宇宙よりも遠い場所(よりもい)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『宇宙よりも遠い場所』とは、それぞれの目的から南極を目指す少女たちの姿を描いたアニメ作品。
高校2年生の玉木マリ(キマリ)は、同級生の小淵沢報瀬が“南極で行方を絶った母を追う”ために並みならぬ努力していることを知り、彼女と共に南極に行くことを決意。フリーターの三宅日向、タレントの白石結月もここに加わり、彼女たちは一致団結して南極を目指していく。
キマリたちのみならず、それを見守る大人たちにも、数多くの名言が存在する。それらは国境を越えて多くの人々の心を震わせ、世界的な評価を受けるに至った。

『宇宙よりも遠い場所』の概要

『宇宙よりも遠い場所』とは、マッドハウス製作のオリジナルアニメ作品であり2018年1月より放送された。シリーズ構成・脚本は『ラブライブ!』シリーズなどを手掛けた花田十輝。監督はいしづかあつこ。『ノーゲームノーライフ』のチームが製作している。

失敗することを恐れて何も出来ないまま高校2年生になってしまった玉木マリは、なにかを始めたいと思っていた。そんなある時、「南極」というあだ名を付けられ馬鹿にされながらも、母が亡くなった土地である南極へ高校生の内に行き見返してやろうと努力する小淵沢報瀬と出会う。
周りに馴染めなかった為に高校を中退し大学を目指す三宅日向と、タレントをしている為友達を作ったことのなかった白石結月の二人を仲間に引き入れ、女子高生四人が民間南極観測隊の一員として宇宙よりも遠い場所『南極』を目指す青春ストーリー。
キマリたちの友情と青春の物語であると同時に、彼女たちを見守る大人たちの物語でもある。それぞれがその若々しい感性で、あるいは強い責任感ゆえに放つ言葉は、視聴者の心に深い印象を残した。それらは国境を越えて多くの人々の心を震わせ、本作が「2018年最高のアニメ」として世界的な評価を受ける大きな要因ともなった。

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玉木マリ(キマリ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し、解放され、走り出す。淀みの中で蓄えた力が爆発して全てが、動き出す」

「淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し、解放され、走り出す。淀みの中で蓄えた力が爆発して全てが、動き出す」は物語の冒頭のキマリのモノローグである。
まだ何も始まっていないごく普通の高校生活を送るキマリが、この物語でどのように動き出すかを表した名言である。このモノローグの後は昼まで寝ていたところを母親に起こされるシーンに移る。まさに淀んだ水が溜まっているような自堕落な生活を送っている。
また、このモノローグは第5話の南極へ出発する際にも登場する。第1話の時とは違いこの時では青春したいキマリ、母の訪れた南極を見てみたい報瀬、大学受験までに何か大きいことをしたい日向、友達を作りたい結月のそれぞれの溜め込まれた想いが爆発し本当に南極へ行くことになった比喩表現となっている。第1話〜第5話の間でそれぞれの想いが蓄えられ、決壊し、解放され、物事が動き出すという前半5話を象徴する言葉である。

「私の青春が動き出した!」

何もできず、何もせず、ただ受動的に高校生活を送っていたキマリが、密かに望んでいた「青春っぽいこと」がついに動き出す瞬間。
「私の青春が動き出した!」は国内外で高い評価を受けた本作の、第一話の締めとして完璧なセリフだ。

観測隊員から逃げるため歌舞伎町を大爆走する3人

観測隊の宴会に潜入する予定が報瀬のミスによりバレてしまう。報瀬の「逃げて」というセリフにキマリと日向は猛ダッシュして観測隊員から逃げ出す。
日向の提案で3人は捕まらないように分かれて逃げる。
キマリの「何かが起こりそうな予感を感じる」というモノローグと疾走感あふれる大爆走が見どころの名シーンである。

「ただ、同じ所に向かおうとしているだけ。今の所は、ね!」

結月に「あなたたちは親友同士ではないのか」と問われ、戸惑う報瀬たち。まだ知り合って一月も経っておらず、一緒に遊びに出掛けたこともないのだから当然である。そんな自分たちの関係を爽やかに言い表したキマリの言葉が「ただ、同じ所に向かおうとしているだけ。今の所は、ね!」である。同時にそれは結月がずっと夢見ていた「友達」というものの本質の一端だといえる。結月自身が求めていた「友達」像が見えたのか、キマリたち3人に何かを感じとったような表情をした。結月が報瀬たちと共に南極に行くことを決めたのも、「自分も彼女たちと同じところを目指したい=友達になりたい」との想いと無関係ではなかったはずである。

「やっぱり南極に行こう!」

報瀬たちと別れた日の夜、結月が泊まる部屋の窓の外にその三人が現れ、「やっぱり南極に行こう!」と再度南極へと誘う。これは夢であったように描かれているが、一方で結月が宿泊していた部屋の窓が開いているカットが存在し、“どこまで夢だったのか”は曖昧な形の演出となっている。キマリの誘いに乗って結月はおずおずと手を伸ばすシーンは、「友達が欲しい」と願い続けた彼女が、その夢のために一歩を踏み出す象徴的な場面である。

「私、みんなと行きたい。みんなと一緒に南極星見つけて、オーロラ見て、かき氷食べて、ペンギンと記念写真撮りたい!絶対行こう!」

合宿訓練の朝、キマリが3人を連れ出し朝日を見ながら絶対に南極へ行こうと自分の想いを語った言葉。
夜明け前、物語の初めキマリは「ここじゃないどこか」へ行きたいという理由で南極を目指すことにしたが報瀬、日向、結月に出会い、観測隊の気持ちを知るにつれて「ここじゃないどこか」から「南極」へ行きたいに心境が変わっていったことを観測隊隊長の藤堂吟と語った。そして夜が明け太陽が昇り始めたころ、まだ寝ている他の3人をテントから連れ出し朝日を見ながらキマリは「私、みんなと行きたい。みんなと一緒に南極星見つけて、オーロラ見て、かき氷食べて、ペンギンと記念写真撮りたい!絶対行こう!」と自分のやりたいことを3人に告げた。なんとなくどこかへ行きたいという消極的な理由から、南極へ行きたいという前向きな理由へ、キマリの心境の変化を見ることができるシーンである。

「絶交、無効!」

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