Team Fortress 2(チームフォートレス2)のネタバレ解説・考察まとめ

『Team Fortress 2』は、Valve Corporationが開発したクラス制のファーストパーソン・シューティングゲームである。プレイヤーはREDチーム、BLUチームのどちらかのチームに参加し、操作するキャラクターを9つのクラス(スカウト、メディック、デモマン、ソルジャー、ヘビー、スナイパー、スパイ、パイロ、エンジニア)から選択する。本作では6つのゲームモードが用意されており、プレイヤーはそれぞれのモードに応じた勝利条件の達成を目指す。

KOTH(キング・オブ・ザ・ヒル)は、マップに唯一置かれているCPを奪い合うモードである。両チームには同等のタイマーが設定されている。このタイマーはCPをキャプチャーすることで減っていく仕様となっている。そして、最終的にタイマーをゼロにすることができれば勝利となる。

CPはラウンドが始まってから一定時間はロック状態となっている。ロック状態が解除されれば、両チームでのCPの奪い合いが始まる。CPを自チームが奪っている限り、自チームのタイマーは減り続ける。一方、CPを敵に奪われた場合は自チームのタイマーは止まってしまう。そして敵チームのタイマーが減り続ける。このように、ラウンド中は両チームのタイマーの減らし合いが繰り広げられる。敵チームより先にタイマーをゼロにすることで勝利となる。

Medieval(メディーバル)

Medievalルールが適用される「DeGroot Keep」マップ。

Medieval(メディーバル)の勝利方法はCPモードと一緒である。マップに点在するCPを全てキャプチャーしたチームが勝利となる。このモードは中世時代を強く意識しているため、銃器系の武器が使えないルールとなっている。利用可能な武器は、盾、弓、クロスボウなどである。また、相手をキルした際にヘルスパックがドロップする仕様になっている。

SD(スペシャル・デリバリー)

SDルールが適用される「Doomsday」マップ。

SD(スペシャル・デリバリー)の勝利方法は、燃料の入ったブリーフケースをロケット場まで運び、ロケットを打ち上げることである。

ラウンド開始後、45秒経過するとブリーフケースを拾えるようになる。両チームのどちらかががブリーフケースを拾うまでブリーフケースは中立状態である。そしてこの中立状態のブリーフケースを最初に拾ったチームがブリーフケースを運ぶことができるようになる。自チームが最初にブリーフケースを拾った場合、自チームのみが運べるようになる。敵チームが最初にブリーフケースを拾った場合、敵チームのみが運べるようになる。

ブリーフケースを運んでいるプレイヤーがキルされた場合、ブリーフケースはその場に落ちてしまう。そしてそのままブリーフケースが拾われることなく45秒間経過すると元の場所に戻り中立状態に戻ってしまう。この中立状態になると、両チームが拾える状態になる。

自チームがブリーフケースをロケット場まで運ぶことができると、ロケット打ち上げの準備が始まる。この打ち上げ準備中はロケット場に自チームのプレイヤーがいなければならない。もし打ち上げ準備中にロケット場にいる自チームのプレイヤーがいなくなってしまった場合、打ち上げ準備が元に戻ってしまう。打ち上げ準備完了まで自チームのプレイヤーが生存していた場合、ロケットの打ち上げに成功し勝利となる。

逆に敵チームがブリーフケースをロケット場まで運んだ場合、全力で打ち上げ準備を止めなければならない。打ち上げ準備を止めるためにはロケット場にいる敵チームのプレイヤーを全て排除する必要がある。排除に成功すれば、打ち上げ準備の状態は次第に元に戻っていく。

MvM(マン・バーサス・マシーン)

MvMモードで攻め込んでくるロボット達。

MvM(マン・バーサス・マシーン)は、6人のプレイヤーによる協力プレイモードである。このモードでは1ゲームにつき、いくつかのウェーブに分けてロボット達が爆弾を持って攻め込んでくる。この爆弾を持ったロボット達が基地に到達しないよう守りきらなければならない。すべてのウェーブで守りきることができれば勝利である。このモードではノーマル、中級、上級、エキスパート、悪夢といった5つの難易度を選択できるようになっている。

ロボット達のほとんどは通常武器を持って攻め込んでくる。その中には固有能力を持つスペシャルロボットも存在している。また、攻めてくるロボットを破壊すればランダムでお金を落とすようになっている。このお金を使うことで武器のアップグレードやアイテムを購入可能である。

本モードでは専用のHUDにより、攻め込んでくる敵の数や、総ウェーブ数と現在のウェーブ数が把握できるようになっている。

『Team Fortress 2』の登場人物・キャラクター

『Team Fortress 2』の登場人物は「クラス」と呼ばれている。本作では計9名のクラスが登場し、それぞれ独特の個性や特徴を持っている。

スカウト

人物像

スカウトはマサチューセッツのボストンで生まれ育った8人兄弟の末っ子である。スカウトの7人の兄たちはいつもどこかで喧嘩をしていた。スカウトはこのような環境で育ったことで、揉め事を解決するには相手をぶん殴ることが一番早いことを知った。そしてスカウト自身も兄たちの喧嘩に加わりたくなった。しかし、いつもスカウトが喧嘩の現場へ到着したときには喧嘩は終わっていた。どうしても喧嘩に参加したいスカウトは、自分の走るスピードを高める決心をした。そしてひたすらに特訓を続けた結果、驚異的なスピードと身体能力を手に入れた。

強み

スカウトは9つのクラスの中で最も足が速いクラスである。この足の速さにより、戦いの最前線へすぐに駆け付けることができる。また、敵の周りを素早く駆け抜けることができるため、敵の裏を取りやすい。そして、足が速いため敵の攻撃が当たりにくいという強みも持っている。当然、逃げ性能も高い。戦況が悪くなった場合であっても、スカウトであればほぼダメージを受けずに撤退することができる。

スカウトは唯一ダブルジャンプをできるクラスである。ダブルジャンプとは、ジャンプ中にもう一度ジャンプすることである。2回目のジャンプは360度どの方向へも行くことが出来る。このため、ジャンプしたあとに突然逆方向へ再ジャンプといった慣性を無視した機動が可能である。また、このダブルジャンプを利用することにより、他のクラスでは飛び越すことのできない高い障害物を飛び越すことができる。そのため、意表を突いた攻撃が可能である。

スカウトは他のクラスの2倍の速度でCPを奪うことが可能なクラスである。スカウトはCPの上に乗ると2人分とカウントされる。そのため、素早くCPを奪取することが可能である。

弱み

スカウトは9クラスの中で最も低いヘルスとなっている。スカウトのヘルスは最大でも125しかないため、混戦状態の中で一斉に攻撃を受けてしまったり、燃焼による継続的なダメージを受けてしまうとすぐに死んでしまう。このため可能な限り、被弾を避ける立ち回りをしなければならない。

スカウトが扱う武器は他のクラスに比べて平凡な武器となっている。スカウトが扱う武器は、ショットガン、ピストル、金属バットである。どの武器も火力が期待できるわけではない。そのため、スカウト自身の機動力を生かした立ち回りで火力の低さをカバーする必要がある。

戦闘スタイル

スカウトは持ち前の機動力を生かしたヒットアンドアウェイ戦法を得意とする。ヒットアンドアウェイ戦法とは、素早く敵に近づきショットガンでダメージを与え、その後素早く距離を置くことを繰り返す戦法である。この戦法が上手くいけば自分はダメージを受けることなく一方的に敵をキルすることができる。

スカウトは一対一の場面で最も強さを発揮する。一対一の場面であれば、機動力やダブルジャンプにより相手を翻弄することができる。逆に一対多の場面になると相手の攻撃を避けきれなくなってしまう。このため、一対一が作れる敵へ攻撃を仕掛けることが重要となる。

スカウトは敵に対して嫌がらせをしやすいクラスである。とにかく素早く戦場を駆け回ることで敵を攪乱させることが出来る。敵は戦場を駆け回るスカウトを無視できない。無視してしまうとあっという間に詰められてショットガンをたたき込まれてしまうのである。無視できないためスカウトに攻撃しようとしても、ちょこまかと動き回るスカウトにはなかなか攻撃が当たらない。敵にとってスカウトはストレスが溜まる相手となる。

天敵

スカウトにとってヘビーは最も倒すことが難しいクラスである。ヘビーは全クラスの中で最もヘルスが多いため、火力の低いスカウトではなかなか倒すことができない。また、スカウトはヘルスが低いためヘビーのマシンガンによる連射攻撃により一瞬で死んでしまう。そのため、ヘビーと対峙したときは一度距離を置く必要がある。そして距離を置いたうえで、ヘビーの隙を突くような立ち回りが求められる。

スカウトにとってセントリーガンも脅威的な存在である。セントリーガンとは、エンジニア(9つのクラスのうちの1つ)が作り出す固定砲台である。このセントリーガンは正確な射撃が可能である。このため、スカウトがどれだけ素早く動いたとしてもセントリーガンに正確に照準を合わされ射撃されてしまう。このようにスカウトの機動力はセントリーガンの前では無力となってしまうため、セントリーガンが置かれてある場所には近づかないことが得策である。

スカウトにとってパイロは厄介な存在である。パイロの火炎放射器による攻撃を受けてしまうと身体が燃え続けてしまう。身体が燃え続けている間は継続的にダメージを受けてしまう。スカウトはヘルスが低いため、この継続的なダメージを負うことは致命的なのである。そのため、パイロとは可能な限り距離を置いて交戦する必要がある。

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