宇宙よりも遠い場所(よりもい)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『宇宙よりも遠い場所』とは、それぞれの目的から南極を目指す少女たちの姿を描いたアニメ作品。
高校2年生の玉木マリ(キマリ)は、同級生の小淵沢報瀬が“南極で行方を絶った母を追う”ために並みならぬ努力していることを知り、彼女と共に南極に行くことを決意。フリーターの三宅日向、タレントの白石結月もここに加わり、彼女たちは一致団結して南極を目指していく。
キマリたちのみならず、それを見守る大人たちにも、数多くの名言が存在する。それらは国境を越えて多くの人々の心を震わせ、世界的な評価を受けるに至った。

「そうじゃないよ。選択肢はずっとあったよ。でも選んだんだよ、ここを。選んだんだよ、自分で!」

砕氷船内で海が荒れ自分たちが使い物にならない中、観測隊の大人たちの船に対する強さや体力の差を目の当たりにした。白瀬と結月が弱気な会話をしているときのキマリの名言。
オーストラリアから南極の間の海は地球1週分、大陸がないことから地球の自転による海流を遮られず、海が荒れることを知る。4人は荒れた海のジェットコースターのような船に苦しむ。結月は観測隊員と自分たちの体力の差に大きな隔たりがあることにショックを受ける。それに対して報瀬は「自分たちも強くなればいい。それしか選択肢はない」と強がる。後ろ向きな雰囲気が漂う中、キマリがその雰囲気を打開するように「そうじゃないよ。選択肢はずっとあったよ。でも選んだんだよ、ここを。選んだんだよ、自分で!」と南極へ行くという選択肢を、自分たちで選んだことを思い出させ4人は船酔いを克服した。

「わかった!友達ってたぶんひらがな一文字だ!」

結月からのメッセージを見たキマリの一言。
友達の意味がわからずにいた結月だが、南極に来る前に受けた主人公の親友役のオーディションに受かったことが母から知らされた。喜ばしいことだが結月は、せっかくできた友達との時間がなくなってしまうと寂しそうにする。ふとしたキマリの「もう親友なんだし」という言葉に結月はいつ親友になったのかわからず、自分がいないところで3人だけ親友になったのかと疑念を抱く。友達や親友を取り決めがあるものだと思い込んでいる結月はその後、友達誓約書を作り3人に書いてほしいと頼みに来てキマリに「わからないんだよね」と泣かれてしまう。3人はすでに親友だと思っているのが結月には伝わっていない。船の中で船酔いをしてる最中に結月の誕生日を迎えており、南極についてから祝おうと3人で話し合いがされていた。ケーキを作り結月の部屋で誕生日をささやかに祝った。結月は初めて友達に誕生日を祝ってもらえたことに感動し泣きながら喜んだ。翌日、結月が送ったメッセージが敬語だった文章がタメ口になっているのを見てキマリが「友達ってたぶんひらがな一文字だ!」と友達とは何かという問いにキマリなりの答えを出した。

「良くない!ここまで来たんだよ!ここまで来たんだもん!1個でいい、報瀬ちゃんのお母さんが確かにここにいたって何かが!」

ついに1次隊天文観測所に、報瀬の母・貴子が行方を絶った地へと到着した一行。ここに来るだけで感情が燃え尽きてしまったかのような報瀬は、ここに母がいたのだとしても、3年も前の遺品など残っているはずがないと自分を納得させようとする。そんな彼女を見て、黙っていられるキマリたちではない。せめて何か1つ、貴子がここにいた痕跡を求めて、少ない時間を目いっぱい使って観測所の中を探し回る。報瀬の想いを見続けてきたからこそ、それが報われてほしいと願うからこそ、キマリたちは止まらない。彼女たちの友を想う気持ちは小さな奇跡を起こし、貴子が持っていた写真と彼女のノートPCを発見する。ひたすらに南極を、母の眠る地を目指した報瀬の想いが、それぞれの想いを胸に彼女と共に大冒険を繰り広げたキマリたちの友情が報われる、名作と謳われた『宇宙よりも遠い場所』のクライマックスである。

キマリ「本気で聞いてる。」報瀬「本気で答えてる。」キマリ「ならよし!」

またこの4人で南極へ来て越冬しようという約束をキマリと報瀬が交わしたシーン。
日本への帰国目前でキマリは、帰国を延期したいと話を切り出す。このタイミングを逃すと帰国は来年になってしまうためそれはできないと日向にデコピンされる。延期できないならまたこの4人で南極に来たいと約束を交わした。

小淵沢報瀬の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私は行く!絶対に行って、無理だって言った全員に、ざまあみろって言ってやる!」

視聴者に報瀬の強い決意を、南極に向かう強烈なモチベーションを物語るセリフ。
キマリは報瀬と出会い、その南極を目指す想いの強さを知り、「青春したい」という漠然とした気持ちを“この子と一緒に南極に行く”という具体的な形に変えていく。報瀬のセリフであると同時に、キマリの青春が動き出す、本作の物語が本格的に始まることを感じさせる力強い言葉である。

「じゃあ、一緒に行く?」

キマリが小淵沢報瀬に南極へ行くことを応援してると話したことに対する報瀬の返答である。
ここじゃないどこかへ行きたいと思っているキマリは、明確に南極へ行きたいと宣言している報瀬に尊敬の念を抱き応援する。何か手伝えることはないかと尋ねると、「一緒に行こう」と報瀬から返答が来た。応援してくれる人は過去に何人かいたけど実際に行くとなると、応援してくれる人たちも報瀬の元を去っていった。土曜日の砕氷船の見学へ来てくれたらキマリが本気だと信じると報瀬は告げた。キマリの南極へ向かう第一歩となる報瀬との出会いである。

「赤道を抜け、嵐を抜け、氷を割り、日本から1万4000キロ。宇宙よりもはるかに遠い、誰も寄せ付けない、その場所へ!」

南極がいかに遠い場所か、そこに向かうことがどれほどの困難かを、タイトルに絡めて紹介するセリフ。
同時にそれほどの果てであろうと、なんとしてでも絶対に向かってやるという報瀬の強い意志も感じさせる。視聴者の心にも「彼女たちが南極に行くまで見届けよう」という想いを起こさせる。

「でもどうしても行きたい。だって、お母さんが待ってる」

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