ママレード・ボーイ(漫画・アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ママレード・ボーイ』とは集英社より発刊されている『りぼん』にて連載された、高校生の男女が親の都合により同棲することで惹かれあっていく恋愛漫画である。
2組の両親がお互いのパートナーを交換することで、同居人となるという奇想天外な設定で、社会現象にまでなった。
主人公を中心とした複雑恋愛模様は、同居や家族をテーマにした秘密の恋物語の先駆けともいえる。
作中に登場する交換日記やロボット型ボイスレコーダーも、当時の若い世代では大人気となった。

中学時代の失恋を乗り越えて、銀太にも明るく振る舞う光希だが、遊が現れてから銀太も落ち着かなかった。
焦った銀太は、放課後光希に無理矢理キスをする。
こうして光希は、遊と銀太、二人からのキスの間で揺れることとなる。

2年越しの銀太の告白

2年前の失恋は、色々な事情が重なったことだとわかった光希に銀太が初めて本音を伝えるシーン。
銀太らしい熱く感情的な告白。
遊への気持ちがはっきりしていなかった光希は、ここから銀太と遊の間で自分が分からなくなっていく。

要士「おまえはおれの息子だよ」

小学生の頃からずっと抱えてきた遊の悩みが解決するシーン。
ずっと自分の存在を確認するかのように、遊は本当の父親を探し続けていた。
誰にも言わず、抱えてきた遊を見て、いつもは穏やかな要士が初めて感情を表に出した。

『ママレード・ボーイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ママレードボーイ』には続編が存在する

集英社「Cocohana」の『ママレードボーイ little』は、『ママレードボーイ』の13年後が描かれている。
要士と留美の間に産まれた松浦立夏と、仁と千弥子の間に産まれた小石川朔によるラブストーリーである。

作中には光希や遊をはじめとして、『ママレードボーイ』の登場人物たちも出ており、それぞれの恋の行方を知ることができる。
ちなみに、茗子と名村先生の息子が登場したり、銀太が教師として登場したりと、ファンにはたまらない展開を楽しめる。

アニメに登場した「ボイスレコーダー」は爆発的ヒット商品だった

アニメ限定で登場する「ボイスレコーダー」は、光希と茗子が交換日記と一緒に使っていたおもちゃである。
日記には書いていない本音をこのレコーダーに吹き込み、二人は交換していた。
これがアニメ放送開始に合わせて、「株式会社バンダイ」から発売されると初年度に40万個を記録するという偉業を成し遂げた。

最初のキャラクター設定は男女逆だった

作者である吉住渉は、元々は光希は男で、遊は女という設定だったことを明かしている。
主人公は男の子の設定で、一緒に暮らす美少女に恋をするという内容だった。

しかし、その後主人公が光希に変更になり、周りの登場人物も書き換えられた。
タイトルは『ママレードボーイ』がしっくりくるという理由で、そのまま発売された。

『ママレード・ボーイ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):濱田理恵『笑顔に会いたい』

作詞:柚木美祐 作曲:濱田理恵 編曲:濱田理恵 歌:濱田理恵

ED(エンディング):藤原美穂『素敵な小夜曲』

作詞:柚木美祐 作曲:池毅 編曲:戸塚修 歌:藤原美穂

ED(エンディング):水島康宏『枯葉色のクレッシェンド』

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