トモダチゲーム（漫画・ドラマ・映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『トモダチゲーム』は、『別冊少年マガジン』（講談社）で連載された原作・山口ミコト、漫画・佐藤友生の頭脳ゲーム漫画およびそれを原作としたドラマ、映画である。幼い頃から「金より友達」と教えられてきた高校生の片桐友一は、借金返済のために仲の良い友人4人と「トモダチゲーム」に挑戦する。「友達を疑わないこと」で簡単にクリアできるはずだったが、悪質なルールや仲間の裏切りに翻弄され、あっけなく友一達の友情は崩れ去るのだった。究極の心理戦の果てに友一達はゲームをクリアできるだろうのか。
第二ゲーム後半戦
第二ゲーム後半戦はトモダチ殺し合いゲームであった。
参加者の前にフードを被った人間が複数現れる。このフードをかぶっている者は皆多額の借金を負っている債務者である。この債務者は金の亡者であり、この亡者がゲームの参加者をとらえるとその債務は取り消されるのである。つまり参加者はこの亡者から逃げなくてはならないのである。そしてこのゲームは参加者の残り人数が五人になった時点で終了となる。
参加者には一人一つ銃が与えられ、亡者に対して、黄色と赤色のペイント弾を撃つことができる。黄色で撃たれれば十秒間動くことができなくなり、赤色で撃たれれば二度と動けなくなる。黄色い弾は一発百万円、赤い弾は一発一億円するのである。そして亡者につかまると、今後の人生も含めた全ての資産を没収されてしまうということが伝えられたのである。
そしてついに第二ゲームの後半が開始された。
紫宮が聡音、須原岳（すばるがく）、橋本桃菜（はしもとももな）と遭遇した頃、運営からあるアナウンスがながれる。その内容とは運営は二つの宝を隠したというものであった。一つ目は五億円、そして二つ目は黒の弾丸五発だ。黒の弾丸は参加者に撃ち込むと一分間動けなくなるというものであった。
四人は共闘するも黒い弾丸を手に入れたのは須原だった。そして須原は弾丸を紫宮に撃ち込むのであった。動けなくなる紫宮は聡音に助けられる。須原は元自衛官でありプロの殺し屋だった。その後さらに魅嶋に助けられ、隠れて須原の様子を窺う三人。そこで紫宮は志法から友一チームには裏切者が二人おり、そのうちの一人の名前を聞いたと話す。
一方、友一は海童と再会する。翌日さらに甘利光（あまりみつ）と須原を加えた四人で行動するも須原の裏切りで友一と友一を庇った海童は崖の下に落ちてしまう。
崖の下で友一は海童が刑事だということを知る。友一は動けない海童を背負い、運営によって設けられた禁止エリアを脱出しようとする。しかし、道中友一は海童に銃口を向けるのであった。
ゆとりと合流した紫宮と聡音。聡音はゆとりに崖の上へ呼び出された。それは聡音が裏切り者を知っているか確認する為であった。裏切者の一人はゆとりであったのだ。そして裏切者を知っていた聡音を崖の下へと突き落としたのである。
その様子を見ていた紫宮はゆとりに声をかけるも、そこに斯波真次（しばしんじ）と須原が現れた。この三人は手を組んでいたのだ。そして聡音を助けるため紫宮は海へと飛び込むのであった。
一方、魅嶋と合流した誠はゆとりが亡者を連れて歩いているのを目撃する。ゆとりは遭遇した参加者に亡者をけしかけようとするが、そこへ魅嶋が飛び出して行く。そして亡者をけしかけようとするゆとりの前に誠が姿を現すのだった。
誠はゆとりに銃口を向けるが、逆にそこへやってきた須原に撃たれてしまう。そこへ志法が現れ、誠、魅嶋と共にその場を逃げるのであった。
志法達が友一を探す中、ゆとりは一足先に友一と合流していた。そして友一と再会を果たす志法であったが、ゆとりの作戦で志法が裏切者だと思っている友一は志法に銃口を向けるのである。友一が引き金を引いた瞬間志法は友一に一撃を加え気絶させ、そして志法は友一を背負いゆとりから逃げるのであった。
逃げる際中、友一が崖から落ちてしまう。しかし意識を取り戻した友一は志法が裏切者でないと理解する。友一は志法にゲームをクリアするように伝え、崖の下にいた亡者に襲われてしまうのであった。
その後、仲間たちと合流した志法は手に入れた黒い弾丸を使い、須原に攻撃を仕掛けるのであった。しかし、逆に志法は須原に追い詰められてしまう。そこへ天智が現れ、志法を助けたのである。
その後、森の奥で再びゆとりと須原に出会い戦闘になるも、亡者の恰好をした友一が現れ須原を倒すのであった。
『トモダチゲーム』の登場人物・キャラクター
片切チーム（Cグループ）
片切 友一（かたぎり ゆういち）
演：吉沢亮
本作の主人公。高校2年生。
幼いころに母親である片切友華から「金よりも友達の方が大事」と教えられ、金よりも友情を大事にする友達思いの熱い性格。貧しいながらも、高校2年生にして内職や新聞配達で地道に稼ぐなど努力家な一面がある。
一方で、残忍な本性も併せ持っており、トモダチゲームをクリアするためなら如何なる外道な手段も厭わない。観察眼や人心掌握術に長けており、人の弱みにつけこんでマインドコントロールすることで数々のゲームをクリアしていく。
本人はその2面性について、幼少期の片切友華の教えと詐欺師であった斯波大善の教えから培われたものだと考えている。
幼少期には3人もの人を殺害していたことを第2ゲームで告白している。
初めは、何者かに巻き込まれる形でゲームに参加することになるが、第2ゲーム終了時には、トモダチゲームを潰すことを目的に行動し始める。
美笠 天智（みかさ てんじ）
演：山田裕貴
友一のクラスメイトであり友人。学年トップの秀才で真面目な性格。不愛想な人間に思われがちだが、コミュニケーション能力も高く正義感にあふれた人物。
年齢は友一達よりも1歳年上だが、同学年として高校に通っている。
また、トモダチゲームには高校1年生のときに参加したことがあり、今回で2回目になる。
沢良宜志法とは、父親同士が親友だったため家族ぐるみで親交があったものの、一度目のトモダチゲームに参加したことと検察官である父親、美笠優高を亡くしたことをきっかけに沢良宜志法に疑念を抱くようになる。
修学旅行費を盗んだ犯人であり、志法の本性を知るために友一・ゆとり・四部を巻き込んでトモダチゲームに参加する。
沢良宜 志法（さわらぎ しほ）
演：内田理央
友一のクラスメイトで副委員長。容姿端麗で成績優秀。さらに、刑事の父親に育てられたため、曲がったことが大嫌いなまっすぐな性格。
友一に好意を抱いている。
中学2年生のころに誘拐されてから体に大きな傷跡が残っている。その事件をきっかけに両親は離婚しており、2度と誰も傷つけたくないという思いから武道に励むようになる。
心木ゆとりの差し金で、「陰口スゴロク」終了後から行方をくらまし、大人のトモダチゲーム「トモダチ殺し合いゲーム」の途中までは運営側にいた。しかし、紫宮京がゲームから脱落したことで、片切チームとしてゲームに復帰する。
心木 ゆとり（こころぎ ゆとり）
演：根本凪
友一のクラスメイトで友人。心優しく大人しい性格で、アニメや漫画が好き。趣味で漫画を描くこともある。スタイルが良く、胸囲はGカップ。
気弱な性格から1年生の時はいじめにあっていたが、2年生になって志法と親しくなってからいじめはなくなった。
志法と同じく友一に好意を抱いている。
トモダチゲーム序盤は、気弱な性格から友一に助けてもらうことが多かったが、実はチーム内の裏切者であることが大人のトモダチゲーム「トモダチ殺し合いゲーム」で判明する。
本来の大人しい性格とは異なり、冷徹に志法や四部を殺そうとする一面を持ち合わせている。
四部 誠（しべ まこと）
演：大倉土門
友一のクラスメイトで委員長。スポーツ万能なイケメンだが、天然かつ口が悪い。さらに、お調子者のため、父親が市議会議員で裕福な家庭であるにも関わらず女子からは不人気。
しかし、素直で憎めない部分もあり、友一達と親しくしていた。
重度のマザコンで、好きなタイプは年上のお姉さん系。
そのため、志法に好意を抱いており不意打ちでキスをしようとしたこともある。
両親は幼い頃に離婚しており、トモダチゲーム開始当時は父親、四部正一と暮らしていた。
第2ゲーム終了後に父親は何者かに殺害され、その罪をかぶらされそうになるも友一・天智・ゆとりにより、無罪を証明された。
父親の多額の借金を背負うことになり、大人のトモダチゲームに参加することになる。
Kグループ
門倉 重蔵（かどくら じゅうぞう）
演：上松大輔
「友情かくれんぼ」で対戦したKグループのリーダー。高校3年生の男子生徒。
バスケットボール部の主将で5人のチームメイトをまとめる精神的支柱の役割を果たしている。
ゲーム内では隠れる役となり、絶対に降参しないと忍耐強く耐えるも、仲間である鬼瓦百太郎が暴力を振るわれていることに耐えられず降参してしまう。
丹羽 万里（にわ ばんり）
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目次 - Contents
- 『トモダチゲーム』の概要
- 『トモダチゲーム』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 第一のゲーム
- 第二のゲーム
- 第三ゲーム
- インターバル
- トモダチゲーム特別編
- 第四ゲーム
- 大人のトモダチゲーム
- 友情の檻ゲーム
- 第二ゲーム前半戦
- 第二ゲーム後半戦
- 『トモダチゲーム』の登場人物・キャラクター
- 片切チーム（Cグループ）
- 片切 友一（かたぎり ゆういち）
- 美笠 天智（みかさ てんじ）
- 沢良宜 志法（さわらぎ しほ）
- 心木 ゆとり（こころぎ ゆとり）
- 四部 誠（しべ まこと）
- Kグループ
- 門倉 重蔵（かどくら じゅうぞう）
- 丹羽 万里（にわ ばんり）
- 鬼瓦 百太郎（おにがわら ひゃくたろう）
- 柱谷 千聖（はしらたに ちさと）
- 紫宮 京（しのみや けい）
- トモダチゲーム運営
- マナブくん
- 月野（つきの）
- 水瀬 マリア（みずせ まりあ）
- 玉井 レイコ（たまい れいこ）
- 東條 レン（とうじょう れん）
- 南里 タケシ（なんり たけし）
- 西澤 アキラ（にしざわ あきら）
- ボス
- 片切チームの関係者
- 片切 友華（かたぎり ゆか）
- 斯波 大善（しば たいぜん）
- 沢良宜 渉（さわらぎ わたる）
- 美笠 優高（みかさ ゆたか）
- 四部 正一（しべ まさかず）
- 「友情の檻ゲーム」参加者
- 種田 流星（たねだ りゅうせい）
- 不動 みなみ（ふどう みなみ）
- 田上 源三（たがみ げんぞう）
- 後田 渡（うしろだ わたる）
- 山下 ケンジ（やました けんじ）
- 水谷 恵子（みずたに けいこ）
- 川上 実（かわかみ みのる）
- 「人生博打ゲーム」参加者
- 海童 司（かいどう つかさ）
- 海童 聡音（かいどう さとね）
- 魅嶋 靖（みしま やすし）
- 河下 ミチル（かわした みちる）
- 神代 才嘉（かみしろ さいか）
- 真次（しんじ）
- 「トモダチ殺し合いゲーム」参加者
- 白砂 梅子（しらすな うめこ）
- 須原 岳（すばる がく）
- 橋本 桃菜（はしもと ももな）
- 甘利 光（あまり みつ）
- その他の人物
- クロキ
- 宮部 沙央莉（みやべ さおり）
- 花宮 満（はなみや みつる）
- 池市 亮介（いけいち りょうすけ）
- 奥園 実（おくぞの みのる）
- 『トモダチゲーム』の用語
- トモダチゲーム
- 大人のトモダチゲーム
- トモダチゲーム運営
- 第1ゲーム 「コックリさんゲーム」
- ネームプレート
- 問題用紙
- 第2ゲーム 「陰口スゴロク」
- 陰口ペーパー
- 視聴者
- スペシャルチャンスマス
- 第3ゲーム 「友情かくれんぼ」
- 隠れる役
- 探す役
- 第4ゲーム「友罪裁判」
- 陪審員
- 無罪票
- 大人のトモダチゲーム第1ゲーム「友情の檻ゲーム」
- 脱獄
- 密告
- ストッパー
- 念書
- 大人のトモダチゲーム第2ゲーム前半戦「人生博打ゲーム」
- グローリーデイズ号
- 人間査定
- 合意の書面化
- 大人のトモダチゲーム第2ゲーム後半戦「トモダチ殺し合いゲーム」
- 金の亡者
- 黄の弾丸
- 赤の弾丸
- 黒の弾丸
- 『トモダチゲーム』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- マナブくん「友達を疑わないこと」
- 月野「なぜなら人間は…みんな我慢しているから自分も我慢できるという生き物。自分だけが我慢を強いられると我慢なんてできないものよ。」
- 片切友一「第3ゲームは運営を潰すつもりでやる。覚悟しておくんだな！」
- 美笠天智「俺が本当に好きなのは友一だったんだ！」
- 片切友一「超一流は…騙されたこと自体最後まで気付かせないものなんだよ。」
- 紫宮京「そんなの僕が…天才だからに決まってるだろう…！！」
- 海童司「そりゃ、お前…言っただろ。大人は…大事な子供だったら身を挺しても守るもんだ…って」
- 紫宮京「聡音も助けて、僕も棄権しない。」
- 魅島靖「ちなみに俺は、大事なものは決まってるから…迷いはないけどね。」
- 銃を向けてきた友一に回し蹴りをして気絶させる志法
- 『トモダチゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 作画担当・佐藤友生の絵に一目惚れした原作者山口ミコト
- 美笠天智役の山田裕貴起用は吉沢亮の提案がきっかけ
- 主題歌を歌う天月ーあまつきーがマナブくん役で出演
- 実写版から逆輸入された東條レン
- 『トモダチゲーム』の主題歌・挿入歌
- ドラマ・劇場版主題歌：天月ーあまつきー『Mr.Fake』
- ドラマ・劇場版ED（エンディングテーマ）：上野優華『友達ごっこ』