザにいるオモチャ達は全て、ドンキホーテファミリーの幹部シュガーの悪魔の実「ホビホビの実」によるものだった。闘技大会決勝の裏では、その「シュガーを気絶させオモチャ達を人間に戻す」作戦が進行。計画通りではなかったがシュガーを気絶させることに成功。国中全てのオモチャが人間に戻り、周りの人たちの記憶も戻る。レベッカも”片足の兵隊”が自分の父キュロスであることを思い出す。

ドフラミンゴは麦わらの一味や反ドフラミンゴ体制の反撃に怒り、自身の能力「イトイトの実」で「鳥カゴ」を発動。レベッカはロビンと合流し、トラファルガー・ローの手錠のカギを届けるため、ロビンとバルトロメオと一緒にひまわり畑へと向かう。ひまわり畑では母・スカーレットの仇である、ドンキホーテファミリーの幹部ディアマンテと接触。闘いへの恐怖から身がすくみ、一度斬られてしまうが人間へと戻った父・キュロスに助けられる。ディアマンテの攻撃からロビンはレベッカを守り、その攻撃をかいくぐりキュロスがディアマンテを倒す。レベッカはその後駆け付けたローの手錠のカギを外した。「鳥カゴ」の収縮が迫りレベッカは単身ドフラミンゴに挑もうとするが、”寄生糸”で操られてしまう。叔母ヴィオラに斬りかかろうとしたところを、直前でルフィに助けられた。

ルフィがドフラミンゴを倒し全ての戦い終了後、リク・ドルド三世が再び国王の座に就くことが決まり、孫であるレベッカも王女に戻る。しかし父・キュロスは、過去の出来事から自身の手は汚れていてレベッカとともに暮らすことは出来ない、とレベッカから遠ざかろうとする。レベッカはそのことに納得はしていないものの王女に戻る道を一度は選んだ。しかしルフィが「お前はそれでいいのか」とレベッカを説得し、レベッカは本心に気付く。ルフィの後押しを受けレベッカはヴィオラに「王女代わって」と言い残し、ルフィとキュロスの元に向かう。丘の上の家から離れようとしていたキュロスを涙ながらに説得し、再びふたりはともに暮らすことになった。

世界会議（レヴェリー）編

聖地マリージョアで世界政府加盟国の代表者たちで行われる、世界会議（レヴェリー）に祖父リク王と共にレベッカも参加。父キュロスと共に暮らすことを選んだため王位継承権を破棄したレベッカは、叔母ヴィオラの侍女として帯同した。マリージョアまでの航路では秘密の護衛としてついて来たトンタッタ兵団のレオと、海軍本部から派遣されたコビー大佐とルフィの話で盛り上がる。また世界会議中はアラバスタ王国のビビ王女やカルー、リュウグウ王国のしらほし姫、サクラ王国の初代国王ドルトンや医師のDr.くれはらと意気投合。「麦わらのルフィに縁や恩義があり、ルフィを気に入っている者たち」と交流した。

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