鉄人28号(Gigantor)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『鉄人28号』とは、横山光輝による漫画を原作とする、日本初の巨大ロボットものシリーズである。
少年探偵「金田正太郎」と、彼に操られる巨大ロボット「鉄人28号」の活躍を描く。
元々は少年探偵漫画だった所に「巨大ロボット同士のプロレス」という内容が加わった事で、昭和30年代に凄まじい人気を誇った。
『鉄腕アトム』と並び、我が国の漫画・アニメ黎明期における金字塔に輝く作品として、強く日本人の記憶に残り続ける作品である。

PX団

本作で主たる悪役組織。
世界的な犯罪組織であり、日本にも支部を持っている。物語初期は鉄人を狙ってリモコンを正太郎から奪取しようとした。

簡単にいえば『仮面ライダー』における「ショッカー」のようなものだと捉えれば解りやすい。

『鉄人28号』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

正太郎「いけっ! 鉄人!」

正太郎のリモコン操縦ひとつで、あらゆる行動をこなす鉄人。

正太郎がリモコンを握り、鉄人に号令を飛ばすシーン。
本作の象徴のような場面であり、この一声で鉄人は正太郎の思いを汲んで様々な行動に移る。
他に「やれっ、鉄人!」や「がんばれ鉄人!」など、パターンは豊富。
いずれにせよ漠然とした操縦と命令だけで、鉄人は縦横無尽の活躍をするのだ。

鉄人には人工知能は搭載されておらず自律行動できない設定だが、現実的な観点から見れば十分に自律行動をしているといえる。

鉄人28号「ガオーッ!」

「ガーッ」や「グワオーッ」のパターンもある。

リモコンから操縦電波を受け取った鉄人が発する音声。
特に意味はないが、非常に勇ましさを感じる演出として人気があり、どんな話にもほぼ毎回挿入される。

鉄人はどれほど傷ついても、悲鳴のひとつもあげずに、電波を受け取れば「ガオーッ!」と吼えて行動を開始するのだ。
その力強さが、昭和30年代の少年達を燃え上がらせたのは言うまでもない。

『鉄人28号』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

神戸に等身大立像がある

鉄人28号の公式身長設定は18メートルである(当初は設定されていなかったが、後に設定された)。
ガンダムやマジンガーZと同じサイズだが、この等身大立像が神戸に存在している。

『機動戦士ガンダム』に出演した

『機動戦士ガンダム』より。黄色い膜に包まれているのが鉄人28号。

鉄人28号は、実は『機動戦士ガンダム』にほんの数コマ程度の時間出現している。
アニメーターのお遊びである。

二つの作品は版権元が違うため、無許可で描かれた本シーンは厳密には著作権法違反となるのだが、著作権の遵法概念が薄かった時代のため問題とされていない。
また、後の時代に販売されたDVDや配信でも削除修正はされていない。

原作者の怒りを買った『超電導ロボ 鉄人28号FX』

1990年代に放送されたアニメ『超電導ロボ 鉄人28号FX』は、視聴者からの評価はそこそこ高かったのだが、原作者の横山光輝に嫌われてしまった悲劇の作品としても有名である。

横山は「あれは、最低だ。あんなになるとは思わなかった」とまで発言しているのだ。
どこが気にくわなかったのかと言うと、正太郎を「おじさん」にして、息子までいる存在として描いたのが許せなかったとされている。

『鉄人28号』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):デューク・エイセス『鉄人28号』

OP(オープニング):西六郷少年合唱団『鉄人28号の歌』

ED(エンディング):『正太郎マーチ』(インストゥルメンタル)

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