帰ってきたヒトラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『帰ってきたヒトラー』とは、2015年にドイツで製作されたドイツ風刺コメディ映画である。ドイツのベストセラー小説を基に映画化。容姿がヒトラーにそっくりの男が、テレビに出演させられることになった。男はカメラの前で過激な演説を繰り出し、ヒトラーのモノマネ芸人として人々に認知され、人気を博していく。しかしその正体はタイムスリップしてきたヒトラー本人だった。ドイツ社会における現代の問題を重ね、風刺的かつ現代の人間の危うさをコミカルに描く。

フレシュタージ(演:本人)

ドイツのコメディアン、俳優、YouTuber。本人役として出演している。YouTuberとしてヒトラーのテレビ出演についての感想を述べている。

ロベルト・ホフマン(演:本人)

ドイツの映画評論家、俳優。本人役として出演している。Youtuberとしてヒトラーのテレビ出演への感想を述べている。

ヨイス・イルク(演:本人)

出典: abi.unicum.de

ドイツの女優、Webビデオのプロデューサー。本人役として出演している。YouTuberとしてヒトラーのテレビ出演について感想を述べている。

フランク・プラスベルク(演:本人)

出典: www.merkur.de

ドイツのジャーナリスト、テレビ司会者。本人役として出演している。ヒトラーが出演した『plasberg』という生放送のテレビ番組の司会者。ヒトラーと対面で話す形を取り、ヒトラーの頭がおかしいと批判していた。また、ヒトラーが犬を銃殺した映像を入手しており、番組内で放映し、ヒトラーをテレビ界から追い出すきっかけとなった。

ウルフ・ビルネ(演:マクシミリアン・ストレシク)

「ナチスの後継者」を自称するドイツ国家民主党の党首。ヒトラーが訪れ、会話を交わすが、あまりの弱弱しさにヒトラーに叱責されてしまう。

ゲッヒリヒター(演:ステファン・グロスマン)

出典: www1.wdr.de

ベリーニを訪ねてきた検察官。ゼンゼンブリンクがベリーニを陥れるために、検察に密告したことがきっかけで「民衆先導の疑い」で調査にきた。しかし、ヒトラーモノマネのファンであったため、形式上の調査しか行わなかった。

『帰ってきたヒトラー』の用語

My TV

主な舞台となるドイツのテレビ局。ヒトラーの出演がなくなってからは軒並み視聴率が計測不能になるほど低下し、広告収入も低下した。

クラス・アルター

ドイツの人気生放送番組。ジョークマンが司会となり、アメリカ大統領やイスラム教徒に扮し、政治的テーマを茶化すといった過激な番組。ヒトラー起用でさらなる人気を得たが、ヒトラーが出演しなくなってからは番組の視聴率は大幅に低下した。

NPD

ドイツ国家民主党の略。ドイツの極右政党であり、ネオナチ団体の筆頭として知られている。旧来のナチス支持者や移民をに対して反感をもつ失業者など、小規模ながらも一定数の支持層を得ている。思想としては、国家を独立した民族のもと形成するというものである。

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