Team Fortress 2(チームフォートレス2)のネタバレ解説・考察まとめ
『Team Fortress 2』は、Valve Corporationが開発したクラス制のファーストパーソン・シューティングゲームである。プレイヤーはREDチーム、BLUチームのどちらかのチームに参加し、操作するキャラクターを9つのクラス(スカウト、メディック、デモマン、ソルジャー、ヘビー、スナイパー、スパイ、パイロ、エンジニア)から選択する。本作では6つのゲームモードが用意されており、プレイヤーはそれぞれのモードに応じた勝利条件の達成を目指す。
『Team Fortress 2』の概要
『Team Fortress 2』は、クラス制のファーストパーソン・シューティングゲームである。開発元はValve Corporation、発売日は2007年10月10日、対応機種はPC、PlayStation 3、Xbox 360である。本作は『Team Fortress Classic』の続編の位置づけであり、「誰でも気軽に楽しめるFPS」をコンセプトとして開発された。2011年6月24日には、アップデートにより基本無料プレイが可能となった。
本作には多くのゲームモードが用意されている。用意されているゲームモードは、CP(コントロールポイント)、TC(テリトリーコントロール)、CTF(キャプチャーザフラッグ)、PL(ペイロード)、ARENA(アリーナ)、KOTH(キング・オブ・ザ・ヒル)、Medieval(メディーバル)、SD(スペシャル・デリバリー)、MvM(マン・バーサス・マシーン)である。それぞれのゲームモードに応じてルール、勝利条件が設定されている。例えば、CPと呼ばれるゲームモードでは、攻撃側と守備側に分かれて相手のCPという重要拠点を奪い合うルールとなっている。
プレイヤーはREDチームとBLUチームのどちらかを選択してゲームに参加する。チーム選択後は、9つのクラスから操作キャラクターを選択する。9つのクラスというのは、スカウト、メディック、デモマン、ソルジャー、ヘビー、スナイパー、スパイ、パイロ、エンジニアのことを指す。どのクラスも非常に個性的な性格、能力、武器、戦闘スタイルを持っていることから、戦闘における立ち回りや役割が全く違うものとなる。飛びぬけた強さを持つクラスは存在しないため、チームに不足しているクラスを選ぶことで初心者も活躍することができる仕組みとなっている。
『Team Fortress 2』のあらすじ・ストーリー
全てはゼフェニア・マンと呼ばれる人物から始まった。ゼフェニア・マンは「マン&サンズ軍需工場」、通称「マン社」と呼ばれる企業のオーナーであった。ゼフェニアには3人の子供がおり、それぞれレッドモンド、ブルターク、グレイと言う名前である。
1850年頃、ゼフェニアは自身の軍需事業の拡大を考えていた。その時にレッドモンドとブルタークから、アメリカに広大な土地を買って軍需事業を拡大させるべきだ、という意見があった。ゼファニアはその意見の通りにアメリカに広大な土地を購入した。しかし、その後購入した土地は事業拡大に役に立たないことが分かった。また、ゼフェニアは多くの病気にもかかってしまう。ゼフェニアは自分の死が近いことを知り遺言を書くことにした。その遺言の内容は、購入した役に立たない土地を半分ずつレッドモンドとブルタークに与えるというものだった。このようにすることで、レッドモンドとブルタークに一生争わせ続けようとしたのである。これは的外れな助言をした2人へのゼフェニアからの罰であった。
役に立たない土地を与えられたレッドモンドとブルタークであったが、互いに価値ある土地に変えていこうと努力を積み重ねていた。しかし、次第に意見が衝突し合うようになり険悪な関係となってしまった。まさにゼフィニアの思惑通りになったのである。ブルタークはThe Builders League United(BLU)という傭兵チームを、レッドモンドはReliable Excavation (and) Demolition(RED)という傭兵チームを編成し、大規模な争いが始まった。このBLUチームとREDチームの大規模な戦争は長く続いており、膠着状態へと突入している。
『Team Fortress 2』のゲームシステム
ゲームモード
CP(コントロールポイント)
CP(コントロールポイント)では、マップの各地点にあるCPを全てキャプチャーしたチームが勝利となる。CPとは中央にチームカラーのライトが点灯している円盤のことを指す。このCPが置かれている地点や個数はマップごとに異なっている。通常のマップでは、敵側に近いCP以外はロックが掛かっている。ロックがかかっている状態のCPをキャプチャーする事は不可能。
CPのキャプチャー方法は、CPの上に乗りキャプチャータイマーを満タンにさせることである。CPの上に乗っていればキャプチャータイマーは進む。さらに、CPの上に乗っている味方のプレイヤーが多いほどキャプチャータイマーの進行速度は上がる。しかし、敵のプレイヤーが一人でもCPに乗っている場合はキャプチャータイマーの進行がストップする。CPの上に誰も乗っていない場合は、次第にキャプチャータイマーが減っていく。このため、CPを制圧する場合はいかに継続的な攻めを行うか、CPを守る場合はいかに素早く敵を排除しタイマーを巻き戻すかの勝負になる。ちなみに、スカウトがCPに乗っている場合は2人分でカウントされる。これはスカウトの固有能力である。
TC(テリトリーエリア)
TC(テリトリーエリア)では、マップ内にある各「テリトリーエリア」を制圧し、最終的に敵の基地内を制圧したチームが勝利となる。
6ラウンド制であり、ラウンド毎にランダムで「テリトリーエリア」が選択される。「テリトリーエリア」内には2つのCPが存在している。片方は自チームのCP、片方は敵チームのCPである。敵チームのCPをキャプチャーすることができれば「テリトリーエリア」の制圧となる。「テリトリーエリア」制圧後は次のラウンドに移り、別のテリトリーエリアがランダムで選択される。順番に「テリトリーエリア」を制圧していくと、残すは敵基地の「テリトリーエリア」のみになる。そして、敵基地の「テリトリーエリア」内にあるCPをキャプチャーすることで勝利となる。
このモードは、いかに自チームのポイントを守りつつ、敵チームのポイントを奪取していくかが求められるという戦略性の高いモードとなっている。
CTF(キャプチャーザフラッグ)
CTF(キャプチャーザフラッグ)は、敵チームの陣地内に置かれたブリーフケースを自チームのキャプチャーポイントまで運ぶモードである。敵のブリーフケースを自チームのキャプチャーポイントまで運んだ時、チームのプレイヤー全員が10秒間のクリティカルブーストボーナスを得ることができる。最終的に、ブリーフケースを一定回数以上キャプチャーポイントまで運ぶことが出来れば勝利となる。両チームのブリーフケースは基本的に各陣地内の深部にある「インテリジェンス・ルーム」に置いてある。
両チームのブリーフケースの状況が分かるように、画面下部に専用HUDが表示される。また、自分がブリーフケースを持っている場合は自チームのキャプチャーポイントのある方向が示される。ブリーフケースを運んでいる途中で死亡してしまうとブリーフケースはその場に落ちる。落としたブリーフケースの上には元の場所に戻るまでの残り時間が示される。そして、残り時間がゼロになると元のインテリジェンス・ルームに戻る仕組みとなっている。
ユーバーチャージなどにより不死身状態となっているプレイヤーはブリーフケースを運ぶことはできない。スパイの場合、透明化状態であるとブリーフケースは運べない。
どちらのチームも勝利条件を満たすことなく制限時間切れになってしまった場合はサドンデスモードに移行する。
PL(ペイロード)
PL(ペイロード)は、攻撃側と防衛側に分かれて行われるモードである。攻撃側は制限時間内に味方リスポーン前に置かれているトロッコを最終地点まで到達させることで勝利となる。また、最終地点までにはいくつかの中継ポイントがある。そこを通過すると制限時間が伸びる。一方、防衛側は制限時間までにトロッコが最終地点へ到達することを防ぐことが出来れば勝利となる。
攻撃側のプレイヤーがトロッコに近づくことでトロッコは動き出す。トロッコに近づいている攻撃側のプレイヤーが多くなればその分トロッコのスピードも速くなる。最高速度の上限は定められており、攻撃側3人で最高速度となる。そのため、4人以上でもトロッコの速度は上がらない。また、トロッコに近づいている攻撃側のプレイヤーはヘルスや弾薬を無限に補給することができる。ただし、弾薬の補給はカートの後部に近づかないと補給できない。
防御側のプレイヤーが一人でもトロッコに近づくことでトロッコの進行は止まる。トロッコ周辺に攻撃側のプレイヤーが誰もいない状態が一定時間続いた場合、トロッコは次第に後退していく。
ARENA(アリーナ)
ARENA(アリーナ)は、ラウンド中に死亡してしまうと次のラウンドまで復活できないモードとなっている。死亡してしまうと、そのラウンド中は強制的に観戦モードに切り替わってしまう。
勝利条件は、敵チーム全員が死亡する、またはラウンド開始から時間経過でロック解除されるCPをキャプチャー(制圧)することである。
KOTH(キング・オブ・ザ・ヒル)
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目次 - Contents
- 『Team Fortress 2』の概要
- 『Team Fortress 2』のあらすじ・ストーリー
- 『Team Fortress 2』のゲームシステム
- ゲームモード
- CP(コントロールポイント)
- TC(テリトリーエリア)
- CTF(キャプチャーザフラッグ)
- PL(ペイロード)
- ARENA(アリーナ)
- KOTH(キング・オブ・ザ・ヒル)
- Medieval(メディーバル)
- SD(スペシャル・デリバリー)
- MvM(マン・バーサス・マシーン)
- 『Team Fortress 2』の登場人物・キャラクター
- スカウト
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- ソルジャー
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- パイロ
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- デモマン
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- ヘビー
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- エンジニア
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- メディック
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- スナイパー
- 人物像
- 強み
- 弱み
- 戦闘スタイル
- 天敵
- 『Team Fortress 2』のアイテム
- スカウトのメイン武器
- 散弾銃
- フォース・ア・ネイチャー
- ショートストップ
- ソーダ・ポッパー
- ベビーフェイスズ・ブラスター
- バックスキャッター
- スカウトのサブ武器
- ピストル
- ルガーモーフ
- C.A.P.P.E.R
- 喉ごしガツン! アトミックパンチ
- クリティコーラ
- 『Team Fortress 2』の用語
- BLU
- RED
- 『Team Fortress 2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 攻撃側が有利なゲームバランス