宇宙よりも遠い場所(よりもい)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『宇宙よりも遠い場所』とは、それぞれの目的から南極を目指す少女たちの姿を描いたアニメ作品。
高校2年生の玉木マリ(キマリ)は、同級生の小淵沢報瀬が“南極で行方を絶った母を追う”ために並みならぬ努力していることを知り、彼女と共に南極に行くことを決意。フリーターの三宅日向、タレントの白石結月もここに加わり、彼女たちは一致団結して南極を目指していく。
キマリたちのみならず、それを見守る大人たちにも、数多くの名言が存在する。それらは国境を越えて多くの人々の心を震わせ、世界的な評価を受けるに至った。

奇跡か幸運か、キマリたちが見つけた貴子のPCは、まだ稼働できる状態だった。報瀬が自分の誕生日をパスワードとして入力すると、それは3年の時を超えて起動し、彼女が毎日送り続けた1000を超えるメールが受信されていく。母を追い求めた報瀬の想いが、1万4000キロの距離を超えてついに届いた瞬間である。あれほど強く願い、しかしどこかで諦めていた母の痕跡を辿る報瀬の旅はここに一つの結末を迎え、ただ「お母さん」と口にしながら嗚咽を漏らす彼女の声を聞いて、キマリたちも静かに涙を流す。ただメールが届くだけのシーンながら、丁寧な描写の積み重ねでそれを感動的に描いている。国内外の多くファンが「泣いた」と絶賛する、報瀬たちの冒険の最高にして最大の到達点である。

「私はここが大好きです。越冬がんばってください。必ずまた来ます、ここに」

母が眠る地で、念願だった南極での日々を終え、日本に向かう直前に報瀬が観測隊一同に告げた言葉。非常に柔らかい笑顔を浮かべており、南極に向かう日々の中で、南極で仲間と共に過ごす時間の中で、彼女が大きく成長したことを感じさせる。

三宅日向の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「引き返せるうちは旅ではない。引き返せなくなった時に、初めてそれは旅になるのだ!って言うし」

たびたび登場する日向語録の一つ。
旅というものを端的に語っており、これからキマリたちが臨む南極行きの道程そのものを視聴者に向けて軽い口調で暗示している。日向語録は深読みすると意義深い言葉が多く、それを日向がさらっと口にすることで独特の魅力をかもしだしている。日向自作の名言はこの作品を通して時折登場し、これはその第1弾である。

「キョロキョロするな!群馬だってバレる!」

観測隊の宴会に乗り込むため、群馬からが行われている新宿・歌舞伎町へとやってきたキマリ、報瀬、日向の3人。都会の空気感にテンションが上がっている2人に向けて日向が発した名言である。
青春したいと言ったキマリが起こした最初の行動である。地元の群馬から新宿に出てきて異様にテンションが上がっており、それを宥める日向だが日向自身も相当テンションが上がっており、ワクワクを隠せていない。

「思いの強さとワガママは紙一重って言うだろ?」

報瀬が自分の言動を振り返り、自分勝手で周りの人のこと考えてないのかもと自己嫌悪になった時、相談に乗った三宅日向の名言。
なんとしても南極に行きたい報瀬は、観測隊に参加する許可を取るために歌舞伎町で行われた南極観測隊の飲み会に突撃した。それだけでなく、タレントの白石結月の母から持ち掛けられた「娘の結月を南極へ行くように説得できたら、報瀬たちを南極に同行させるようTV局へ推薦する」という話に藁にもすがる想いで応じた。このような南極への情熱からの己の暴走気味の言動を顧みて、「自分のことしか考えていない」と日向に打ち明ける。日向は「今更!?」と冗談っぽく大袈裟にリアクションし、続けて話した日向自作の名言である。

「人には悪意があるんだ 悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ。」

キマリと報瀬が南極へ行くことに、「新宿で男性と遊びまくっていた」とありもしない噂を立てられる。そのことに腹を立て、怒る報瀬を宥める日向の名言。
キマリと報瀬が南極へ行くことが決定したが、学校では何者かが2人の噂話を広めていることをキマリの幼馴染のめぐみから知らされる。それを知った報瀬は仕返しをしようとするところを日向に「人には悪意があるんだ 悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ。」と宥められる。日向はその後キマリ、報瀬、めぐみにジュースを奢り場を収めた。報瀬はそれでもモヤモヤし叫びたい気分と話をし、話の流れからその後4人でカラオケに行き鬱憤を晴らした。

「何かをすることだけが思いやりではない。何もしないのも思いやりである。」

バーベキュー中の日向の名言。
雪上車で報瀬の母が消息を経った場所の付近まで行く提案を受けた4人だが、報瀬は考えたいと答えを保留した。その後行われたバーベキューには顔を出さず吟と別の場所で話していた。バーベキュー会場で観測隊の鮫島弓子は「放っといていいの?」と心配された時の日向の一言である。弓子は「お互い放っておけるっていうのは、良い友達の証拠だよ」と感心した様子を見せた。結月も良い友達と言ってもらえたことが嬉しくてテンションが上がっている。

前川かなえの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「そんな心配してもらわなくても、私たちは行くわ。必ずね!」

「資金繰りに困っている」という話を聞き、それを利用して南極に連れていってもらおうとする報瀬に対し、それを固辞した上で口にしたかなえのセリフ。
かなえは報瀬から渡された百万円を突き返した。南極行きに懸ける彼女たち観測隊の決意の強さを感じさせる。

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